今回の大規模改修は、2019年から約3年間を掛けて行われ、主屋の耐震補強工事をはじめ、漆喰による伝統的な工法で瓦屋根や壁の細部まで当時に近い形で復元されました。今回のオープンに合わせ、外からの見学のみとなっていた主屋内部を、立ち入り可能な形で一般公開します。
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旧渋沢邸「中の家」主屋の見どころ
(1)【初公開】主屋内部の見学(立ち入り)が可能に
これまで外からの見学のみとなっていた主屋内部を初めて一般に公開
(2)【世界でここだけ】渋沢栄一アンドロイド・シアター
大阪大学 石黒浩教授の技術により誕生した80歳頃の渋沢栄一アンドロイドを公開
(3)【新たな遺構を発見】煉瓦製カマド跡
改修工事中、床下から発見された東京駅の赤レンガ駅舎で知られる
日本煉瓦製造の煉瓦で作られたカマド跡を公開
(4)【大河ドラマの世界観が再び】中の家セットや衣装、小道具などを展示
大河ドラマ「青天を衝け」の劇中セット、衣装、小道具を再現
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(1)【初公開】主屋内部の見学(立ち入り)が可能に
これまで、建物の耐震性が確保できなかったことから原則立ち入り禁止となっていた主屋内部を初公開します。栄一が帰郷の際に滞在した上座敷や当時蚕室として使用された2階、座敷から望む日本庭園などを見学することができます。
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(2)【世界でここだけ】渋沢栄一アンドロイド・シアター
ふるさと・血洗島に帰郷してくつろいでいる、80歳頃の渋沢栄一アンドロイドが、栄一自身の少年時代や仲間たちとの思い出、フランス・パリでの出来事などを語ります。来館者は映像とともにいろいろな思い出話に耳を傾け、その世界に没入することができます。
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(3)【新たな遺構を発見】煉瓦製カマド跡
今回の工事において、主屋の床下から新たな遺構が複数発見され、その一つ「煉瓦製カマド跡」を現状保存し、オープンにあわせて常設公開します。カマドの煉瓦には、栄一が中心となって設立した日本煉瓦製造株式会社で作られたことを示す「上敷免製」の刻印が確認されています。
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(4)【大河ドラマの世界観が再び】中の家セットや衣装、小道具などを展示
大河ドラマ「青天を衝け」の放送にあわせ、市内に設置された、「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」の展示物の一部が主屋に展示されます。劇中に登場した「中の家」を再現したセットや撮影で使用された衣装、小道具などを展示します。
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【参考】旧渋沢邸「中の家」とは
「中の家(なかんち)」という名称は、所在地が渋沢一族の家々の中で真ん中に位置していたことから、一族の中で「中の家」と呼ばれていたものです。現存する主屋は、この地方の典型的な養蚕農家の建物で、1895年に、渋沢栄一の妹夫婦によって建てられたものです。栄一は、多忙の合間にも時間をつくり、たびたび帰郷してこの家に滞在しています。東京飛鳥山の栄一の私邸は空襲によって焼失したため、この家は現在残る栄一が親しく立ち寄った数少ない場所のひとつとなります。
施設名称:旧渋沢邸「中の家(なかんち)」
施設住所:〒366-0006 埼玉県深谷市血洗島247-1
開館時間:9時~17時(最終入場:16時30分)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:無料
アクセス:JR深谷駅からタクシーで約20分
駐車場:有り(大型バス可)
問い合わせ:048-587-1100 渋沢栄一記念館
公式HP:
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主屋の改修工事の費用捻出に寄附を活用
「中の家」主屋の改修整備にかかった費用は約3億8500万円で、その費用の一部は企業や個人などからの寄附金が充てられています。また、屋根瓦の葺き替え工事では、クラウドファンディングを実施し、1400万円を超える寄附金が寄せられました。屋根瓦の裏側には寄附者の名前が記され、その屋根瓦が主屋の屋根に使われています。
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大河ドラマ「青天を衝け」出演者4名の名前が記名された主屋の屋根瓦
記名された屋根瓦は実際に見学することはできませんが、深谷市からお願いして、2021年大河ドラマ「青天を衝け」の出演者4名のお名前が記された屋根瓦も主屋の屋根に使われています。今後、写真パネルを作成し展示する予定です。
本プレスリリース内容に関する問い合わせ
埼玉県深谷市渋沢栄一政策推進課 田部井・齊藤
TEL/048-577-5061(直通)
FAX/048-574-6665
E-mail/ei1-suisin@city.fukaya.saitama.jp