本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230808
「ChatGPT(人工知能による対話型モデル)に関する調査」 トピックス
① |
中学生は8割以上、高校生は9割以上がChatGPTを認知。 しかし、ChatGPTについて「よく理解できている」と回答した割合は1割程度。 |
② |
ChatGPTを日常的に利用している割合は、数パーセント程度。 中学生は約7割、高校生は半数以上が「利用したことはない」と回答。利用しない主な理由は、「使い方がよくわからないから」「使うメリットがよくわからないから」。 |
③ |
ChatGPT利用経験のある中高生のうち、半数は勉強での利用経験があり。 |
④ |
家庭・学校・塾などでの大人からのレクチャーは、「受けたことがない」が約8割。 レクチャーを受けた中学生は8割・高校生は7割が、ChatGPTへの興味関心が高まったと回答。 |
⑤ |
「生徒会公約作成の相談」「社会課題解決に関する議論相手」「プログラミングコードの生成」といった目的でChatGPTを利用する中高生も。 |
◆本調査の概要
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調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(中学1年生~高校3年生)
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回答者 : 1,657名
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調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
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調査時期 : 2023年6月21日〜6月23日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
■ ChatGPTの認知状況
【調査項目】
・ChatGPTを知っていますか?
・ChatGPTについて、どれくらい理解できていると思いますか?
【回答】
・中学生は8割以上、高校生は9割以上がChatGPTを認知。
・ChatGPTへの理解度については、「よく理解できている」の割合が中高生ともに1割程度。
■ ChatGPTの利用状況
【調査項目】
・ChatGPTを実際に利用したことはありますか?
・ChatGPTをどのような目的で利用しましたか? ※複数回答可
【回答】
・日常的な利用は中高生ともに数パーセント程度。中学生は約7割、高校生は半数以上が利用したことがないと回答。
・利用目的は、「調べ物や情報収集のため」が最多。続いて「話題になっていたので試しに利用した」も半数以上。
【調査項目】
・ChatGPTを勉強に利用したことはありますか?
・ChatGPTを勉強に活用した際の利用方法として、当てはまるものを選んでください。 ※複数回答可
【回答】
・ChatGPT利用経験のある中高生のうち、勉強での利用経験があるのは半数程度。
・利用方法は、質問や疑問を解決するための投げかけが最多。約4割が、提出物の制作や参考に使うと回答。
【調査項目】
・ChatGPTを利用しない理由はどちらですか? ※複数回答可
【回答】
・利用しない理由は、「使い方がよくわからないから」「使うメリットがよくわからないから」が高い割合の回答。
■ ChatGPTに関する大人からのレクチャー状況
【調査項目】
・家庭・学校・塾などで、 大人からChatGPTについてのレクチャーや説明を受けたことがありますか?
・ChatGPTについてのレクチャーや説明を受けた場所はどこでしたか? ※複数回答可
【回答】
・家庭・学校・塾などでの大人からのレクチャーは、「受けたことがない」が約8割。
・レクチャーを受けた場所は、学校が8割以上、家庭は2割程度。
【調査項目】
・ChatGPTについてのレクチャーは、どのような内容でしたか? ※複数回答可
・レクチャーを受けて、ChatGPTに対する興味や関心はどの程度高まりましたか?
【回答】
・レクチャー内容は、ChatGPTの利用方法や仕組みについてが多い傾向。
・レクチャーの結果は、中学生が8割、高校生は7割が興味関心が高まったと回答。
本アンケート調査で回答にご協力いただいたStudyplusユーザー3名にインタビューした結果は、以下の通りです。
1. 埼玉県 高校2年生 男性 Mさん
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男子校の生徒副会長
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文系が強い国立大学志望
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読書が趣味
Mさんは、テレビのニュースでChatGPTの存在を知り、面白そうだと感じてYouTubeなどで更なる調査を行い、実際に試してみました。
積極的に生徒会活動をしているMさんは、まずはExcelの資料作成の際にやりたい機能を実現するための方法をChatGPTに教わりました。また、生徒会長に立候補する際には公約作成に利用し「 生徒会長にならないとできないこと」などについて相談するなど、他の立候補者とは一味違ったクリエイティブな公約を提案できるようにしました。
また、勉強の場面では微分・積分の定数項が消える理由の説明を求めたり、自分で作成した英文を添削させて改善点のアドバイスを求めたりと有効に活用しています。
2. 沖縄県 高校3年生 女性 Sさん
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国立大学の総合科学部志望
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マンガ・アニメ好き
Sさんは、ChatGPTがTwitterで話題になっているのを見て利用し始めました。
社会学などの分野に関心の高いSさんは、ChatGPTを使って現在の世界規模の社会課題について議論している。例えば「環境問題・戦争・貧困のどれをまず無くすべきか?」についての議論や会話の相手としてChatGPTを用いています。
また、勉強のわからない部分を質問するのにも使ってみたが、正確な回答が帰ってこなかったのであまり活用していません。
3. 愛知県 高校2年生 男性 Dさん
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国立大学の情報学部志望
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1日7~8時間ネットは使うものの、SNSはあまり使わない
Dさんは、ChatGPTをネットニュースで知り、テレビで紹介されだした頃から利用しています。
小学生の頃からやっているゲームプログラミングにおいて、ChatGPTを使ってゲーム開発の為のAPIであるDirectXで用いるコードを生成することで、効率的に制作しています。
また、学業でもChatGPTを利用し、授業で理解できなかった部分を質問し、関連ワードなどについて調べていくことで理解を深めています。
本調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介しています。
■学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
累計会員数800万人以上、大学受験生の2人に1人が利用しています。https://www.studyplus.jp/
※アプリダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app
■「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
■スタディプラス株式会社 概要
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所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
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代表取締役:廣瀬高志
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事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の運営
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設立:2010年5月20日