「新たな備えサポート隊in 松⼭」実⾏委員会は、⺠間が中⼼となって組織を⽴ち上げ、産官学⺠協働で地域の防災強化に臨む取り組みは全国でも初めての試みとして2022 年7 ⽉に発⾜しました。昨年度はコロナ禍での活動ではありましたが、松⼭市内の56世帯を訪問し、「新たな備え」の普及に努めました。今年度は南海トラフ地震で⼤きな揺れが想定される松⼭市南部10 地区、100世帯へ「誰ひとり取り残されない災害対応」をめざした活動を展開いたします。
1.発⾜の背景
近年、⾃然災害が多発化する中、新型コロナウイルスも感染拡⼤し、地域防災には「新たな備え」が求められて
います。具体的には、避難所での密を避ける「新しい避難」として、①在宅避難、②屋外避難(⾞中泊・テン泊
等)、③疎開避難(親戚・知⼈宅等への避難)が求められ、避難所が中⼼であったこれまでの防災⽀援から、⾃宅で⾝を守り安⼼して過ごすための取り組みへ、防災の軸を変える必要に迫られています。また、これまでの⽀援は、イベント等での啓発活動や防災器具の購⼊代⾦等に関する補助が中⼼で、防災対策が⾃⼒では困難な⾼齢者等⽀援を必要とする世帯での具体的な備えに向けたサポートは不⼗分でした。
このよう課題を受けて、愛媛県松⼭市で事業展開する企業等の有志12 社が社会貢献の⼀環として「新たな備えサポート隊in 松⼭」実⾏委員会を発⾜させ、産官学⺠協働による地域防災に取り組むこととなりました。今回の取り組みは、⾃⼒では備えが難しい⾼齢者等⽀援が必要な世帯を対象に、構成団体の職員や学⽣、市⺠がボランティアとして直接訪問し、安全な「在宅避難」に向けた家具転倒防⽌器具等の取り付けや備蓄⽀援、「屋外避難」「疎開避難」のための備えを提案するもので、きめ細かい⽀援活動を通じた具体的な備えを実現することをめざしています。今年度は新たに6 つの組織が構成団体に加わるなど、さらに体制を強化して「新たな備え」の⼀層の充実を図る予定です。
2.活動概要
(1)⽬的
①災害の多発化やコロナ禍で求められる「新たな備え」の必要性を広めます。
②「新たな備え」について知識と技術を持った⼈材「新たな備えサポート隊」を育成します。
③⾼齢者など、⾃⾝で「新しい避難」ができない世帯に「新たな備えサポート隊」を派遣し、⾃宅での備えを
サポートします。
(2)内容
⾼齢者等⽀援が必要な100世帯の防災に対する備えをサポートします。
4.新たな備えサポート隊in松⼭ 実⾏委員会について
愛媛県松⼭市で事業展開する企業等の有志12 団体による任意団体として、2022 年6 ⽉に発⾜。今年度は新
たに6団体が参加しました。現在の構成団体は下記の18団体です。
5.昨年度の活動の様⼦
2022年度も100世帯への⽀援を⽬標に活動に臨み、56世帯への⽀援を提供しました。コロナ禍でスケジュールや
内容の変更を余儀なくされましたが、事前に研修を受けた46 ⼈の「サポート隊」がボランティアとして世帯を訪問しました。訪問先では「危ないと思っていたけど何をすれば良いのかわからなかった、具体的な備えができて安⼼した」といった声を多く頂きました。またボランティアとして参加したサポート隊からも「地域で暮らす⼈々の防災意識の向上に貢献することができた、有意義な時間だった」といった評価をいただきました。
6.詳細・お問い合わせについて
昨年度の活動及び今年度の取り組みの詳細は下記ウエブサイトに掲載しております。
お問い合わせ先は下記の通りです。
新たな備えサポート隊in松⼭ ホームページ URL:https://sonaetai.net