【M&A成約事例】異業種企業のM&A、同年齢代表同士がタッグを組んで新しい挑戦へ【福島県いわき市】

株式会社M&A総合研究所（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：佐上峻作）は、このたび福島県いわき市で日本酒・ウイスキー・ワインなど酒類の販売を手掛ける株式会社リンクジャパンと、インターネットでのオンラインサービス提供およびプラットフォーム事業を手掛ける東京都千代田区のANEW Holdings株式会社とのM&Aを支援いたしました。

株式会社リンクジャパンは、日本酒・ウイスキー・ワインなど酒類の販売を手掛ける福島県いわき市の企業です。

世界の銘酒や食料品を多数取り扱っており、店頭販売やインターネット販売のほか、地元飲食店などへの卸販売も行っています。株式会社リンクジャパンには後継者候補がおらず、代表は49歳とまだ若いですが限界がくる前に早い段階で譲渡したいと考えており、経営基盤が強固な企業への譲渡を希望していました。

譲受先のANEW Holdings株式会社は、インターネットでのオンラインサービス提供およびプラットフォーム事業を手掛ける企業です。

もともとは大手企業へのコンサルティング業や投資事業を中心にメインに事業展開していましたが、2021年以降は日本の技術や商品を自社で保有して海外へ進めていくかたちへ方向転換しており、M&Aを経営戦略の中心として事業を拡大しています。現在、BtoCやBtoBの販売チャネル拡大に注力しており、株式会社リンクジャパンは3店舗を運営しECでも一定の強みを持っているため、自社の事業販路と掛け合わせることでシナジーが見込まれると判断して本M&Aに至りました。

今後はソリューションネットワーク拡大に向け、国内事業強化を図るべく株式会社リンクジャパンとともに事業を進めていくとしています。

譲渡企業　株式会社リンクジャパン代表取締役石川修氏のコメント

4年前に体調を崩した際、もし自身に何かあれば会社経営が維持できないと考えたことが、M&Aを検討し始めたきっかけです。酒類小売業の将来への不安もあり、これまで新規事業にも挑戦してきましたが、当社には後継者候補がいないため限界がくる前に早期段階で他社へ譲渡できればと考えるようになりました。

事業基盤の安定が図れるよう、譲渡先には地方の中小企業ではなく経営基盤が強固な企業を希望しており、M&A時の希望条件は従業員の雇用継続と個人保証の解除です。

また、専務である妻には開業当初から苦労をかけたきたので、退職金としてある程度まとまった額を渡したいとも考えていました。今回のM&Aでは自社の希望がほぼ叶うかたちでの成立となり、愛着のあった企業名を残していただけることも大変ありがたく思っています。

ANEW Holdings株式会社様は新規事業の展開などさまざまな取り組みを行っているので、今後はグループ企業としてともに挑戦できることがとても楽しみです。

譲受企業　ANEW Holdings株式会社代表取締役会長藤永裕二氏のコメント

今回、株式会社リンクジャパン様を譲受する決め手となったのは、3店舗を運営しておりECでも一定の強みがあることです。当社は、広告マーケティング・エンターテイメント・メディア・ライフスタイルの衣食住をコンセプトとする4つの事業領域を展開しており、現在BtoCやBtoBの販売チャネル拡大を進めています。

株式会社リンクジャパン様なら、当社の事業販路と掛け合わせることでシナジー発揮が見込めると判断してM&Aを決断しました。

今後はソリューションネットワークの拡大を図るべく、国内事業強化に向けて株式会社リンクジャパン様とともに動きたいと考えています。当社はM&Aをコア戦略のひとつと考えており、国内のみならず海外も含めたEコマースでのM&Aもスタートしました。現在は日本と海外を比較した場合の新たな価値創造、ギャップがある商品・サービス・技術などを持つ国内企業様の譲受を考えているところです。