日赤は、今後も引き続き連盟や赤十字国際委員会(以下「ICRC」)、リビア赤新月社、支援関係者と調整を図り、適切な支援を実施してまいります。
■リビアの洪水被害は当初の予想より大幅に拡大 |
リビア東部を襲った暴風雨とダム決壊による大規模な洪水により、沿岸都市デルナの4分の1が流され、当初の予想をはるかに超える被害が確認されています。
リビア赤新月社は発災後、被害状況に関する情報が少ない中、現地での救援活動の報告や衛星写真から「1万人が行方不明のおそれがある」と発表。この洪水が未曽有の大災害であることを、中立な立場でいち早く国際社会に伝えました。今もなお、死者数は増え続けています。
■リビア赤新月社の活動状況 |
リビア赤新月社はハリケーン「ダニエル」の発生後、直撃に備えて被害予測及び住民への情報提供、ボランティアの出動など、支援準備を進めました。
また、発災直後から限られた資源の中、緊急支援を続けています。数万の避難者に対する応急手当、避難場所、食料品、生活必需品などの物資の提供、こころのケアも同時に展開し、活動を拡大しています。
さらに、昼夜問わず行方不明者の懸命な捜索・救助活動が続けられています。活動現場の道路や瓦礫の下には多数の遺体が取り残されており、感染症の流行など2次被害も懸念されます。リビア赤新月社は尊厳ある遺体の搬送、収容に注力し、身元の特定等についてはICRCなどの協力を得ながら懸命な活動を続けています。
捜索・救助活動
尊厳ある遺体の搬送、収容
被災者への救援物資の配布
■連盟の動き |
連盟は今回の地震被害を受けて、リビア赤新月社の救援活動や今後の復興活動を支援するため、1000万スイスフラン(日本円で約16億円)の緊急救援アピール(資金援助要請)を発出しました。
この資金により、今回の洪水で最も深刻な被害を受けた20万人を対象として、保健・医療支援や安全な水・衛生環境の整備、避難場所の確保や救援物資、食料、生活必需品の提供、生計支援、保護活動など、包括的な支援が実施されます。
■日赤の動き |
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3000万円の資金援助を決定
連盟の緊急救援アピールに対して、3000万円の資金援助を決定しました。今後も被災地のニーズに応えられるよう状況を注視しながら支援を行ってまいります。
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「2023年リビア洪水救援金」受け付け中
受付期間:2023年9月14日(木)~2023年11月30日(木)
使 途:連盟、ICRC、リビア赤新月社、日赤が行う救援・復興支援活動、防災・減災活動等。
詳 細:日赤WEBサイト(救援金募集ページ)
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/2023libya/
<参考情報> |
・日赤WEBサイト(リビア洪水の対応等について)