世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA 公開セカンドオピニオンに上野尚雄氏が登壇! 

この記事は約4分で読めます。

2023年11月3日(金・祝)正午より大阪国際会議場で開催される『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』(https://cancer-zero.com)。

このたび目玉企画の公開セカンドオピニオンに国立がん研究センター中央病院歯科医長の上野尚雄(たかお)氏が登壇することが決定した。

国立がん研究センター中央病院 歯科医長 上野尚雄氏国立がん研究センター中央病院 歯科医長 上野尚雄氏

がんと歯科医?
この組み合わせを疑問に思われる方もいらっしゃるだろうが、上野氏はこう語ってくれた。
「がん患者さんに起こる、治療に伴う様々な苦痛症状や、生活の支障となるような困り事の中には、口腔に関連するものも多数あります。口内炎が毎回できる、抗がん剤の度に歯肉が腫れる、口が乾燥してしゃべりづらい、食事が食べづらい……。これら口腔の副作用・トラブルには、がん治療が終了した後も長く続いてしまうものすらあります」
つまりがん治療における副作用の中でもとりわけ口内に不快な症状が出ることを軽く考えてはいけないということだ。

これについて上野氏は続ける。
「『食べること』『話すこと』に関わる口腔の問題は、生活の質に大きく影響するだけでなく、時には円滑ながん治療の妨げともなり得ます。がん患者さんにとって『お口からしっかり食事をとる』ことや『円滑な会話でコミュニケーションをとる』といった口腔の機能を良好に維持することは、とても重要なことなのです」
そこで歯科医の登場というわけだ。

さらに上野氏。
「これら『がん患者さんに起こる口腔の諸問題』に対しては、歯科の介入によりそのリスクを下げることができるもの、解決できるものが多数あります。がん患者さんへの歯科の支援、いわゆるがん医科歯科連携は保険診療上の項目でも評価されるようになり、今や当たり前のがん支持医療の一つとしてコンセンサスを得つつあります。
がん治療中だからというだけの理由で、歯科受診のハードルが高くなる、口腔の辛さを我慢しなければならない、という状況は『がんになっても安心して暮らせる社会』とは言えません」
もともとこうした考え方を上野尚雄氏に説いたのは当時、国立がん研究センター理事長だった嘉山孝正氏(現・名誉総長)である。

国立がん研究センター 名誉総長 嘉山孝正氏国立がん研究センター 名誉総長 嘉山孝正氏

このとき嘉山氏は口腔内細菌ががんの原因になるという考え方から上野氏の研究を支援したという。同時に嘉山氏は日本で初めてがんに関して医療と歯科の提携を推進した人物であり、今回も世界がん撲滅サミット2023 in OSAKAに対して上野氏を強く推挙したという経緯がある。

一方の上野氏も嘉山氏の要請に応えて12年前から開始したがんと口腔内の関係性をエビデンスを以て明らかにするなど優れた活動を行ってきた。その上野氏は今回、来場される方々に対して、こう呼びかけた。
「お口の困りごと、心配なことはありませんか?公開セカンドオピニオンでは、がん治療によって起こるお口の副作用に対してできることや、がん治療を上手に乗り越えるための歯科の有効な活用法など、お口にかかわる疑問、お悩みをお伺いし、その解決のために何かお役に立てればと思っております。また皆様からのご意見を受け取り、歯科もがん診療チームの一員として、しっかりがん患者さんの治療と生活を支えるお手伝いができるよう、今後の医療体制づくりに活かしていきたいと思います。皆様からのご質問を、心よりお待ち申し上げます」
 
このように多方面から患者の皆さんのケアをしていくために実施される公開セカンドオピニオンにあなたも参加してみてはいかがだろうか。

現在、『世界がん撲滅サミット2023 in OSAKA』入場エントリー(入場無料)を大会HP(https://cancer-zero.com)より受け付けている。一度に4名様までの登録が可能。応募多数の場合は抽選となる。

大阪国際会議場大阪国際会議場

タイトルとURLをコピーしました