【当事者が国会議員の活動拠点で呼びかけ】全国の原告・弁護団と70名以上の議員関係者が集結。同性婚を求める声を直接届ける院内集会「マリフォー国会」開催

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結婚の平等(同性婚の法制化)実現を目指す「公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」(以下、マリフォー)は、当事者の声を国会議員の方々に届ける院内集会「マリフォー国会」を、2023年6月21日(水)に衆議院第一議員会館にて開催しました。

性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指しているマリフォーは、これまで政府へのロビイング活動を行い国会議員への面接や陳情を重ねてきました。

2019年から開催している本集会は、国会議員の出席数が毎回増えており、5回目となる今回は、秘書の代理出席を含め、過去最高の72名となりました。当日は、全国5地域から集まった弁護団・原告が司法判断の結果内容と生の声を、多数の国会議員の方に届け、議員の方々からも同性婚や当事者に向けた挨拶・スピーチが行われました。

  • 司法と地方行政で進む議論と取り組み。残された国会への期待を胸に開会

冒頭では、公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に 理事・北海道弁護団の加藤丈晴が開会挨拶を実施。全国の訴訟・判決状況を振り返りながら、司法が示した国会の立法裁量について解説しました。また、東京都内の16の区が職員の同性パートナーを「配偶者」扱いにするため条例を改正したことなど、全国の自治体で進む事例を紹介。本格的な議論・取り組みが唯一、進んでいない国会での議論の契機となるようマリフォー国会の開会を宣言しました。

  • 各党の国会議員より賛同や応援、宣誓コメント

開会後は、出席した多くの議員から結婚の平等実現に向けて、下記要旨のコメントをいただきました。(一部、抜粋・要約)

・立憲民主党 鎌田さゆり

  • 「好きな憲法は13条。だれにでも幸せを追求する権利がある。すべての人が自分らしさをもって幸せになる権利を平等にあるはず。それが今、この国で保障されていない。皆さんと一緒に闘っていきたい。」

・日本維新の会 堀場幸子

  • 「同性愛であろうと異性愛であろうと、どんな人を好きになっても社会は何ら変わらない。私自身の周りでも、そういった環境は学生の時代から普通にあった。皆さんも当たり前のことを当たり前に主張されている。なかなか進まないが、一議員としてがんばっていきたい。」

・立憲民主党 小川淳也

  • 「直近の理解増進法も成立過程が政争の具として扱われた。当事者の皆さまから傷ついたという声を激しくいただいた。後世に恥じぬような日本社会を一緒に作っていきたい。」

・自由民主党 柿沢未途

  • 「第5回にして今回が初参加。この流れが広がるように少しでも役に立てればと考えている。」

・立憲民主党 泉健太

  • 「党の代表になった時、普通の安心が得られる社会を創りたいと思っていた。皆さんにとってもこの問題は普通の安心であり、小さい頃は裁判をする人生になるとは思っていなかったはず。次の世代に裁判の大変さを味わわせる訳にはいかない。答えを出す時が来ている。」

・立憲民主党 森山浩行

  • 「結婚の平等、一体だれに迷惑をかけるのか?各々自分が幸せになる権利を持っているが、既に持っている人たちが持ってない人たちに対して、ああしろこうしろと言うのはおかしいのではないか。それをマジョリティ側が理解することが大事。これからもしっかりと巻き込んでいきたい。」

・社会民主党 福島みずほ

  • 「裁判で違憲とされているのに、最もアップデートされていないのが国会だと痛感している。すべての人が自分らしく生きれるようにしていきたい。」

・立憲民主党 辻本清美

  • 「理解増進法の一連の騒ぎにおいて、人を幸せにする・差別をなくすという当たり前のことに露骨な妨害や抵抗があったことを見ていて、この国会を心底変えないといけないと思った。自分の選挙区を、日本で初めてレズビアンであることを公表した方に、引き継いでいただくことにした。選挙で婚姻平等の実現と、LGBTQ差別をなくしていきたい。」

・自由民主党 みやじ拓馬

  • 「私は最初、(同性婚への意向について)『どちらかというと反対』だったと思う。イメージ的には男尊女卑や保守色が強い鹿児島で選出された議員だったことから、なんとなく回答していたと思う。しかし、政治家になって『何のために自分は国会議員になったのか?』と改めて振り返ったとき、それは人の役に立つことであり、人の喜ぶ顔が見たいからだった。その後、同性婚に関わる色々な方に出会い、学んでいく中で、気付けばもう賛成以外の選択肢はなかった。」

◆出席者一覧

※秘書のみ出席含む。()内の数字が、議員本人が来場した人数

・合計71人(44人)

・自由民主党 10人(5人)

柿沢 未途

かきざわ みと

議員本人出席

衆議院

牧島 かれん

まきしま かれん

議員本人出席

衆議院

三宅 伸吾

みやけ しんご

議員本人出席

参議院

みやじ 拓馬

みやじ たくま

議員本人出席

衆議院

あべ 俊子

あべ としこ

議員本人出席

衆議院

中西 健治

なかにし けんじ

秘書のみ出席

衆議院

鈴木 貴子

すずき たかこ

秘書のみ出席

衆議院

岩屋 毅

いわや たけし

秘書のみ出席

衆議院

山本 左近

やまもと さこん

秘書のみ出席

衆議院

鈴木 憲和

すずき のりかず

秘書のみ出席

衆議院

・公明党 5人(3人)

河西 宏一

かさい こういち

議員本人出席

衆議院

佐藤 英道

さとう ひでみち

議員本人出席

衆議院

谷合 正明

たにあい まさあき

議員本人出席

参議院

大口 善徳

おおぐち よしのり

秘書のみ出席

衆議院

安江 伸夫

やすえ のぶお

秘書のみ出席

参議院

・立憲民主党 27人(21人)

泉 健太

いずみ けんた

議員本人出席

参議院

早稲田 ゆき

わせだ ゆき

議員本人出席

衆議院

鎌田 さゆり

かまた さゆり

議員本人出席

衆議院

米山 隆一

よねやま りゅういち

議員本人出席

衆議院

小川 淳也

おがわ じゅんや

議員本人出席

衆議院

小宮山 泰子

こみやま やすこ

議員本人出席

衆議院

大河原 まさこ

おおかわら まさこ

議員本人出席

衆議院

西村 智奈美

にしむら ちなみ

議員本人出席

衆議院

吉田 はるみ

よしだ はるみ

議員本人出席

衆議院

森山 浩行

もりやま ひろゆき

議員本人出席

衆議院

道下 大樹

みちした だいき

議員本人出席

衆議院

岸 真紀子

きし まきこ

議員本人出席

参議院

辻元 清美

つじもと きよみ

議員本人出席

参議院

逢坂 誠二

おおさか せいじ

議員本人出席

衆議院

水野 もと子

みずの もとこ

議員本人出席

参議院

福山 哲郎

ふくやま てつろう

議員本人出席

参議院

桜井 周

さくらい しゅう

議員本人出席

衆議院

牧山 ひろえ

まきやま ひろえ

議員本人出席

参議院

近藤 昭一

こんどう しょういち

議員本人出席

衆議院

打越 さく良

うちこし さくら

議員本人出席

参議院

石川 大我

いしかわ たいが

議員本人出席

参議院

階 猛

しな たけし

秘書のみ出席

衆議院

小熊 慎司

おぐま しんじ

秘書のみ出席

衆議院

下条 みつ

しもじょう みつ

秘書のみ出席

衆議院

おおつき 紅葉

おおつき くれは

秘書のみ出席

衆議院

神津 たけし

こうづ たけし

秘書のみ出席

衆議院

田島 まいこ

たじま まいこ

秘書のみ出席

参議院

・日本維新の会 7人(3人)

小野 泰輔

おの たいすけ

議員本人出席

衆議院

堀場 さち子

ほりば さちこ

議員本人出席

衆議院

串田 誠一

くしだ せいいち

議員本人出席

参議院

堀井 健智

ほりい けんじ

秘書のみ出席

衆議院

沢田 良

さわだ りょう

秘書のみ出席

衆議院

梅村 みずほ

うめむら みずほ

秘書のみ出席

参議院

馬場 伸幸

ばば のぶゆき

秘書のみ出席

衆議院

・共産党 13人(8人)

田村 智子

たむら ともこ

議員本人出席

参議院

宮本 徹

みやもと とおる

議員本人出席

衆議院

本村 伸子

もとむら のぶこ

議員本人出席

衆議院

宮本 岳志

みやもと たけし

議員本人出席

衆議院

仁比 聡平

にひ そうへい

議員本人出席

参議院

吉良 よし子

きら よしこ

議員本人出席

参議院

山添 拓

やまぞえ たく

議員本人出席

参議院

伊藤 岳

いとう がく

議員本人出席

参議院

志位 和夫

しい かずお

秘書のみ出席

衆議院

小池 晃

こいけ あきら

秘書のみ出席

参議院

倉林 明子

くらばやし あきこ

秘書のみ出席

参議院

赤嶺 政賢

あかみね せいけん

秘書のみ出席

衆議院

穀田 恵二

こくだ けいじ

秘書のみ出席

衆議院

・その他

れいわ:3人(1人)、社民:2人(2人)、沖縄の風 2人(1人)、参政 1人(0人)、国民民主 1人(0人)

れいわ

大石 あきこ

おおいし あきこ

議員本人出席

衆議院

れいわ

木村 英子

きむら えいこ

秘書のみ出席

参議院

れいわ

櫛渕 万里

くしぶち まり

秘書のみ出席

衆議院

れいわ

天畠 大輔

てんばた だいすけ

秘書のみ出席

参議院

社民

福島 みずほ

ふくしま みずほ

議員本人出席

社民

大椿 ゆうこ

おおつばき ゆうこ

議員本人出席

参議院

沖縄の風

高良 鉄美

たから てつみ

議員本人出席

参議院

沖縄の風

伊波 洋一

いは よういち

秘書のみ出席

参議院

参政

神谷 宗幣

かみや そうへい

秘書のみ出席

参議院

国民民主

長友 慎治

ながとも しんじ

秘書のみ出席

衆議院

当日の映像:https://www.youtube.com/watch?v=8yP-wEPK7ME

◆原告、当事者からのメッセージ

  • 「私たち原告は決して、国と争いたい訳ではありません。愛する日本ですべての人が平等に幸せになりたいと願っているだけです。SOGIは自分で決められるものではありません。あなたの親族や身近な人にも必ずいます。一刻も早い、法制度の整備をお願いいたします。」(名古屋原告)

  • 「今日はパートナーとの記念日です。法的には他人のままで福岡でお祝いしたいですが、婚姻の平等の実現のため声を届けるためにここに来ました。本当は私たちも闘いたいわけではないし、裁判も好きでしているわけではありません。ただ、安心してパートナーと暮らしたいだけ。ぜひ国会議員の皆さまに力を貸していただきたいです。」(九州原告)

  • 「パートナーと連れ子を3人をわが子として育ててきました。共働きでの子育ては大変ですが、毎日がほんとうに幸せでした。それでも、外に一歩出れば、私たちは他人になります。子どもの入院手続きがパートナーではできませんでした。いつかは法律上の家族に願いながら子どは大人になり、私たちも年をとり病気を患いました。このまま他人として人生を終えたくありません。愛する人と家族になりたいというシンプルな願いを、どうぞ無視しないでください。」(東京一次原告・控訴人)

  • 「私たちは革新勢力のように言われる事が多いですが、実は非常に保守的です。既にある婚姻という制度のもと、法的な家族になりたいだけなんです。それも認識した上で議論していただきたいです。」(関西原告)

また、憲法学者である木村草太・東京都立大学法学部教授が登壇、ゲストスピーカーとしてこれまでの判決内容の分析解説を実施。その他、出席できなかった議員からもメッセージをいただくなど、結婚の平等(同性婚の法制化)実現を支援する多くの方が集まりました。

  • 国会議員の方からのコメント(※一部抜粋・要約・過去にいただいたもの含む。)

・自由民主党 小倉將信

「ひとりひとりの人生の幅を広げる多様性ある社会を目指しましょう!」

・自由民主党 牧島かれん

「どんな時でも共に寄り添って人生を歩みたいと思う相手に出逢うということは、とても奇跡的なことだと思っています。 だからこそ、結婚したいと願う二人が、この国でその幸せを求められるよう、力を尽くします。」


・公明党 佐藤英道

「全ての人が性的指向などによって差別される事、権利を侵害される様な事があってはならない。1日も早く、分け隔てのない社会が実現できる様尽力してまいります。


・立憲民主党 石川大我

「今ほど、私たちLGBTの連帯が求められている時はないのではないでしょうか。 私たちは、婚姻の平等、すなわち同性婚制度を求め、差別禁止を含む法整備を求めて活動してきました。 しかし、国会はどうでしょう。婚姻の平等には目を瞑り、LGBT“理解増進”法を成立させました。当初、私たちが求めていた差別禁止を含む差別解消法は、どこかへ行ってしまいました。改めて「当事者のことを当事者抜きに決めるな!」と皆さんと声を大きくして叫びたいと思います。」

・立憲民主党 蓮舫

「幸せな人が増える」そのためにも同性婚実現を目指しています。選択的夫婦別姓と同じく、たった一つの選択肢しかない社会ではなく、選べる自由を創りたいと思っています。


・日本共産党 志位和夫

「同性婚を認める国,地域は34になり、国内ではパートナーシップ制度導入自治体が年々増えてきています。最近の世論調査でも同性婚を認めるべきと答える人は6~7割にも上り、世論も司法も大きく変化をしています。今こそ政府が動く時です。一刻も早く結婚の自由と平等、同性婚の実現のため憲法を高く掲げ、ご一緒に力を合わせましょう。」

・日本共産党 山添拓

「婚姻の自由は、個人の尊厳と密接に結びつくものであり、特定の「家族観」に左右されるべきではありません。国会では、超党派で合意した「LGBTQ理解増進法」すら歪められていますが、求められているのは差別の解消とその実現である同性婚法制化です。社会はすでに変化しており、法律と国会のアップデートが必要です。」

・日本維新の会 音喜多駿

「国際社会においても自由・人権を堂々と侵害する国の行為により、図らずも自由と民主主義、そして多様性の尊重といった価値観が改めて重要であることが確認できました。自由で多様な価値観を持つ国々の連帯が今こそ求められており、機は熟しています。」

・れいわ新選組 山本太郎

「誰が誰を愛そうと、国家がガタガタいうことではない。愛し合う二人が性別を理由に法的に保護されない制度自体が間違っている。同性婚絶対支持!力を合わせてやっていきましょう。」

今後もマリフォーは、結婚の平等(同性婚の法制化)実現に向けて、当事者の声を政府や国会議員へ届けてまいります。

  • Marriage For All Japan(マリフォー)について

性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動しています。2019年2月提起の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団に所属する弁護士の一部と、社会課題の解決に取り組む様々な専門家等のプロフェッショナルによって、結婚の平等(同性婚の法制化)を実現させるために設立されました。「2人で一生を共に生きていきたい」と考えたとき、カップル双方が結婚したいと望めば結婚することができ、また、結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ。それが「結婚の自由」です。

「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」という法人名は、そのような結婚の自由(結婚という選択肢)が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべきであるという思いを表したものです。私達は、この「結婚の自由をすべての人に」訴訟をPRという形でサポートするほか、イベントやセミナー、メディア出演、調査研究、ロビイングなどを通じて、結婚の平等(同性婚の法制化)の実現を目指します。

  • 団体概要

・名 称:公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に

・設 立: 2019年1月

・代表理事:寺原真希子・三輪晃義

・理 事:上杉崇子・加藤丈晴・前田信・松中権・柳沢正和

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