朝晩涼しくなってきて、衣替えを考える時期になりました。衣替えは何かと手間がかかるなと感じている方は多いのではないでしょうか。実は近年、「分ける」収納を活用して各季節の服をいつでも取り出せるようにしておき「衣替えをしない」というスタイルをとっている方が増えています。そこで今回のアンケートでは、衣替えの実施状況と「分ける」収納について調査しました。大掛かりな衣替えの手間を削減でき、急な気候の変化にも対応しやすい方法ですが、衣類のお手入れや収納スペース不足の問題等、注意しておきたいポイントもあります。秋冬物を準備する衣替えの季節、より快適な衣類の収納法を改めて考えてみませんか。
衣替えを毎年実施している?
今回のアンケートは、全国にお住まいの方を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(35.5%)における結果を中心に分析していきます。
はじめに、衣替えを毎年実施しているかを尋ねました。
関東地域では、はい(衣替えを毎年実施している)と答えた方が最も多く、6割強(60.6%)でした。一方で、やらない時もある(24.6%)・いいえ(していない・14.8%)と答えた方を合わせると4割弱(38.5%)の方が衣替えをしない時があると答えていました。
関東圏の地域別では、衣替えをしている方の割合が特に高かったのは埼玉県(66.7%)で、逆に衣替えをしない時がある方の割合が特に高かったのは神奈川県(やらない時もある30.3%・いいえ21.2%・合計51.5%)で半数以上でした。
なお、全国の結果は、はい61.0%・やらない時もある24.5%・いいえ14.5%
で、関東とほぼ同じ割合でした。
衣替えは大変な作業
アンケートでは次に、衣替えをすることがある方を対象に、衣替えが大変だと感じるかを尋ねてみました。
衣替えが大変だと感じると答えた方は関東で約7割(67.8%)でした。
特に多かった地域は埼玉県南部(84.2%)・神奈川県東部(81.0%)でした。
なお、全国では74.1%の方が衣替えが大変だと答え、関東よりやや高い割合でした。
住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、単身向けマンション及びファミリー向けのアパートで衣替えが大変だと感じている方が全国的に8割以上で、居住空間の狭さが衣替えの大変さに影響している傾向にありました。
関東圏の地域別で特に多かったのは、
・東京都・単身向けマンション(88.9%)
・神奈川県東部・戸建て(85.7%)
・神奈川県東部・ファミリー向けマンション(81.8%)
で、神奈川県東部においては他地域であまり高い割合でない住環境タイプでも衣替えを大変と感じている方が多いことが分かりました。
衣替えが大変だと思う理由
7割近くの方が大変だと感じている衣替え。どうして大変だと感じるのか、アンケートで尋ねてみました。
衣類の出し入れ作業が大変
全国的に突出していた第1位は「衣類の出し入れが面倒(関東83.9%・全国84.6%)」でした。
関東圏の地域別で特に多かったのは、埼玉県(94.7%)・千葉県(92.9%)でした。
季節ごとにオンシーズンの服を出してきて、オフシーズンの服を収納する、つまり季節単位で服を入れ替える手間が大掛かりなことが、衣替えを大変と感じる一番大きな要因となっているようです。
この結果は、今回のテーマでもある「分ける」収納で衣替えをしないという選択をすることで負担が大きく軽減することを意味します。「分ける」収納については後ほど詳しく掘り下げていきましょう。
収納スペース不足が衣替えを大変にしている
関東での第2位は「収納スペースが足りない(関東52.9%・全国41.9%)」でした。全国では第4位となっており、関東の方が全国より収納スペース不足に悩む方が多い傾向にありました。
関東圏の地域別で特に多かったのは、神奈川県東部(58.8%)でした。この地域は衣替えを大変と感じている方が特に多い地域でしたが、やはり収納スペースの不足や居住空間の狭さが衣替えを大変にしていることが浮き彫りになる結果だと言えるでしょう。
「分ける」収納で衣替えを簡単にしている人も
近年の収納のトレンドとして、大掛かりな衣替えをせず、クローゼット等に各季節の服をいつでも取り出せるように収納するスタイルを取る方が増えてきています。その際、冬物をまとめる場所・イベント服をまとめる場所等、シーズン・使用頻度・用途等で収納場所をゾーン分け・区分けをして必要な場所から取り出して使う「分ける」収納を実践している方が多いようです。
この背景として、クローゼット・ウォークインクローゼットのように、あらかじめ固定された区分けが少ない大きな収納が増えていることと、衣服の素材やデザインが発展して、薄手でも防寒機能に優れたアウター等、幅広い季節に着用できるシーズンレスな服が増えてきた影響が大きいと言えます。
また、フリマアプリやリサイクルショップ等の浸透により、着なくなった服を手軽に人に譲る等ができるようになり、保管している服の所持数が多くならない傾向にあるために、衣替えによる大掛かりな衣服の出し入れが不要になってきている方も多いようです。
アンケートでは、この「分ける」収納について知名度と実施率を調査してみました。知名度については、2割前後(関東23.9%・全国19.3%)でまだ低い状況でしたが、知っている方の中では魅力的と感じている方が多く、実施している方・やってみたいと考えている方が多いことが分かりました。
「分ける」収納を実施していると答えた方は関東で約6割(56.8%)でした。また、「やりたいと思っている(35.1%)」と合わせると9割以上(91.9%)の方が「分ける」収納に関心を持ち魅力的に感じていることが分かりました。
実施率が高かった地域は千葉県北部(75.0%)・埼玉県南部(75.0%)でした。
なお、全国では「分ける収納」の実施率は50.6%、やりたいと思っている方は36.8%で、関東より実施率は低かったものの、やはり9割弱(87.4%)が関心を持っていました。
「分ける」収納において荷物が多いと感じる方が多数
衣替えの手間が省けるだけでなく、気候の変化等に柔軟に対応できて便利な「分ける」収納ですが、気をつけておかなければならない点が3つあります。
【「分ける」収納で気をつけたい3つのポイント】
1. シーズンオフになる服の手入れを忘れないように注意する
2. 衣替えのタイミングがないと整理整頓しないままになりやすいので注意する
3. 使っている衣服の汚れ・におい・虫がシーズンオフの衣服に移らないように注意する
衣替えは長期間使わない衣服のお手入れと整理整頓をまとめてやる貴重な機会です。衣替えをしない選択をすることにより、お手入れしないままになった衣服が出てきたり、整理整頓や使わない衣服の処分ができないまま荷物量が増える状態になりやすいといえます。
また、シーズンオフの衣服に使っている服の汚れ・におい等が移ってシミやカビ等の劣化が起こる可能性もありますから、しっかり区分けして空間のゆとりを作って風通しを良くしたり、衣服の手入れをして汚れ防止のカバーや防虫・防湿対策をする等の工夫が必要です。
もちろん、「分ける」収納をする上で、衣服のをぎゅうぎゅうに重ねておいておくことが難しくなり、区分けのため・風通しのための収納スペースがより多く必要になります。
そこでアンケートでは、「分ける」収納をしている方に、衣類など荷物の多さを感じているか尋ねました。
「分ける」収納を実施している方で衣類など荷物が多いと感じると答えた方は関東で約6割(61.9%)でした。
荷物の多さが気になった方が特に多かった地域は東京都(77.8%)・千葉県北部(66.7%)・埼玉県南部(66.7%)でした。
なお、全国では72.7%となり、「分ける」収納を実践していく際に全国的に荷物の多さに悩みを持っている方が多いことがわかりました。
収納に工夫をして「分ける」収納を実施している方にとっても、どうしても荷物が多い・スペースが不足していると感じている方が多いことが分かります。荷物に対してスペースが十分に足りないことにより、衣服の劣化を防ぐための十分なゆとりが取れなくなったり、収納スペースの制限に合わせて、できれば捨てたくない衣服を減らさざるを得なくなることも考えられます。
「分ける」収納で衣替えの手間を省くスタイルを実践したいのにスペースが不足しがちな場合、トランクルームを利用するという方法もあります。自宅の収納スペースを占めているシーズンオフの衣類や家電、使用頻度の低い荷物等をトランクルームに預けることで、自宅の収納スペースにゆとりが生まれます。
もちろん、従来の衣替えを実践したい方にも、シーズンオフの服をトランクルームに置いておきオンシーズンの服だけを自宅に置いておくことによって、自宅スペースがスッキリするだけでなく、衣替えで大変な収納スペースのオンシーズン・オフシーズンの服の入れ替えの手間が軽減できます。
秋冬物の衣替えを考える今の季節、衣類の収納方法について改めて見直し、より快適で便利な収納を目指してみませんか。
【より快適な収納の選択肢を!収納ピットのトランクルーム】
スペース不足で衣替えが大変だと感じやすかったエリア
◆神奈川県東部エリアのトランクルーム
神奈川県横浜市:https://www.syuno-pit.biz/spot/kanagawa/yokohama-city
神奈川県川崎市:https://www.syuno-pit.biz/spot/kanagawa/kawasaki-city
荷物の多さが気になりやすかったエリア
◆東京都エリアのトランクルーム
東京都足立区:https://www.syuno-pit.biz/spot/tokyo/adachi-ku
東京都葛飾区:https://www.syuno-pit.biz/spot/tokyo/katsushika-ku
東京都品川区:https://www.syuno-pit.biz/spot/tokyo/shinagawa-ku
◆千葉県北部エリアのトランクルーム
千葉県市川市:https://www.syuno-pit.biz/spot/chiba/ichikawa-city
千葉県船橋市:https://www.syuno-pit.biz/spot/chiba/funabashi-city
◆埼玉県南部エリアのトランクルーム
埼玉県川口市:https://www.syuno-pit.biz/spot/saitama/kawaguchi-city
調査結果を受けてのまとめ
今回はアンケート結果をもとに、衣替えの実施状況と「分ける」収納を活用した衣替えの負担軽減についてお話しました。
今回のアンケートでは、従来の衣替えを実施している方は約6割、「分ける」収納の知名度は約2割でしたが、「分ける」収納を知っている方の中では実施率が約6割、関心を持っている方まで含めると約9割と、魅力的な収納方法であることが分かりました。しかし、実践してみて荷物の多さを感じるという方は約6割で、荷物量に対し収納スペースの不足が問題になりがちであることが分かりました。
生活において収納スペースが足りない時に役に立つのがトランクルームです。衣類はもちろん、その他の生活の品も含めて、シーズンオフのものや使用頻度の低いものをトランクルームに預けることで自宅の収納スペースにゆとりをもたせることができます。「分ける」収納を実践するためのスペースを確保することはもちろん、従来の衣替えを好む方にも服の入れ替えの手間を軽減させるのに有効です。
「分ける」収納で衣替えをしない方法を実施している方の意見には「季節の変わり目の心理的な負担が減った」という意見も多くありました。この機会にトランクルームを活用して、「分ける」収納の検討や、より快適な自宅収納を目指してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2023年8月10日から8月15日までの6日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査
■会社概要
社名 :株式会社アンビシャス( https://www.ambitious8.biz/ )
所在地 :〒542-0081 大阪市中央区南船場1丁目3-5 リプロ南船場8F
代表者 :代表取締役社長 徳永 暢也
資本金 :4,000万円
設立 :創業:平成17年10月28日、設立:平成18年7月25日
事業内容:トランクルーム投資「収納ピット」FC本部の運営
運営サービス「収納ピット」(https://www.syuno-pit.biz/)
不動産コンサルティング業