【沖縄の子どもたちに夢を】りゅうちゃん募金、総額1億円を突破!”チムグクル”で広がる輪

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 「りゅうちゃん子どもの希望募金(通称りゅうちゃん募金)」は、琉球新報社と沖縄県共同募金会が2026年1月に創設した、子どもたちへの支援を目的とした募金です。生活困窮などで孤立しがちな子どもたちの安心した生活や学び、育ちを支える民間団体へ助成しています。

■背景:厳しい家庭環境にある子どもたち

 りゅうちゃん募金がスタートしたきっかけは、琉球新報が2015年12月末に連載した「揺らぐ学びの土台」と、翌年1月からの連載「希望この手に」の記事でした。

 親がガス代を払えないためにガスのない家で暮らす子、1日の食事が給食だけの子、アルバイトで家計を支える高校生など、厳しい家庭環境にある子どもたちの状況を浮き彫りにしました。反響は大きく、読者から電話やメールで「涙が止まらない」「かつての自分のよう」といった声が届きました。

 2015年には沖縄県が初めて子ども調査を実施し、子どもの相対的貧困率は29.9%と判明しました。「支援したい」との読者の声を受けて、琉球新報社は16年1月26日に「りゅうちゃん子どもの希望募金」を沖縄県共同募金会と共に立ち上げました。

連載「揺らぐ学びの土台」は下記ページをご覧ください。

おかずは駄菓子、カセットコンロで風呂…願いは「普通の生活」<揺らぐ学びの土台 「高校生の貧困」教職員調査>上
 薄暗く、静まり返った部屋。机に百円玉が置かれている。夕飯の時間になっても両親は帰ってこない。小学生2人と幼稚園児の兄弟でとんかつを模した30円の駄菓子とジュースを買った。駄菓子を3等分し、ご飯に乗せれば子どもたちにとっ

■概要:「子ども支援」掲げ、幅広く助成

 りゅうちゃん募金は個人・法人を問わず寄付を募り、応募のあった団体を審査して分配しています。

 「子ども支援」という特定の目的を掲げ、幅広い支援団体に助成している点が特徴です。企業には税制上の優遇措置が適用され、個人の寄付者が非常に多いのも特徴といえます。

 助成額は原則1事業50万円を限度額とし、過去3年以内に助成を受けた団体については原則1事業30万円を限度額としています。

 支援先の事業内容は、子ども食堂や居場所等が最も多く、近年はヤングケアラー支援や若年妊娠・出産の子育て支援など時代のニーズに応じた活動にも助成しています。また、1回目から県内の全児童養護施設と自立援助ホーム、県里親会へ卒園者を対象とした支援も続けています。

▼助成団体の紹介は「りゅうちゃん募金」特設ページへ▼

子どもたち、団体のありがとうメッセージ - りゅうちゃん募金
「子どもたちのために力になりたい」という多くの県民の善意が寄せられた寄付金は、「子どもの居場所づくり」「生活困窮世帯への支援」「子ども食堂」「児童養護施設等の退所者への支援」などに役立てられます。

■実績:助成団体数は右肩上がり

 りゅうちゃん募金は開設から10年の節目を迎え、寄せられた総額は2024年度末時点で1億863万6405円となり、1億円を突破しました。

 2020年度以降は年間1000万円超の寄付が続き、24年度の募金額は1446万6242円でした。また、助成団体数は開設以来ほぼ右肩上がりで、24年度は過去最高の57団体へ分配されました。

 県が2024年に実施した「沖縄こども調査」によると、子どものいる困窮世帯の割合は21.8%でした。10年前の29.9%に比べると少しずつ改善してはいますが、約5人に1人は今なお厳しい環境にあります。県民の「肝ぐくる(ちむぐくる=思いやり)」が、子どもたちを下支えしています。

■寄付の方法

 金融機関窓口での振り込みは手数料が免除になります。募金は琉球新報本社や県共同募金会でも受け付けているほか、「Vポイント」での寄付も可能です。税制優遇措置もあります。

▼詳細はりゅうちゃん募金特設ページへ▼

りゅうちゃん子どもの希望募金 - 琉球新報社
沖縄の貧困世帯の子どもたちを支援する「りゅうちゃん子どもの希望募金」。生活困窮などで孤立しがちな子どもたちの安心した生活、学びや育ちを応援しています。

【株式会社琉球新報社 会社概要】

社 名:株式会社琉球新報社

所在地:沖縄県那覇市泉崎1-10-3

代 表:代表取締役社長 普久原 均

U R L :https://corp.ryukyushimpo.jp/

【本リリースに関するお問い合わせ先】
琉球新報社総務企画局総務グループ
メール:soumu@ryukyushimpo.co.jp

電 話:098-865-5134

担 当:大城

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