珠洲市における復旧・復興に向けた防災DXの実証

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NTT西日本株式会社北陸支店(支店長:小杉 佳世子、以下NTT西日本北陸支店)は、珠洲市と2025年11月27日に締結した「創造的復興に向けた『デジタルが生み出す“つながる社会”』の実現に関する連携協定」に基づく取り組みの一環として、株式会社NTTフィールドテクノがサービス提供するAudin AI(道路・標識等を判別し劣化状況を点検するAIサービス)※1を活用したフィールド実証事業を実施しました。

本実証では、指定緊急避難場所までの避難経路に設置された避難場所誘導用の案内看板等の調査および、収集データの台帳整備(一覧・マップによる台帳化)を対象に、車両に搭載したカメラで取得した映像をAIで解析し、避難経路や案内看板の情報を自動的に整理する手法と、従来の歩行調査を組み合わせた新たな業務手法を検証し、歩行調査のみの従来手法と比較して約60%の稼働削減効果を確認しました。

※1:ドライブレコーダーのデータと設備識別・劣化診断技術を組み合わせ、社会インフラの台帳整備とAIによる点検
     精度を均質化して設備の劣化判断を行うクラウドサービス
     https://business.ntt-west.co.jp/solution/audin_ai

 

 

1.背景

2024年に発生した令和6年能登半島地震および令和6年奥能登豪雨を受け、珠洲市では、防災・減災対策の高度化が重要な課題となっています。

その中でも、指定緊急避難場所までの避難経路に設置された避難場所誘導用の案内看板等の調査および、収集データの台帳整備については、平時・有事を問わず重要である一方、職員による現地確認に多くの時間と労力を要する業務となっていました。

こうした課題に対し、本連携協定に基づき、AIを活用した効率的な調査・管理手法の検討を目的として、本実証事業を実施しました。

 

2. 実証事業の概要

本実証事業では、以下の方法によりデータ収集および台帳整備を実施しました。

(1)対象エリア
珠洲市 宝立エリアにおける、指定緊急避難場所15か所までの避難経路40路線

(2)実施内容

【車両走行可能エリア】
ドライブレコーダーを搭載したNTT車両を走行させ、画像および位置情報を取得(走行距離:約30km)

【車両進入不可エリア】

歩行調査による現地確認を実施

 
収集したデータについて、Audin AIによるAI判定と目視判定を組み合わせ、案内看板の設置位置等を抽出、珠洲市が保有するハザードマップデータと突合し、案内看板の種別・設置位置を台帳整備(一覧化・マップ化)しました。

(3)役割分担

  NTT西日本北陸支店:防災オペレーション高度化に向けたプロジェクト推進

  NTTフィールドテクノ:Audin AIの技術的支援、現地調査、サービス提供

  珠洲市:実証フィールドの提供


3.実証事業の効果

従来の職員による現地調査と比較し、本実証事業では、Audin AIを活用した車両調査・歩行調査および画像分析を組み合わせることで、従来比で約60%の稼働削減効果を確認しました。

これにより、職員の移動・確認・整理作業の負担軽減に加え、調査結果の一覧化・マップ化を通じて、業務の効率化と情報の利活用性向上が図られることが期待されます。

また、今後さらなる労働力人口の減少により、従来手法のみでは将来的な業務維持が困難となることを見据え、省人化と業務の平準化を両立する新たな業務手法として有効であることを確認しました。

4.今後の展開

 NTT西日本北陸支店は、本実証事業で得られた知見を珠洲市と共有し、防災分野におけるDXを推進することで、同市における防災オペレーション高度化のモデル構築をめざします。

あわせて、本取り組みを能登地域全域へ横展開し、地域全体での実装を通じて、AIを活用した地域課題の解決と能登地域の創造的復興に貢献してまいります。

※ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。変更になる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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