■ 背景
三菱マテリアル法務部は、法務業務において作成する契約書や資料（ナレッジ）の取扱い及びその共有に関して、メール、サーバー、SharePoint、イントラネット等複数のツール利用によるデータの重複保管、保管先の検索性能、知見の属人化等を課題として認識しており、業務プロセスの見直しによりこれらを解決し、法務業務の効率化・高度化を実現することを検討していました。
当社が開発したMNTSQは、契約業務をはじめとする法務業務に関する情報のデジタル化及びナレッジマネジメントが可能なシステムであり、上記の課題の解決策として、MNTSQの以下の特長が評価され、導入を決定いただきました。
・サーバーに保管されたデータを初期移管するほか、Outlook、SharePoint等と連携することで交渉経緯や契約書データをはじめとする法務業務に関するナレッジを自動集約する機能を有していること。
・MNTSQが独自に開発した検索機能は、法務業務に特化したアルゴリズムを有しており、ナレッジの検索における利便性が高く、蓄積したナレッジが活用しやすいこと。
・法務部のみならず各事業部門の法務担当者も利用可能なナレッジ基盤となり、ナレッジへのタグ
付け機能に加え、お気に入り・社内雛形の登録機能も有しているため、知見の共有化が可能となる
こと。また、極秘情報について、フォルダーの権限設定により適切に管理できること。
■ 導入に関する両社担当者からのコメント
三菱マテリアル株式会社 プロフェッショナルCoE法務部長 坂戸 康弘様
今回導入するMNTSQは、日々の業務のなかで取り交わす契約書のみならず、取締役会・株主総会・法令遵守等、弊社がこれまでの業務の中で蓄積し、また、今後蓄積していく多岐にわたる法務業務に関するナレッジを、既存の社内システムと連携させることにより集約・一元管理できるものと考えています。MNTSQ導入により、法務業務の担当者間で、これまで実現できなかった高いレベルのナレッジの共有が可能になることから、MNTSQを最大限活用することにより、全社の法務業務のDXを推進し、業務の効率化・高度化に取り組んでいきます。
MNTSQ株式会社 代表取締役 板谷 隆平
データは、組織変更による業務プロセスの変更があったり、コロナ禍でコミュニケーションが取りづらかったりする状況下において、法務部門の一体的な教育や業務品質の維持・向上を図るための武器となります。三菱マテリアルさまの取り組みは、全社の法務機能の維持・向上のために、データを起点として統一的なナレッジマネジメントを実施されようとするものであり、ますます複雑化する法務機能のマネジメントとして非常に先進的なものだと感じております。このような事例に関わることができることを嬉しく思うとともに、期待に応え続けることができるよう一層精進して参ります。
■ 「MNTSQ CLM」の概要
「MNTSQ CLM」は大企業向けに法務領域の一連の業務プロセスを変革するサービスです。社内にある法務関連データを「MNTSQ CLM」に自動連携することができ、契約の作成・審査・管理からナレッジ化までを一気通貫でサポートすることで、Legal Risk Managementと法務業務の高速化を同時に実現します。四大法律事務所の一つである長島・大野・常松法律事務所のノウハウと、機械学習テクノロジーとの掛け合わせをコアとしており、契約の相手方、契約締結日、有効期限や取引金額など、契約管理や電子帳簿保存法の対応に必要な情報を、契約書に特化したOCRで検索可能にし、機械学習を活用して抽出することができます。さらに、契約の内容を条項レベルで分析することで、契約業務に有用なナレッジを自動的に蓄積していくことが可能です。また、長島・大野・常松法律事務所が監修する契約業務のベスト・プラクティス（契約雛型、条項やその解説）も「MNTSQ CLM」上で閲覧できるため、若手の育成を含めて部内全体の業務品質の向上にも貢献いたします。
■ MNTSQ株式会社について
「すべての合意をフェアにする」ことを掲げて、2018年11月に設立しました。機械学習のうち特に自然言語処理分野に強いPKSHA Technologyの高い技術力と、8億円の出資をいただいた四大法律事務所の一つである長島・大野・常松法律事務所からのリーガルリソースを強みに、契約業務の一連のプロセスを変革するContract Lifecycle Managementサービス「MNTSQ CLM」を提供中です。
会社名：MNTSQ株式会社（モンテスキュー）
設立日：2018年11月14日
所在地：東京都中央区日本橋堀留町2-9-8 Daiwa日本橋堀留町ビル4F
代表者：板谷 隆平
