【Walk in home サイト】https://www.walk-in-home.jp
今回のグループホームの設計の際も、とくに⾞椅⼦での⽞関から居室までの動線確認や居室の壁紙のシミュレーションでは、3D設計システムならではの利点を活かし、スピーディーでイメージが伝わりやすいツールとして「Walk in home」が活⽤されました。
「Walk in home」は実際の⼨法に基づいて3D上でビジュアルの確認ができます。ドアを開けた状態で⾞椅⼦が実際に通れるかどうか、普段の動線で不都合が無いかなど、2Dではなく3D上でわかりやすく確認ができます。
壁紙のシミュレーションでは、学⽣がカーテンメーカーのショールームで⽣地⾒本を⾒ながら商品を絞り込み、その後メーカーのWebサイトから同じ素材データを「Walk in home」に取り込みイメージを確認しました。
学⽣の皆様は今回のプランニングとシミュレーションを通して、⾞椅⼦ユーザーの移動の際の制約など、障がい者が⽇常⽣活で直⾯する具体的な課題について知ることができ、また、障がい者の⽴場や感じることを擬似的に体験することで、設計者としての感受性や共感⼒を身につけることができました。
⼀般的に多くの⼤学の建築学科や住居学科で採⽤されている設計システムは、様々な建築設計の要求を満たすために多機能である反面、学⽣が使いこなせるようになるためには多くの時間と⾼度なスキルが必要です。住宅業界においてプレゼンシステムとして2000年に販売をスタートした「Walk in home」は、設計担当者ではなく営業パーソンが⾃分でプランニングしてプレゼンすることを⽬的としたシステムです。従来のCADやBIMのように複雑な操作を必要とせず、Word・Excelの延長線上で入力できるシステムで、多くの住宅営業パーソンの省力化・効率化に役立ってきました。現在では構造や温熱環境のシミュレーションまで対応できる設計CADに進化しましたが、入力の手軽さは当初のままで、今なお多くのビルダー様が導入しています。
今回のプロジェクトは、香川研究室の学生が設計した障がい者グループホームの建築設計案を競う「Gh-1グランプリ」を中心に展開され、このコンペティションは、安心計画株式会社が経済産業省中小企業庁より採択された令和2年度「商業・サービス競争力強化連携支援事業」の一環として開催されました。
【Gh-1グランプリ特設サイト】https://www.anshin.co.jp/event/437
私たちは香川研究室と連携支援事業を進めていくうちに、学生たちが建築の授業で使っている設計システムに苦手意識があり、「建築設計は難しく面倒なもの」というイメージを持っていることに気づきました。この課題を解決するため、私たちは香川研究室の学生たちに「Walk in home」を教材として使いながら、設計の基本と、2次元の図面を作成すると同時にリアルタイムで3次元のイメージや「構造の安定」と「温熱環境」についての設計性能、設計図書までも画面で確認できる機能を説明しました。その結果、学生たちは「設計は難しいものではなく楽しいものである」という新たな発見と体験を得ました。これがきっかけとなり、「Gh-1グランプリ」というコンペティションが学生たちの提案で始動。その成果が今回の内覧会として実を結びました。設計の実務における指導においては、「Walk in home」導入ユーザーであり豊富な実績を持つ株式会社スエナガ様(本社:福岡市/代表取締役:出口洋一)のご支援をいただきました。
安心計画株式会社は、これまで多くのビルダー様に「住空間のプレゼンシステム」という革新的な価値を提供してきました。今回のプロジェクトを通じて、大学の教育現場においてもその価値を提供することが可能であることを証明しました。私たちは引き続き、建築業界と教育現場の両方における革新的な取り組みを続けてまいります。
※Walk in homeは株式会社DTSの商標または登録商標です。
■こちらのプロジェクトの詳細を、以下「PR TIMES STORY」で配信しています。
学生のアイデアが現実に!建築設計コンペから障がい者グループホームが建つまで
https://prtimes.jp/story/detail/bpejMVcLlaB
■内覧会詳細
日時:2023年9月8日(金)10:00~16:00、9月9日(土)10:00~15:00
場所:福岡市城南区南片江5丁目14-5、14-6
名称:YOKATOKO南片江 弐番館
■内覧会についての問い合わせ
安心計画株式会社 情報戦略部 岡原 光輝
電話 092-475-1751
Mail okahara-m@anshin.co.jp
【安心計画株式会社】https://www.anshin.co.jp