背景
山陽不動産では9年前より納涼会や社内行事は日中に開催してきましたが、忘年会は夜に開催することもありました。しかし、夜に開催した際には、「とても参加したいが、子供を預けて参加するのが大変なので参加は出来ない」という声や、「子供を一人、家で留守番をさせているので途中で退席させてほしい」という声を従業員から頂きました。これらの声を聞き、経営者としても従業員全員と1年間を振り返りながら美味しい食事をしたいという主旨で開催しているにもかかわらず、参加できなかったり、不安な想いをしながら参加する従業員がいることに気付きました。そこで、どのような形であれば誰もが参加しやすいのかを考えるようになりました。
そこで、忘年会についても日中の勤務時間内に開催し、誰もが参加しやすい環境を作ることにしました。日中開催することによって、子育てや介護をしながら仕事をするスタッフも社内行事に参加しやすくなり、スタッフの参加率が向上しています。また、従業員同士のチーム力を高めるだけでなく、協力業者との連携をしやすい関係性を構築することが可能となります。さらに、経営の面でも業務の効率化を図ることができ、生産性の向上が期待できます。勤務時間内ということで終了の時間も明確で、参加するスタッフの「忘年会はいつ終わるのか」「子供の迎えに間に合うか」などの不安も解消されるだけでなく、給与も発生するので、自分自身もモチベーション高く参加することが出来ます。
忘年会を開催する目的とは
最近は、「忘年会に参加したくない」という人も増えていると聞きますが、経営者側が「何の為に忘年会を開催するのか」を明確にすることが必要だと感じています。
今まで当たり前のように勤務時間外に「飲み会」という形で開催され、「飲みにケーション」というような言葉で上司や年配の人が酔っ払っているのを若い世代が苦笑いしながら参加するのはこれからも必ず続けていかなければならないことなのでしょうか。
「誰の為の忘年会なのか」「忘年会は何のために開催するのか」
私は忘年会は、大切な従業員たちと忘年会を通じて普段話せないことを話したり、勤務時間内では交流する機会が少ない協力業者とも交流することで社内のチーム力や連携力が高まり、従業員自身にも仕事をしやすい環境を作ることを目的として参加してもらいたいと思っています。お酒を飲む人も飲まない人も、年齢も関係なく全ての
人が参加しやすく、楽しめる会にすることが大切です。
また経営者にとっては忘年会を開催することにより、チーム力が高まることで業務の効率化を図ることができ、生産性の向上につながることが目的だと思っています。その為に参加する全ての人が時間に対しても不安なく参加できることが第一条件だと考え勤務時間内に開催しています。
今までの当たり前のやり方に当てはめるのではなく、「忘年会」も今の時代に変化進化させていくことが大事だと思います。
飲み会の開催を否定しているわけではない
このような意見を言うのはまだ今の世の中ではマイノリティのため、「飲み会を否定するのか」「飲みにケーションは大事だ!」「忘年会は夜開催して来たくない人は来なければいいだけ」というご意見をいただくこともありますが、弊社は「飲み会を否定しているわけではありません」。そして、忘年会の開催も今後縮小していくことが予想されている中で、開催をした方が良いと考えています。
夜に開催する会社があっても良いし、日中勤務時間内に開催する会社があっても良い。弊社のやり方は選択肢が増えるだけで、現在のやり方をそのまま残したい人は残せば良いと考えています。
その会社で働くかどうかは従業員が決めることなので、企業として様々なやり方を創造することが大切だと考えています。弊社の場合は日中、勤務時間内に開催しますが、勤務時間が終了後、そのまますぐ帰宅するスタッフもいれば、夕方から2次会と称して飲みに出るスタッフもいます。日中開催することで飲みに出る機会が減るのではなく、逆に2次会を含めると飲みに出る人が増えるので、飲食店にもより良い影響を与えていくと思います。
これからの「忘年会」「新年会」などに必要なのは、「誰もが安心して参加できる環境」と「従業員が選べる選択肢」だと考えています。
社内研修バス旅行の様子
山陽不動産の研修旅行も勤務時間内に行います。朝は8時30分に出発して夕方17時までには帰社しなければいけないので行くことが出来る場所も限られます。その為、移動時間も楽しむためにバスを貸切り、移動時間も楽しんでいます。ハウスメーカーや銀行、司法書士や税理士などの協力業者も参加してくれます。
盛り上げる為に仮装をして参加してくれる人もいます。写真は「今日はサバゲーでしたよね?」「え?今日海水浴でしたよね?」「いや野球大会って聞きました」ってみんなの笑い声が響き渡ります。
今月は社内バス旅行や忘年会も開催予定なのでどのような会になるのか今から楽しみです。
有限会社山陽不動産とは
有限会社山陽不動産は、1969年に藤崎フサ子(享年101歳)が病身の夫に代わり、一家を支えるために創業しました。その後、長女の溝入和子が2代目社長に就任し、孫の角田千鶴が現在副社長を務めている、親子3代にわたる女性経営者の会社です。創業者が介護をしながら事業を立ち上げた経緯から、山陽不動産は介護や育児をしながらも全ての人が活躍できる社会の実現を目指しています。
また、若者が挑戦しやすい環境を作り、「福山市を次世代から選ばれる街にする」というビジョンを掲げ、不動産業やSOHO事業を通じて次世代の挑戦を応援してきました。現在は福山市内に5棟の若手起業家支援ビル「DioPorte」を運営し、創業イベントの開催などを通じて若手起業家の支援を行っています。さらに、2021年から地域リーグのサッカーチームのトップスポンサーを務め、プロサッカー選手を目指す若者の雇用も積極的に行っています。
現在、山陽不動産で働く従業員のうち、子育てや介護をしながら働く人々は全体の45%を占めており、女性従業員の比率は63%に上ります。このような背景から、山陽不動産では社内行事を勤務時間内に行うようにしています。
山陽不動産が目指すこと
山陽不動産は、人口約46万人の広島県福山市にある会社です。広島県は現在若者の流出がとまりません。広島県福山市も同じく現在は若者から選ばれる街とはいいがたい状況です。私たちはこの広島県福山市を「次世代から選ばれる街にする」というビジョンを掲げ、不動産業を通じて社会に貢献してまいります。
その為に若手起業家支援事業による若手の挑戦を応援し、従業員が働きやすい環境を創造することで、男女問わず誰もが活躍できる社会を目指していきます。
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広島県知事(7)第7160号
(社)広島県宅地建物取引業協会会員
(社)全国宅地建物取引業保証協会会員
有限会社 山陽不動産
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