【詳細URL:https://www.kahaku.go.jp/event/2022/08preservation/ 】
科学・技術・産業にまつわる近現代の資料は、古代の資料に比べると保存の意義が低く思われがちですが、資料が残されていなければ、社会に影響を与えた科学・技術の歴史が後世に正しく伝わりません。科学や技術の足跡を示す多種多様な資料を残し伝えていくために、国立科学博物館では、資料の保存状況を調査し、戦略的な保存に向けた課題を考えるための研究を推進してきました。
本展では、調査の過程で見えてきた資料の保存プロセスや、興味深い知見を紹介します。
- 開催概要
企画展「残して伝える!科学技術史・自然史資料が語る多様なモノガタリ」
【会 場】国立科学博物館(東京・上野公園)地球館2階 常設展示室内
【会 期】2022(令和4)年 8 月 5 日(金)~9 月 4 日(日)
【開館時間】午前9時~午後5時 ※入館は閉館時刻の30分前まで。
【休 館 日】 ※会期中は毎日開館いたします。
※会期等は変更となることがあります。
【入 館 料】一般・大学生:630円(団体510円)(税込)、高校生以下及び 65 歳以上無料
※本展は常設展示入館料のみでご覧いただけます。団体は20名以上。
【入館方法】新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を実施しています。
※入館には、オンラインによる事前予約が必要です。
※入館前に検温、体調等の確認をし、発熱等がある場合は入館をお断りします。
※入館方法の詳細等については、当館ホームページの予約サイトをご覧ください。
https://www.kahaku.go.jp/news/2020/reservation/index.html
【主 催】国立科学博物館
【協 力】気象庁地磁気観測所、国立天文台野辺山宇宙電波観測所、多久市郷土資料館、東京海洋大学附属図書
館、東京大学宇宙線研究所附属神岡宇宙素粒子研究施設、東京農工大学科学博物館、北海道大学総合
博物館
- 本展監修者
産業技術史資料情報センター長
前島 正裕(まえじま まさひろ)
専門は電気技術史。特に幕末・明治初期において、歴史に埋もれた人物や資料を掘り起こしています。また各研究機関などに残された、散逸の可能性のある資料の調査や、工学系学会における調査・顕彰活動などを通じて、資料の保全に努めています。
- 展示紹介
【物理・化学系】
日本における電気工学の黎明期を語る資料や、ノーベル賞受賞につながった研究で使用された実験装置、化学工業の発展の歴史を示す資料などについて紹介します。
・地電流を計測する地電気自記器
・カミオカンデで使用された光電子増倍管(初期型)
・日本の最初期の鉄道に使われたレール(英国 Darlington Iron社製、1870年)
【宇宙・地球科学系】
日本における天文学の発展に大きな役割を果たしてきた観測所や、世界の地磁気観測を支えてきた観測所における歴史的な資料などについて紹介します。
・30cmカセグレンアンテナ
・吊り磁石式変化計
【自然史系】
日本における海藻学の黎明期を支えた植物学者の標本や、近代的な水産学とそれを支えた教育資料などについて紹介します。
・現存する国内最古のマリモ標本
・明治時代の絵師立花宇一の描いたハタハタ
国立科学博物館ホームページ:https://www.kahaku.go.jp/