「HEMP HUB」の設立の背景
令和5年秋の臨時国会では、大麻取締法改正案が上程される見込みです。75年ぶりとなる大型の法改正による規制緩和で、今まで厳しく規制されていた産業用大麻にビジネスの道が開かれ、大きなビジネスチャンスの可能性があります。特に、大麻草は全植物の中でもCO2吸収量が高いとされており、脱炭素、持続可能な社会創りに寄与することが期待されています。
こうした動きに先駆けて、古来より麻を栽培し、麻糸、麻布を生産してきた「麻績郷」と呼ばれた三重県明和町で「大麻でGX宣言」を行い、町内での麻産業の振興をHIDOも含めた産官学連携で実施する「天津菅麻プロジェクト」を2023年3月より開始しました。
また、産業用大麻(ヘンプ)の全草利用を目指す企業間プラットフォーム「HEMP HUB」を設立します。産業用大麻の全草利用を通じて様々なビジネスの可能性を広げ、新たな産業をしていくことを目指して参ります。
まずは三重県明和町でスタートしますが、大麻取締法改正法が施行されるおよそ2年後には、全国へとこのモデルを展開していけるよう実証実験の場として、また産業用大麻の情報発信の拠点として、活用していただければ幸いです。
「ヘンプイノベーション研究会」を発足
同時に、一般財団法人KILTA(本社:神奈川県横浜市、以下、KILTA)との連携により、「HEMP HUB」の中に「ヘンプイノベーション研究会」を発足いたします。
「ヘンプイノベーション研究会」とは
産業用大麻(ヘンプ)は環境負荷の少ない資源として、急速な勢いで研究や商品開発が進んでおり、「グリーンラッシュ」と呼ばれる潮流が世界的に拡大。日本国内においても、大麻取締法改正案の成立が見込まれるなか、産業化の動きが今後加速すると予想されています。今後、産業用大麻のサプライチェーンをつくりあげるためには、多様な企業・団体とともに正しい知識を身につけた上で試行錯誤を検討していく必要性があることから共同研究の場を立ち上げます。
今後の取り組みについて
本研究会では、国産大麻草に関する「歴史」「法律」をはじめ、世界では実際にどのような利用が為されているかについて「CBDと食」「建築と繊維」「種苗」「栽培と加工」「最新動向とGX(グリーントランスフォーメーション)」といったテーマで1時間のオンラインセッションを開講。その後、1泊2日の現地体験「明和町プレイフルジャーニー」を開催し、栽培現場や町の関係者との視点共有を通じて、それぞれの企業における今後の取り組み可能性を考えていきます。
参加方法について
「HEMP HUB」に興味がある企業・個人向けにオリエンテーションを開催します。次回のオリエンテーションは、9月21日17時〜明和町インキュベーションセンターにて開催します。(オンライン同時開催)
お申し込みは以下より。
日 時 : 2023年9月21日(木) 17時00分〜
場 所 : 三重明和インキュベーションセンター ミーティングルーム
会 費 : 1万円(現地参加・オンライン参加 同額となります)
募集人数 : 現地参加 10社
オンライン参加 50名程度
主 催 : 一般社団法人麻産業創造開発機構(HIDO)
対 象:HEMP HUBオリエンテーションに未参加の企業・個人
一般社団法人麻産業創造開発機構(HIDO)について
大麻草栽培の歴史や意義についての正確な情報を伝え、関係される方々の倫理意識を高め、様々な可能性を追求する際に安心して関われる出会いの場を提供することにより、新たな産業の創出を促進。大麻草が合理的に活用されることを目的に、「1)大麻草の栽培や製品流通に関連する仕組みの構築や法整備等」「2)麻産草についての正確な知識の普及と倫理意識の醸成」、「3)大麻草関連産業や団体の連携促進」、「4)大麻草由来(CBD含む)の製品の開発や販売等の支援」に取り組んでいます。
一般財団法人KILTA(キルタ)について
一般財団法人KILTAは、日本の「ローカル」を舞台に実践と探究に取り組む「越境型コミュニティ」。2018年の設立当初は、暮らしを自らつくれる人を増やすため、全国各地にものづくりのシェア工房の拠点展開を推進していました。2023年8月に第二創業とし、全国8拠点(秋田・神奈川・富山・京都・兵庫・鳥取・山口)の地域に根ざす拠点運営者(地域起業家)と連携し、地域内外の企業人が業界や業種の壁を超えて混ざり合う「越境機会の創造」を核に、地域課題と企業課題をともに解決するプログラムの開発・提供に取り組んでいます。
一般社団法人明和観光商社 会社概要
明和観光商社は三重県・明和町の観光資源や地域資源をより効果的に連携させた観光施策を推進する中心的存在として観光地域づくりやふるさと物販、ふるさと納税支援などに取り組む地域DMO&地域商社です。明和町内の公有地や農地で伊勢麻を生産し、麻に関する歴史文化の継承と農業としての麻生産の確立、担い手の確保および明和町内での麻産業の振興を産学官連携により実施し、伊勢麻の聖地化および大麻でGX推進を目指す「産学官連携伊勢麻振興プロジェクト(天津菅麻プロジェクト)」にも参画しています。
名称:一般社団法人明和観光商社(DMO 観光庁登録観光地域づくり法人(地域DMO))
住所:〒515-0321 三重県多気郡明和町斎宮3039-2
設立年月:平成31年1月
代表理事:千田 良仁
URL:https://dmo.hana-meiwa.jp/
Email:info@hana-meiwa.jp
本件に関するお問い合わせ先
「HEMP HUB」運営事務局:三重県多気郡明和町中村1272 -1 C棟
明和町インキュベーションセンター内
一般社団法人麻産業創造開発機構「HEMP HUB」担当理事 : 菟田中子 (うだ なかこ)
メールアドレス:nakako008@gmail.com