今回は「婚外恋愛」をテーマにした実態調査の第1報。既婚者の4.5人に1人、既婚男性3人に1人、既婚女性6人に1人に「婚外恋愛」の経験があることが判明したほか、「子どものいる40代男性」の経験割合が突出して高いこと、「配偶者に不満あり」「年収1000万円以上」が経験割合を高めることなど、様々な実態が浮き彫りになりました。
【結果のポイント】 ・30~59歳既婚男女の22.5%が「婚外恋愛」の経験あり。男女・年代による違いが明らかに →既婚男性の33.0%が経験あり。40代男性の割合が高く(38.3%)、30代・50代は約30%。 →既婚女性の16.1%が経験あり。30代女性の割合が高く(18.8%)、50代が低い(13.2%)。 ・「子どもあり」の既婚者の方が「婚外恋愛」経験の割合が高い →「子どもあり」で経験ありは25.6%、「子どもなし」で経験あり15.0%を大きく上回る ・「配偶者に不満あり」既婚者の30.9%が「婚外恋愛」の経験あり →「配偶者に不満なし」既婚者の経験あり15.9%と大きな差 ・「配偶者への不満」が大きい内容には男女差あり →男性は「性生活」、女性は「家事の役割分担」に不満が大きい ・世帯年収1000万円を超えると「婚外恋愛」経験が有意に上昇 →世帯年収1000万円超の既婚者40.3%が経験あり、1800万円超なら57.1% |
【調査概要】
・調査タイトル:婚外恋愛に関する実態調査 第1報
・調査期間:2023年6月30日~2023年7月7日
・調査対象者:30~59歳の既婚男女1,000人(男性500人、女性500人)
追加:30~59歳の既婚女性1,000人 ※女性の婚外恋愛経験者数を確保するため追加実施
・調査方法:インターネット
・エリア:全国
◆30~59歳 既婚男女の「婚外恋愛」経験者の割合
今回の調査では、婚外恋愛を「婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」と定義しました。
そのうえで30~59歳の既婚者に「婚外恋愛」経験の有無をたずねたところ、22.5%が「婚外恋愛の経験あり」と回答しました。
「婚外恋愛の経験あり」の割合は、男女によって大きく異なります。男性の「経験あり」33.0%に対し、女性の「経験あり」は16.1%に過ぎません。婚外恋愛における男女の格差が浮き彫りになりました。
年代によっても顕著な差が出ています。男性で「婚外恋愛の経験あり」は40代が最も多く4割に迫る一方、女性は世代による価値観の違いを反映してか、年代が高くなるほど「経験あり」の割合が少なくなる傾向がみられました。
なお、今回は男女同数の1,000人を対象に初回調査を行った結果、女性の「婚外恋愛の経験あり」人数が少なかったため、女性1,000人を対象に追加調査を行いました。女性限定で内訳などを示す際は精度を高めるために初回・追加分を合わせた1,500人のデータを使用し、男女同数での比較が重要な場合は初回分のみの500人のデータを使用しています(グラフには注記を盛り込みました)。
◆子どもの有無と「婚外恋愛」経験の関係
子どもの有無と「婚外恋愛」経験の関係では、興味深い結果が得られました。子どものいる既婚者の方が「婚外恋愛の経験あり」の割合が顕著に高かったのです。
男女全体では、「子どもなし」で「婚外恋愛の経験あり」の割合が15.0%だったのに対し、「子どもあり」で「経験あり」の割合は25.6%と、10ポイント以上の差がつきました。
この大きな差を生み出した要因は、子どものいる男性の「婚外恋愛の経験あり」割合の高さです。次のグラフの通り「子どもあり」の男性のうち「経験あり」は36.5%にも上ります。
男性の子どもの有無による大きな違いは何を物語るのでしょうか。「妻の気持ちが子どもに向いている不満のあらわれ」などの理由が想像できるかもしれません。先ほどの40歳男性の「経験あり」割合の高さと合わせて興味深い結果です。
なお、子どものいる女性の「経験あり」割合は16.9%で、既婚女性全体の16.1%と大きな開きはありません。これまでの結果を合わせると、「子どものいる40代の男性は婚外恋愛に走りがち」である一方、「女性は忍耐を強いられている」という現状が見えてくるかもしれません。
◆「配偶者への不満」と「婚外恋愛」経験の関係
今回の調査では、既婚者全員に「配偶者への不満」の有無をたずねました。対象1,000人のうち「ある」と答えたのは44.0%、「ない」と答えたのが56.0%で、男女別にしても概ね同様の割合です。
しかし配偶者への不満の有無が「婚外恋愛」経験の有無に与える影響は大きく、「不満あり」の既婚者で絞ると30.9%に「婚外恋愛」の経験があります。「不満なし」と答えた人の15.9%に比べて15ポイントもの差です。
特に「不満あり」と答えた男性の実に47.2%が「婚外恋愛」を経験していることが分かりました。「不満なし」の男性と比べると、割合に圧倒的な開きがみられるのです。
一方、女性の場合は「配偶者への不満」の有無で、男性ほどの差はみられません。この結果からも、男性が婚外恋愛に走る大きな要因の一つは「配偶者への不満」にあるといえるでしょう。
◆「婚外恋愛」経験のある男性の「配偶者への不満」の内容
では、「婚外恋愛」経験のある男性は、配偶者に対してどのような不満を持っているのでしょうか。複数回答でたずねると、次の結果が得られました。「配偶者への不満あり」と回答した218人に対する調査です。
男性は、配偶者に対して「性格全般」と「性生活」への不満が大きいことが分かります。
同様の質問を「配偶者への不満あり」の男女全体でも行いましたが、「性格全般」に不満を持つ割合は男女ともほぼ同じにもかかわらず、「性生活」は男女差が大きい結果となりました。男性の「不満あり」が44.0%にも上る一方、女性の「不満あり」は23.9%に止まったのです。
一方、女性が大きな不満を持つのは「家事の役割分担」(38.7%)でした。男女での不満の有り様に、大きなミスマッチを感じさせます。
◆世帯年収と「婚外恋愛」経験の関係
最後に、世帯年収によって「婚外恋愛」経験に違いがあるかを調べたところ、世帯年収の高い既婚者ほど、「婚外恋愛」経験の割合が高い傾向にあることが分かりました。特に年収1000万円超世帯の既婚者(176人)の40.3%(71人)が「経験あり」、年収1800万円超世帯の既婚者(28人)になると57.1%(16人)が「経験あり」という結果です。婚外恋愛には、ある程度のお金や生活の余裕が必要ということでしょうか。
なお、世帯年収が高いと「婚外恋愛」経験者の割合が高くなる傾向は男性だけに限ったものではありません。年収1000万円超世帯の既婚女性(69人)の29.0%(20人)が「経験あり」と、既婚女性全体の16.1%に比べて明らかに高い結果となっているのです。
◆今後の調査予定
今回の調査は、既婚者における「婚外恋愛」経験の有無の割合、属性との関係、「配偶者への不満」との関係を調べる予備調査です。今回集まった「婚外恋愛」経験ありの男女サンプルを対象に、婚外恋愛の経験人数、婚外恋愛のパートナーと知り合ったきっかけ、婚外恋愛をした理由、体の関係の有無など、婚外恋愛の実態を深掘りした調査を進めて参ります。
また今後、セックスレス、セカンドパートナー、既婚者の異性関係など、「現代の夫婦関係の形」「既婚者の新たな生活スタイル」をテーマとした調査の実施を予定しています。これからも私たちの調査について注目していただければ幸いです。
◆調査内容・本リリースに関するお問い合わせ
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