株式会社MTG “頸椎胸椎アライメントを考慮した枕の首肩への負担と睡眠への影響“の臨床研究成果が日本睡眠学会学術誌「睡眠と環境」に掲載

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株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下剛)は、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 佐藤公治 医師らと共同で行った頸椎胸椎アライメントを考慮した枕の首肩への負担と睡眠への影響に関する研究成果について、日本睡眠環境学会の学術誌である「睡眠と環境※1」に掲載されたことをご報告いたします。

タイトル:頸椎胸椎アライメントを考慮した枕の首肩への負担軽減と睡眠への影響

著  者:武藤貴雄1), 高椋皓一1), 牧井美波1), 粂和彦2), 佐藤公治3)

         1)株式会社MTG

         2)名古屋市立大学

         3)日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院

要  約:

本研究では,起床時に首肩のこり症状がある被験者を対象に,普段使用している枕(BP: Baseline Pillow)と頸椎胸椎アライメントを考慮した枕(TP: Test Pillow)を使用した際の首肩のこり症状と睡眠への影響について比較検討した。

被験者は,首肩のこりの程度とピッツバーグ睡眠質問票が相対的に高い被験者を選定し,起床時に首肩のこり症状がある29名(男性 13 名,女性 16 名,年齢 53.5 ± 7.1 歳)とした。BPとTPを1週間使用し,起床時に首肩のこりに関する自覚症状と睡眠に関する主観的評価を行った。また,各期間後に筋硬度測定とOSA睡眠質問票MA版によるアンケートを実施した。

各1週間の首肩のこりの自覚症状の平均は,BP: 6.20 ± 1.59 ,TP: 4.95 ± 1.99で有意な低下を示した(P < 0.001)。各1週間の起床時睡眠感(眠気,寝つき,熟睡感,目覚め)の平均値は,BPに比べTPの使用により有意に低下した。OSA睡眠質問票MA版では,入眠と睡眠維持,疲労回復,睡眠時間の因子において有意に高くなった。TP使用による筋硬度への影響は,BPに対して有意に変化を示さなかった。本研究では,起床時に首肩のこり症状がある被験者において,TPが起床時の首肩へのこりの自覚症状を軽減し,睡眠感を改善する可能性が示唆された。

論文の内容はこちら:j-stage(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsleepenvi /-char/ja)

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[日本睡眠環境学会]

睡眠環境学の科学に関する学術研究および教育・実践・応用の向上に資するため、 研究者相互の交流・研究発表会等を開催し、睡眠環境学の科学研究の充実に寄与することを目的した団体です。

第31回日本睡眠環境学会学術大会のテーマは、「睡眠環境と近接領域の課題」と題して行われました。

学会HP:https://www.sse-japan.com/

※1:睡眠と環境

睡眠と環境は、日本睡眠環境学会の学術雑誌です。本雑誌は、より良い眠りや生活の質の向上を目指し,睡眠の質的な解明や環境(寝具・寝室等)領域の研究成果を掲載しています。

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