世界を救うポテンシャルを持ちながら、全く活用されてないジャックフルーツ
世界における自然健康食品市場は2025年中には300B USDを超えると言われており、植物性代替肉の領域が20%に迫るCAGR(年平均成長率)で成長しています。一方、既存の牛・豚・鶏製品に近い「肉っぽさ」を実現するための過度な添加物(保存料、甘味料、着色料、香料)の使用が大きな課題となっており、兼ねてから全てが植物から出来ている代替肉への期待が高まっています。
牛肉に近い細胞形状を持つジャックフルーツ(以下:JF)は、大規模な農園が不要でどこでも生える力を持ち、熱帯地域を中心に栽培され、日常的に食べられている果実です。食物繊維を多く含み、低脂質、コレステロールゼロと健康面でも優れており、さらには干ばつや害虫に強く、除草剤や農薬を必要としないという強靭さも兼ね揃えています。JFは世界中で約100万トン生産されていますが、加工技術が進展しておらずその約6割が廃棄されてしまっています。JFの有効活用によって、植樹によるCO2削減・廃棄物の削減・農家の収入増加など環境・経済におけるインパクトを生み出すことができると期待されています。
↑原料に活用しているスリランカのジャックフルーツ
巨大な代替肉市場に、新たな選択肢を
KARANA社はJFが持つポテンシャルを最大限に活かし、独自の加工技術とレシピを用いて植物性代替肉のマーケットにチャレンジしています。添加物を極限まで減らしつつ、より良い栄養バランスを持ち、低コストでサステナブルなKARANAの製品は、既にアメリカ・シンガポール・香港を中心にアジア料理を展開するミシュランのトップシェフやレストランでの導入が開始されています。
↑KARANA社が開発する「GYOZA」
当社はグループ会社であるグローカリンク・シンガポールが2020年に出資して以降、東南アジアを代表するフードテックベンチャーへの成長を支援し、信頼関係を築いてきました。今後も組合員を中心とした日本の事業会社や研究機関との連携を促進し、新しい食材を使ったより良い食文化の創出を支援して参ります。
※:正式名称:「リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合」
■KARANA(シンガポール)について
- 設立年月:2018年5月
- 所在地:46A, Joo Chiat Place Singapore, 427770 Singapore
- 代表者:Dan Riegler, Blair Crichton
- 事業内容:ジャックフルーツを活用した植物由来肉の開発
- 公式サイト:https://eatkarana.com/
- 出資時期:2022年7月
■リアルテックファンドについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーを有するスタートアップ(リアルテックベンチャー)への投資育成を行うベンチャーキャピタルファンドです。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、技術の社会実装を最速・最大化させるためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ70社以上に投資しています。 2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立しました。
■リアルテックホールディングスについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装を目指して創設された、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。研究開発型スタートアップとして幾多の困難を乗り越えてきたユーグレナと、研究から技術の社会実装への包括的な支援を行うリバネスの知見を活かし、投資育成などの事業を行っています。
HP: https://www.realtech.holdings
<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田https://www.realtech.holdings/contact