リビア洪水 日赤は国際赤十字に3000万円の資金援助を決定

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日本赤十字社(本社:東京都港区、以下「日赤」)は、9月10日に発生したリビア洪水において、被災地での人道支援活動を支える国際赤十字・赤新月社連盟(以下「連盟」)の緊急救援アピール(資金援助要請)に対し3000万円の資金援助を決定しました。
日赤は、今後も引き続き連盟や赤十字国際委員会(以下「ICRC」)、リビア赤新月社、支援関係者と調整を図り、適切な支援を実施してまいります。

3メートルを超える洪水が被災地を壊滅状態へ3メートルを超える洪水が被災地を壊滅状態へ

■リビアの洪水被害は当初の予想より大幅に拡大

リビア東部を襲った暴風雨とダム決壊による大規模な洪水により、沿岸都市デルナの4分の1が流され、当初の予想をはるかに超える被害が確認されています。

リビア赤新月社は発災後、被害状況に関する情報が少ない中、現地での救援活動の報告や衛星写真から「1万人が行方不明のおそれがある」と発表。この洪水が未曽有の大災害であることを、中立な立場でいち早く国際社会に伝えました。今もなお、死者数は増え続けています。

■リビア赤新月社の活動状況

リビア赤新月社はハリケーン「ダニエル」の発生後、直撃に備えて被害予測及び住民への情報提供、ボランティアの出動など、支援準備を進めました。

また、発災直後から限られた資源の中、緊急支援を続けています。数万の避難者に対する応急手当、避難場所、食料品、生活必需品などの物資の提供、こころのケアも同時に展開し、活動を拡大しています。

さらに、昼夜問わず行方不明者の懸命な捜索・救助活動が続けられています。活動現場の道路や瓦礫の下には多数の遺体が取り残されており、感染症の流行など2次被害も懸念されます。リビア赤新月社は尊厳ある遺体の搬送、収容に注力し、身元の特定等についてはICRCなどの協力を得ながら懸命な活動を続けています。

捜索・救助活動

腰の高さを超える浸水被害の中での捜索・救助活動腰の高さを超える浸水被害の中での捜索・救助活動

瓦礫の中に埋もれた行方不明者の捜索・救助活動瓦礫の中に埋もれた行方不明者の捜索・救助活動

尊厳ある遺体の搬送、収容

犠牲となった被災者を遺体袋に包み搬送・収容する赤新月ボランティア犠牲となった被災者を遺体袋に包み搬送・収容する赤新月ボランティア

犠牲となった被災者を遺体袋に包み搬送・収容する赤新月ボランティア犠牲となった被災者を遺体袋に包み搬送・収容する赤新月ボランティア

被災者への救援物資の配布

国内外からの救援物資を受け取り、配布準備をする赤新月のボランティア国内外からの救援物資を受け取り、配布準備をする赤新月のボランティア

夜間、国内の物資備蓄倉庫から被災地への物資搬送準備を実施夜間、国内の物資備蓄倉庫から被災地への物資搬送準備を実施

■連盟の動き

連盟は今回の地震被害を受けて、リビア赤新月社の救援活動や今後の復興活動を支援するため、1000万スイスフラン(日本円で約16億円)の緊急救援アピール(資金援助要請)を発出しました。

この資金により、今回の洪水で最も深刻な被害を受けた20万人を対象として、保健・医療支援や安全な水・衛生環境の整備、避難場所の確保や救援物資、食料、生活必需品の提供、生計支援、保護活動など、包括的な支援が実施されます。 

■日赤の動き

  • 3000万円の資金援助を決定

連盟の緊急救援アピールに対して、3000万円の資金援助を決定しました。今後も被災地のニーズに応えられるよう状況を注視しながら支援を行ってまいります。

  • 「2023年リビア洪水救援金」受け付け中

受付期間:2023年9月14日(木)~2023年11月30日(木)

使  途:連盟、ICRC、リビア赤新月社、日赤が行う救援・復興支援活動、防災・減災活動等。

詳  細:日赤WEBサイト(救援金募集ページ)

      https://www.jrc.or.jp/contribute/help/2023libya/

<参考情報>

・日赤WEBサイト(リビア洪水の対応等について)

【速報】リビア洪水における赤十字の対応等について|災害救護速報(国際)|おしらせ・最新情報|日本赤十字社
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