再生医療関連事業のセルソース株式会社(代表取締役社長 CEO 裙本 理人、以下「当社」)は、動物再生医療技術研究組合(以下「PARM」)に加盟し、同組合を通じてイヌの変形性関節症、外傷性角膜潰瘍、乾性角結膜炎等を対象としたイヌ血小板由来成長因子療法の臨床研究を開始することをお知らせします。
イヌ血小板由来成長因子は、ドナーとなるイヌの血液から作製されたPRP(多血小板血漿)に対して無細胞化とフリーズドライ処理を施したものです。局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減などの効果が期待されます。他家由来であり、単一の犬種からの採血を行い採血量や製法を一定にすることで品質の安定性を均一に保つことができます。また、室温で保存できるため、都度の採血は必要なく事前に作製し保管しておくことが可能です。
PARMは、農林水産大臣と経済産業大臣の認可を受けて2019年に設立された組織です。当社が動物医療における再生医療等分野で業務提携を行っているアニコム ホールディングス株式会社(以下「アニコム」)のグループ会社であるアニコム先進医療研究所株式会社(以下「アニコム先進医療研究所」)等と675院の動物病院(2023年8月末時点)で構成され、飼育動物向けの安全かつ有効な再生医療等(細胞療法等)サービスを提供できる仕組みを実用化することを目的とした研究を行っています。
PARMが定める安全性等の基準のもと、所属する動物病院と連携し臨床研究を実施しています。
参考:PARMについて https://parmcip.jp/
当社は昨年より、アニコムグループと動物医療向けの血液由来療法の研究開発を進めてまいりました。この度、療法の有効性に関する一層のエビデンス構築と将来のサービス展開に向けた各プロセスの確立を目指し、PARMを通じた臨床研究を開始いたします。
本臨床研究はPARMを通じて診療の一環として実施されるため、組合に加入している動物病院にて、獣医師の判断のもと診療を受けることができます。
組合動物病院一覧 https://parmcip.jp/hospital/
家庭での飼育動物の寿命は伸長し続けており※1、これにともない動物医療への需要や期待も大きくなっていくことが見込まれます。
PARMでの臨床研究を通じて、安全性を担保しながら新しい治療の選択肢として確立できるよう取り組みを進めてまいります。
※1 アニコム ホールディングス株式会社「家庭どうぶつ白書 2022」
https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202212_2_4.pdf
以上
セルソース株式会社
再生医療の産業化推進を目的とし、再生医療を提供する医療機関さまへの法規対応サポートと、脂肪
由来幹細胞や血液の加工受託を行う再生医療関連事業を展開しています。再生医療等安全性確保法に
もとづく特定細胞加工物製造許可施設(施設番号:FA3160006)にて68,000件以上の細胞等加工を
受託しており、豊富な実績をもとに医療機関さまに安心してご利用いただけるサービスの提供と、研究・技術開発に努めています。
所在地 東京都渋谷区渋谷1-23-21 渋谷キャスト11F
設立 2015年11月30日
HP https://www.cellsource.co.jp