■本提携の背景と今後の取り組み
CTグループは、都市開発やインフラストラクチャ―、建設、物流、ハイテク企業等、9つの事業、60のグループ会社を持つベトナムのコングロマリットです。子会社であるCT UAVは、セキュリティー、地理空間情報等に活用される無人航空機(ドローン)の生産、製造、サービスを展開しています。
SkyDriveは現在、軽量で電動、3人乗りの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」の開発に取り組んでいます。2021年10月には、国土交通省が当社の型式証明申請を受理し(※2)、型式証明取得を目指して開発を推進しています。
ベトナムでは日常的に深刻な交通渋滞が発生していて、社会問題として残っています。本社会課題を解決するために、SkyDriveは、2021年11月にベトナムのディベロッパー・パシフィック・グループと最大100機のプレオーダーを合意しました。(※3)
パシフィック・グループとの取り組みがきっかけとなり、無人航空機技術の開発を行うCT UAVも、これまで培ったノウハウや技術力を生かし、ベトナムで、空飛ぶクルマの活用を推進する事が重要と考え、本プレオーダーに合意することとなりました。
今後、SkyDriveとCT UAVは、ベトナムにおいて空飛ぶクルマの活用による社会課題解決を目的として、運航オペレーター、バーティポート(離発着場)や給電インフラなど、実現にあたり必要なあらゆるステークホルダーと共に協力して進めて参ります。
■各コメント
株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩
2022年11月にパシフィック・グループに引き続き、ベトナムの総合都市開発事業・UAV事業などをされているCTグループから最大100機のプレオーダーを合意いたしました。ベトナムの交通渋滞などの社会問題解決に資する新しい交通インフラとして「空飛ぶクルマ」を提供する上で、ベトナム国内3大UAV会社でありかつ、ホーチミンを中心に都市開発で大きなシェアを持つCTグループさんと進められるのは大変ありがたく、「空飛ぶクルマ」の活用により、ベトナムの更なる社会発展にも貢献できると嬉しく思います。
CTグループ 創業者兼会長 Tran Kim Chung
我々は「空飛ぶクルマ」の導入検討にあたり、インフラ整備やドローン、AIなどの最先端技術の開発において、これまで蓄積してきた専門知識や技術を活用することが重要であると認識しています。世界市場におけるベトナムの総合的な発展に貢献していきたいと思います。
CTグループHP:https://www.ctgroupvietnam.com/
■空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」の概要
「SKYDRIVE」は、「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機です。3人乗り(乗客2名とパイロット1名)で、パイロットが操縦しますが、コンピュータ制御のアシストにより、飛行を安定させています。当社は、将来的に「空飛ぶクルマ」が、自動車のように日常的に空の移動手段として使われる世界を目指して、開発を進めてまいりました。
※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。
引用元:国土交通省(令和5年3月付) https://www.mlit.go.jp/common/001598463.pdf
※2 型式証明申請受理に関する当社プレスリリース https://skydrive2020.com/archives/7415
※3 関連当社プレスリリース https://skydrive2020.com/archives/15979
≪株式会社SkyDrive 概要≫
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
所在地:豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
名古屋オフィス:名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング11F
東京オフィス:東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー7F SPACES品川内
大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
アメリカオフィス:500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, SC 29902
事業内容:「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立、豊田市を主拠点に「空飛ぶクルマ」及び「物流ドローン」を開発しています。「空飛ぶクルマ」の開発においては、国内で唯一、有人飛行試験を実現し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しております。「空飛ぶクルマ」は、現在3人乗りの機体を開発中、2025年に大阪・関西万博での運航開始を目指しております。30kgの荷物を運搬可能な「物流ドローン」は、山間部を中心とした作業現場で活用いただいています。