当プログラムは、世界中の海から生き物を捕獲し、水族館やお店に生き物を手配し、届ける「海の手配師」のお仕事を体験。普段、接する機会の少ない海の生き物を届けるお仕事を、「こども手配師」となり、海の生態系についてや魅力の伝え方を学んでもらう内容で構成されました。
なお「海のお仕事体験 こどもわーく夏祭りin伊豆半島」は、一般社団法人地域みらい創造センターが主催するもので、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団 「海と日本プロジェクト」の一環としての取り組みです。
イベント概要
- 開催日程:2022年7月30日(土)9:00~13:00
- 開催場所:有限会社ブルーコーナー(静岡県沼津市江浦514ヤマハマリーナ沼津1F)
- 参加人数:親子10組(参加対象:小学4年生~6年生のお子様とその保護者様)
- イベントサイト:https://iko-yo.net/events/311715/news/7724
海の手配師のお仕事について知る
はじめに海の手配師のお仕事について説明を受けました。
「海の手配師」とは、石垣幸二さんが作り上げたお仕事のことで、世界中の海から生き物を捕獲し、世界中の水族館や店に手配し、届けるお仕事のことをいいます。
海の手配師のお仕事は、生き物に関するたくさんの知識、捕獲するための世界中のネットワーク、展示するためのアイディアを持つ必要があることを子どもたちは学びました。
また、生き物を捕まえる方法についても学び、大切な生き物を運ぶためには多くのスタッフとのチームワークが大切だと教わりました。
生き物のパッキング体験
水族館に生き物を届けるには、綺麗な海水と酸素を入れるパッキング作業が必要です。
まず、発送する生き物を傷つかないように気を付けて水槽から取り出します。今回パッキングした生き物は、クマノミとタカアシガニ、スカンクシュリンプ。それぞれの生き物の特徴によって、パッキング方法も異なることを学びました。
最初は、パッキング作業に苦戦していた子ども達でしたが、何度も練習するうちに最後は素早くパッキングできるようになっていました。
トラックへの積み込み作業に挑戦
エイをトラックへ積み込む作業を体験。2人1組になり水槽にいるエイを捕まえて、トラックまで運びます。
水の抵抗があり、泳いでいる生き物を捕まえるのは想像より難しく子ども達も苦戦。一緒に仕事をする仲間とのチームワークの大切さを実感しました。
子ども達に感想を聞いてみると、「いつも見ている水族館の生き物がどのようにして運ばれているのか初めて知った。」「生き物によって捕獲方法やパッキング方法の違いがあることに驚いた。」など一日を通して、海の手配師のお仕事や海の生き物について深く知り、体験を通して大きく成長することができました。
子どもからの声
- 魚などの知識も覚えることができて楽しかった。輸送するだけでもこんなに苦労するのだと感じた。
- 自分の知らないことを知れて楽しかった。この体験を他のことにも活かしたい。
保護者からの声
- きれいな魚を見たりできる裏側にはたくさんの過程があることを学べました。 同時に地球温暖化についても考えさせられました。
- 貴重な体験談を非常に分かりやすく解説していただき、とても勉強になりました。子どもがこれを機により海や海の生き物に関心が深まるといいなと思います。
「こどもわーく夏祭りin伊豆半島」とは
「こどもわーく」は、「リアルな仕事」をテーマにしたお仕事体験プログラム。「本物の環境で、本物の達人、本物の仕事を学ぶ」をコンセプトに、いきいきと働く地域の大人たちとの触れ合いにより好奇心や感受性を刺激し子どもたちの「生きる力」を育むとともに、地域に紐づくお仕事体験コンテンツを通じて日本各地の魅力を再発見する取り組みです。
「こどもわーく夏祭りin伊豆半島」では、伊豆半島における「海のお仕事」に焦点をあて、各地の地域事業者と連携し、伊豆半島各所で全16本のお仕事体験イベントを7月~8月の期間内に実施します。「海を伝える」「食を支える」「観光を支える」「海の恵みを支える」「人や物を運ぶ」「海の安全を守る」など、伊豆の様々な地域に根付く、多様なお仕事の体験事業を実施します。お仕事体験の内容などの詳細は、特集ページ等で公開しています。
(こどもわーく夏祭りin伊豆半島 特集ページ https://iko-yo.net/topics/kodomowork_izu)
期間中に実施するお仕事体験一覧
<団体概要>
■企画・実施
・団体名称:アクトインディ株式会社
・URL: https://iko-yo.net/
・事業内容 : 子育て支援事業(インターネット情報サービス、イベント事業)
■主管
・団体名称: 一般社団法人地域みらい創造センター
・活動内容 : 子供たちが体験する「地域のお仕事体験プログラム」の企画開発・実施
■日本財団 海と日本PROJECT
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/