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「モノを売らないお店」を企画した背景と目的
「つづく服。」は2021年6月に発足してから、スタッフの等身大なライフスタイルの中にあるアイディアや、企業・店舗などビームスの様々な領域で取り組んでいるサステナブルなアクションをご紹介する特集ウェブサイトとして活動してまいりました。そして2023年9月29日(金)に「つづく服。の日」が一般社団法人 日本記念日協会に記念日として認定登録されてから2周年を迎えるにあたって、ウェブサイトでの発信だけではなく、お客様と共に取り組むことが必要であると考え、「モノを売らないお店」の企画に至りました。
「モノを売らないお店」は、“つづく”をテーマにモノとモノ、モノに込められた持ち主の想いやストーリーを交換することを中心に据えたお店です。お客様との接点を設け、モノの価値やライフサイクルについてファッションを愛する者同士が一緒に考え取り組むことを目的としています。
(左)「つづく服。」プロジェクトリーダー兼「モノを売らないお店」責任者 桑原優季
(右)取材会の様子
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約1,200点の交換が成立!初日はオープン前から約50名の並びも
3日間を通し約260名の来店があり、約1,200点のアイテムの交換が行われました。また、初日にはオープン前から50名以上の行列ができる大盛況となりました。
ストーリー交換ブース
「もう着られないけれど想いがあって捨てることはできないし、値段をつけて売ることも気が引ける。そうして眠っていた洋服を“つづく服”として他の誰かへ譲り、繋いでいけることが嬉しい。」と、モノへ前向きな別れを告げて次へと踏み出す決心が伺えました。
また「普段は挑戦し難いけれど譲り手の想いが綴られたメッセージを読んで思わず手に取った」、「譲り手の想いに共感したので大切に使いたくなった」など、世代やジェンダー、ジャンルなどの垣根を越えてファッションをより楽しむ気持ちやモノを愛する気持ちを再認識し、新たな発見や出会いが生まれていました。
さらに、譲り手と受け手となるお客様同士の直接的なコミュニケーションが店内で叶う場面や、ご家族やご友人、SNSでのお客様の投稿から本企画のことを知ってご来店くださった方がいらっしゃったりと、“ファッションを愛している”という共通の想いを介して、“モノとモノ”だけではなく“人と人”が繋がるきっかけにもなっていました。
お客様がメッセージ札に想いを書き込む様子 ビームススタッフのメッセージ札
協力クリエイター:Ayako Moriokaさん、安仁屋円香さん ストーリー交換ブースの様子
再循環ブース
都内3店舗で実施した事前の衣料品回収では約670着の衣料品を回収、その方々の「モノを売らないお店」への来店率は100%でした。当日分でご用意していた経年在庫など商品として販売予定のないものは約3時間で品切れになり、翌日改めて足をお運びいただいたお客様も多くいらっしゃいました。
<ご参考>
■「モノを売らないお店」とは
「モノを売らないお店」は、“つづく”をテーマにモノとモノとの交換を中心に据えたお店です。店頭に並ぶのは、ビームスのスタッフや、「つづく服。」プロジェクトに共感していただいたクリエイターの方々が、この企画のためにセレクトした洋服をはじめとした想い入れのあるアイテム「わたしのつづく服。」です。お客様は、ご自身もまた想い入れのあるアイテムをご持参いただき、店内に並ぶほかの方の出品物と“想いを交わす”ことで交換できる仕組みになっています。
さらに、着られなくなった衣料品の回収にご協力いただくことで、ビームスの経年在庫や店舗の装飾家具等、商品として販売予定のないものの中からお好きなものを選んでお持ち帰りいただくことができます。お客様から回収した衣料品は、2022年11月よりビームスの一部店舗で実施しているBRING™(運営:(株)JEPLAN)の衣料品回収プログラムを通してサービスと協力し、素材に応じてリユース・リサイクルされます。
※詳細は2023年9月29日(金)配信のプレスリリースをご覧ください