〇JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」で掲げる「地方を豊かに」を実現するため、青森県・青森市・青森商工会議所と連携して取り組む「AOMORI CONNECTION」の一環として、2024年春に「JR青森駅東口ビル」を開業します。駅ビル内にはJR東日本青森商業開発が運営する商業施設「&LOVINA」と青森市が設置する「青森市民美術展示館」、青森県が設置する「(仮称)青森の縄文遺跡群情報発信拠点施設」がオープンします。 〇また2024年夏に開業する一般社団法人慈恵会と株式会社城ヶ倉観光が運営するウエルネスをテーマにした地域医療グループのホテル「ReLabo」をベースに地域の医療課題を解決するとともに、これまでにないウエルネスツーリズムを創出し、新たな形で地方創生を目指していきます。 〇「JR青森駅東口ビル」が青森駅周辺のまちづくりの拠点となり、現在の青森駅周辺の各施設や取り組みと連携してさらなる賑わいを地域の皆さまと共に創っていきます。 |
1.青森駅周辺のまちづくりに関する連携協定 「AOMORI CONNECTION」(2018年6月締結)について
(1)駅周辺の施設整備
これまでに青森駅周辺で整備されたJR東日本グループによるシードル工房併設の複合施設「A-FACTORY」や、青森市による観光施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」などに加え、イベント開催や施設の整備などを通して、県都青森市の玄関口である青森駅周辺に、より一層の賑わいを創出することを目的としています。
(2)連携イベントを開催し賑わいづくり
連携協定をきっかけにして青森駅周辺で行われていた駅まつりや地域イベントの開催時期を合わせ、情報発信を一体的に行い共同スタンプラリーを開催するなど、エリアの魅力向上を図っています。県内からの来街者だけではなく、県外に青森の魅力を広くアピールする場を目指しています。
(3)駅ビルを拠点に観光流動の創出、交流人口の拡大へ
魅力あるまちづくりに向けた取り組みの一環として、青森市による青森駅自由通路整備後の旧青森駅東口駅舎跡地を活用した駅ビル開発を推進してきました。駅ビルには商業施設や市民美術展示館など、地域の方を中心にご利用いただく施設とともに、2021年7月に世界文化遺産登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の青森県に所在する遺跡の情報発信拠点施設や、ウエルネスを青森の新しい魅力として打ち出すホテルがオープンします。地域の皆さまと連携した駅ビルが新たなくらしづくり、目的地づくりの拠点となり、観光流動を創出、交流人口を拡大させます。
2.ウエルネスホテルについて
(1)概要
一般社団法人慈恵会と株式会社城ヶ倉観光がウエルネスホテル「ReLabo」を2024年夏に開業します。ウエルネスをテーマにしたホテルの開業はJR東日本グループの施設では初となります。
青森市で約60年に渡り総合病院などを運営し地域に密着した医療と福祉を実践してきた一般社団法人慈恵会と、青森県内で「HOTEL Jogakura」「蔦温泉旅館」を運営し、これまでも観光の送客でJR東日本と連携してきた株式会社城ヶ倉観光により、ウエルネスというテーマで新たな地方創生に取り組みます。
(2)名称・コンセプト
ホテル名称の「ReLabo(リラボ)」は「元に戻す概念」の「Re」と「研究所」など意味を持つ「Labo」を組み合わせた造語です。「世界中の旅人のウエルネスライフを支援する」をコンセプトに地域医療グループによる新しいホテルを展開します。
(3)客室
客室は、ツーリストやビジネスだけでなくウエルネスや禅など多彩なタイプを取りそろえた130室を予定しています。
(4)ウエルネスプログラムについて
各種検査と医師や保健師によるウエルネスカウンセリング、ヨガ・温泉・メディケーション・スパ・食事を組み合わせたウエルネスプログラムなど、地域包括ケアの実現を目指すとともに、日本のウエルネスツーリズムを牽引していきます。
検査結果に基づくヨガメディケーション、温泉を活用した冷温浴療法、管理栄養士が考案する食事や睡眠コンサルティングなど、お客さまの状態に合わせてオーダーメイドしたプログラムも提供していきます。
【参考1】一般社団法人慈恵会および株式会社城ヶ倉観光について
■一般社団法人慈恵会
約60年に渡り地域に密着した医療・介護・福祉事業を展開しています。年間約600件近い全身麻酔手術や急性期医療から健康診断事業、在宅訪問サービスまでケアミクス型地域包括ケアサービスを提供しています。
■株式会社城ヶ倉観光
八甲田山中の「HOTEL Jogakura」や奥入瀬の「蔦温泉旅館」を運営(JRホテルメンバーズポイントパートナー施設として提携)。青森市内に複数の飲食店を展開、「TRAN SUITE 四季島」ツアー内ではディナーを担当。
一般社団法人慈恵会 理事長
株式会社城ヶ倉観光 代表取締役 丹野 智宙 氏
JR東日本の地方創生の想いに強く共感してこのプロジェクトに参加いたしました。世界的に見ても人口減少地域における地方創生そして地方創生に医療グループが本格的に乗り出しウエルネスホテルを展開していくことは先駆的挑戦と言えます。地域社会と連携し共創し世界最先端のウエルネス知見を研究して世界中の旅人を青森へ迎え入れていきます。
【参考2】駅ビル 「JR青森駅東口ビル」 について
■開業時期:2024年春
■面積・構造:建築面積 約3,200㎡、延床面積 約17,800㎡、鉄骨造地上10階
■各階構成:1~3階 商業施設 「&LOVINA (アンドラビナ)」
4階 行政施設 「青森市民美術展示館」「(仮称)青森の縄文遺跡群情報発信拠点施設」
4階及び6階~10階 ウエルネスホテル 「ReLabo (リラボ)」
※本プレス内に使用している画像はイメージです。