TBWA HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、自分でもできる災害対策をわかりやすくまとめた「防災アクションガイド」シリーズとして、今まで「大雨・台風」「天気の急変」「冬の荒天」「地震・津波」「火山・降灰」などの自然災害への備えに加え、「在宅避難」「生活再建」「女性向け」など、ニーズに合わせて様々な切り口でガイドを制作・公開してきました。
「防災アクションガイド」シリーズの第13弾となる今回は、企業で働くひとたちが災害時に助け合う新しい防災のスタイルとして「働くひと防災」をテーマに制作しました。地震や台風、集中豪雨などの自然災害に見舞われることの多い日本において、行政による支援だけでは十分に手が行き届かないという課題が問われている中で、企業による支援の重要性が高まっています。しかし、企業による防災というと、事業継続計画(BCP)を中心に組織としての対策がほとんどです。組織としての対策は、もちろん最重要事項ではありますが、支援が限られる中で、「働くひと」一人ひとりが自主的にできることがもっとあるのではないかという考えのもと、『SNSでつながる 防災アクションガイド ー 企業で働くひとの助け合い』の作成に至りました。本アクションガイドは、企業に在籍し、そこで得たスキルやネットワークを有する個人の力を活かし、様々な支援につなげることを目的に、企業に所属する個人ができる災害対策を「働くひと防災」と名づけ、広めていきます。
『SNSでつながる 防災アクションガイド ー 企業で働くひとの助け合い』
URL: https://www.tbwahakuhodo.co.jp/uploads/2023/09/bousaiactuionguide_13_hatarakuhito.pdf
<詳細>
企業で自分ができることを考えよう
働くひと防災の紹介や、災害時に企業で起きること、自分ができることを説明しています。
正確な情報を把握して発信しよう
災害が起きた時の正しい情報収集について紹介しています。
『不要不急』を考えて安全確保を
災害時に頻出する「不要不急」について、どのように考え行動に移すべきか解説しています。
企業の強みを活かして行動しよう
企業のリソースを活用した取り組みなどをまとめています。
私自身、広告会社に長く在籍しながら、業務で培った知識や社内外の仲間と連携し、様々な防災、復興支援の取り組みをしてきました。FUKKO DESIGNという組織はまさに、そのような企業の力をもった様々な企業に所属する個人のあつまりです。やれることにはかぎりがありますが、ほとんどの人はなにかしらの企業や団体などの組織で働いているので、そういった動きが増えることで、これまでできなかったような多様な支援が広がっていくのではないかと思っています。新しい時代の防災、復興支援のあり方としてぜひ広がっていけば良いなと思います。
プロジェクトメンバー
デザイナー:神之田裕貴 (TBWA HAKUHODO)
コピーライター:德岡淳司(TBWA HAKUHODO)
専門家:佐々木晶二(元内閣防災官房審議官)、明城哲也(NPO法人全国災害ボランティアネットワーク<以下、JVOAD>事務局長)、古越武彦(JVOAD 事業部事業担当)など
TBWA HAKUHODO(TBWA博報堂)について
2006年に博報堂、TBWAワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社です。博報堂のフィロソフィーである「生活者発想」「パートナー主義」とTBWAがグローバル市場で駆使してきた「DISRUPTION®︎」メソッドを中心とした独自のノウハウを融合。質の高いソリューションを創造し、クライアントのビジネスの成長に貢献します。「DISRUPTION®︎」は既成概念に縛られず、常識を壊し、新しいヴィジョンを見いだすTBWA HAKUHODOの哲学です。マーケティングに限らず、ビジネスにおけるすべての局面でディスラプションという新しい視点を武器に事業やブランドを進化させるアイデアを生み出します。https://www.tbwahakuhodo.co.jp
FUKKO DESIGNについて
一般社団法人FUKKO DESIGNは、「⺠間ビジネスの力を結集して新たな”復興”をつくる」を活動テーマに、平時のときから行政、⺠間企業、メディアとのネットワークを構築し、有事の時にすぐにサポートする体制をつくるほか、有事の際の被災地に関する情報発信の支援、復興タイミングにおける地域の魅力発信、企業のマッチングサポート支援などをトータルにデザインしていく団体として活動していきます。https://fukko-design.jp/