子育てアンガーマネジメントを学ぶ!「怒鳴らん子育て講座」を開催しました

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思春期の子どもとの関わり方を学ぶ「怒鳴らん子育て講座」が、愛知県豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」で行われました。全3回で、初回の7月30日(土)には豊橋市内の小・中学生のママやパパらが子どもの問題行動を正すコツや怒りを上手にコントロールする方法などをロールプレイも交えながら学びました。

今回は30~70歳代の男女22人が8月末まで学びます。講師の藤城由子さんは、愛知県東三河地方の子育て情報を掲載するフリーペーパー「ママゴン」を発行するNPO法人ママゴンネットの理事長。元幼稚園教諭で、ココエールで相談員も務めています。
 

「講座を受けたら、なぜか怒鳴らなくなる、と言う魔法はありませんが、怒鳴っても伝えたいことは子どもには伝わらないことを分かっていただけると思います。どうやったら子どもに伝わりやすくなるのかを一緒に考えていきましょう」と藤城さんは話します。

 

講座は、2人1組になり、子どもの問題行動を正すために「共感的介入」を意識しながら、親子で話す練習をしました。
参加者は、①何があったのか、子どもの話を聞く②子どもの話を受け止め、整理して代弁する③親の考えを話し、本人の考えを再度聴くというソフトランディングを実践し、子どもの意見をひとまず「そっかぁ」と受け止めながら話し合います。

「自分の気持ちを受け止めてもらえる経験が多くあればあるほど、子ども自身が困った場面で親に話してくれる可能性が高まります」と藤城さん。親子関係を良好にする「認め貯金」の大切さも説きました。

そのためには、「ポジティブコミュニケーションを意識しましょう。子どもの良いところを見つける癖をつけて、普段できていることを当たり前と捉えず、スモールステップで、できている行動を言葉にして認めてあげてください」と話します。

藤城さん自身が3人の子どもを育てる中で、イライラしたり、怒鳴ったりした経験があると言います。
親子の緊張が高まった際の対処方法として、衝動的にならないように、あらかじめクールダウンする方法を決めておくことを提案。
参加者は、怒りの衝動があった時、理性的な状況判断を行う脳の前頭前野が機能するまでの6秒間に「手のツボを押す」「水を飲む」「歌を歌う」「メガネを外す」「外に出る」などを決め、自分自身の怒りに対応する術を考えていきます。また、感情をコントロールするために自分の怒りのパターンを分析しました。

そもそも、なぜ子育てでイライラするのか。
その原因について、藤城さんは「親の期待感と子どもの行動とのギャップが、子育てのストレスになっている。願いがあるのは当たり前だけれど、今一度、その期待や願いが子どもができる以上のことになっていないか確認してみましょう」と言います。
 

また、親の言っていることを正しく伝えるための工夫として、「『ちゃんと』お風呂に入りなさい」「『しっかり』歩きなさい」などの抽象的な表現は避け、見たり、聞いたり、数えたりできる言葉で、具体的かつ簡潔な表現を意識するように伝えました。

講座は、豊橋市が思春期の子どもとの距離感やコミュニケーションに悩む保護者を対象に毎年、開講しています。
11月には、就学前の子どもがいる保護者向けの講座も実施予定です。

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