今回、パナソニック コネクトは、社員が卵子凍結※1を実施するクリニックに対して支払う採卵・凍結費用を、34 歳以下の女性社員※2を対象に、40万円を上限に補助します。グレイスグループは、パナソニック コネクトの社員向けに卵子凍結管理サービス「Grace Bank」を社員向け特別価格として初期費用33,000円割引で提供いたします。
また、男女の性差や身体、健康についてのヘルスリテラシーの向上と、卵子凍結の有用性に関する理解の増進を目的として、社員向けのセミナーを実施します。
※1: 卵子を採取し未授精の状態で凍結保存しておくこと
※2: 制度導入後、2027年度までは39歳以下まで対象
◆ 卵子凍結補助制度概要
対象者 :
女性社員(34歳以下、2027年度までは39歳以下まで対象)
支援内容:
・社員が卵子凍結を活用するクリニックに対して支払う採卵・凍結費用を上限40万円まで補助
・卵子凍結保管サービス「Grace Bank」ベーシックプラン(初期費用110,000円、年額33,000円税込)について、初期費用を社員特別価格の33,000円割引で提供
◆ 卵子凍結について
「卵子凍結」は、女性のキャリアと幸せなライフプランを両立させるための選択肢として注目を集めています。アメリカの大規模医療施設における最新の調査※3では、2022 年に卵子凍結を始めた女性の数は、 2019 年と比較して約 3 倍に増加しており、38歳未満で20個以上の凍結卵子を使用した女性の70%が、子どもを授かっていることも分かっています。
日本は世界一の不妊治療大国と言われ、体外受精の件数は米国の約 33 万件に対し、日本では約 50 万件で、子供のいない夫婦の約 28%が不妊治療を経験しています※4。しかしながら、体外受精の成功率は、米国の約25%に対して日本では約 14%と大変低く、世界最低レベルにあります。加えて、40 歳以上の不妊治療患者の割合が世界で最も高いことも特徴です※5。
不妊治療は、精神的・肉体的・金銭的にも負担が大きく、不妊治療を経験した働く女性のうち、約 34%が「不妊治療と仕事を両立できなかった」と回答しています※6。不妊治療は、日本企業における女性管理職比率の伸び悩みのみならず、社員にとっても、自身のキャリアやライフプラン設計に対するモチベーションの低下等にも繋がり、大きな社会課題となっています。
参考1)公益社団法人 日本産科婦人科学会 「ノンメディカルな卵子凍結をお考えの方へ(動画)」
参考2)Grace Bank「卵子凍結の意義と可能性とは(動画)」
※3: Fertility and Sterility VOLUME 118 JULY01,2022NYU Langone Health MAY 26,2022
※4: 2021 年 日本産科婦人科学会実績値/2020 年 米国 CDC(疾病予防センター)実績値
国立社会保障・人口問題研究所 「2015 年社会保障・人口問題基本調査」
※5: 2021 年 日本産科婦人科 ART データブック
※6: 2019 年 厚生労働省「不妊治療と仕事の両立に関わる諸問題についての総合的調査研究事業調査結果報告書【概要】」
【パナソニック コネクト株式会社について】
パナソニック コネクト株式会社は 2022 年 4 月 1 日、パナソニックグループの事業会社制 への移行に伴い発足した、B2B ソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約 29,500 名の従業員を擁し、売上高は 1 兆 1,257 億円※7 を計上しています。「現場から 社会 を動か し 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の 知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提 供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお 客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存でき る豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸 せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
※7:2022 年度売上高
【株式会社グレイスグループについて】
株式会社グレイスグループは、「子供を持ちたいと願う一人でも多くの女性の夢がかなう未来の創出」をミッションに掲げ、女性の活躍をサポートするための最先端の医療サービスを提供しています。グレイスグループが運営する卵子凍結保管サービス「Grace Bank」は、厳選したクリニックの全国ネットワークと23年間無事故の生体凍結保管施設での一括保管により、高い安全性と将来不妊治療を受ける際の高度な利便性を実現した、日本最大級の卵子凍結保管サービスです。