期間中、「ブックバス」に並ぶ約1200冊の本は、古紙回収にまわるはずだった「捨てたくない本」。値段を決めるのは、その本を手にとってくださったお客さまご自身です。
■本を届けたいのに届けられない……『値段のない本屋』開催の背景
2017年の始動以来、「ブックバス」は“一冊でも多くの本を必要としている人々に届けること”をミッションとして掲げ、各地でのイベント出店や無償で本を提供する「ブックギフト」などの活動を継続してまいりました。
2022年の秋からは、東京・下北沢の下北線路街に常駐し、多くの方々から注目とご支持をいただき、さらには「ブックバスに訪れてほしい」というリクエストも増えており、大変ありがたく感じております。
ただ、一方で課題も抱えています。イベント出店の売上のみで「ブックバス」の運営費を賄う難しさや、「ブックギフト」の運営に必要なリソースに限りがあり、お声がけいただいても、実際におうかがいできるのはごくごく一部のイベントや施設というのが実情です。
少しでも状況を改善できないか、何よりもこれからも多くの方々に本と出あう喜びを味わっていただきたい。また、規模は小さくとも意義あるイベントに参加したいという思いが募り、新たな試みとして『値段のない本屋』を開催するに至りました。
■本にとっても人にとってもよりよく……『値段のない本屋』で実現する循環
<どんな本が並ぶのか>
バリューブックスには1日に3万冊もの本が届きますが、そのうちの約半分は、インターネットの市場では値段がつかず、古紙回収へまわってしまっています。
今回『値段のない本屋』に並ぶのは、この古紙回収にまわってしまうはずだった本、約1200冊。私たちが「捨てたくない本」と呼んでいる本です。
インターネット上では値段がつかなくても、差し出す場所や方法を変えれば、まだまだ多くの読み手に届く余地があるはず。
再び棚に並べることで、本が本として活きる機会を創出します。
<どう循環させるのか>
古紙回収にまわってしまう本を救い出し、人との出あいがある場所に差し出す。
読み手は、無理のない値段で、自由に本を受け取る。
私たちは、その売り上げで、また誰かに本を届けることができる。
本にとっても、本を読む人にとっても、私たちにとっても、より良い循環を目指します。
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『値段のない本屋』
開催日:2023年11月3日(金) 〜 11月30日(木)
会場:ブックバス by VALUE BOOKS *木〜日営業
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目22−1 下北線路街「のはら」
■『値段のない本屋』本棚設置 協力店・イベント
・シモキタ園藝部 ちゃや 11月3日(金)〜30日(木)*月・火定休
・(tefu)lounge shimokitazawa 11月3日(金)〜30日(木)
・mishmash(NANSEI PLUS広場) 11月12日(日)、26日(日)
・BONUS TRACK 文化祭(BONUS TRACK) 11月18日(土)、19日(日)
■『値段のない本屋』ブックバス出店 イベント
・エシカルフェスタ2023(広尾・聖心女子大学4号館 聖心グローバルプラザ) 11月23日(木・祝)
■ブックバスでの同時開催イベント
・こども本屋
・クリエイターズ フリーマーケット
・ポップアップショップ
<イベントに関するお問い合わせ>
ブックバス by VALUE BOOKS
担当:西尾 s.nishio@value-books.jp
■株式会社バリューブックス
バリューブックスは長野県上田市を拠点とし、古書の宅配買取と販売を行うオンライン古書店です。「日本および世界中の人々が本を自由に読み、学び、楽しむ環境を整える」をミッションに、1日に約2万冊届く本の売買に軸足を置きつつ、本で寄付する「チャリボン」、本屋「本と茶 NABO」や移動式本屋「ブックバス」の運営、古紙回収される本を活用した「本だったノート」の制作、出版活動の第一弾として『B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実施・改善』の出版なども手がけています。
会社名: 株式会社バリューブックス
所在地: 〒386-0041 ⻑野県上⽥市上⽥原680-17
代表者: 代表取締役 清水健介
設⽴: 2007 年7 ⽉
U R L: [コーポレートサイト] https://www.valuebooks.jp