排出量削減(インセット)実現の決め手となったのは、サービスに組み込まれたSAFのブックアンドクレーム方式です。DHLは昨年、bp社およびNeste社と、2026年までの8億リットル超となる業界最大規模のSAF契約を締結しました。そのため、「GoGreen Plus」サービスを使い、発送する貨物量に応じてDHL Expressが購入するSAFの使用が可能になりました。
「GoGreen Plus」サービス使用によりSAFへの投資が行われることで、ロジスティクスセクター自体の排出量を削減する(カーボンインセッティング)が可能となり、お客様にとってのスコープ3の温室効果ガス排出量を削減します。スコープ3の排出量とは、企業自身が所有・管理する施設などからの直接排出(スコープ1)や企業が直接調達する他社からの電気、熱、蒸気などの間接排出(スコープ2)以外のもの、つまり下流の輸送や流通を含む企業のサプライチェーンにおける全ての温室効果ガスの排出量を指します。
DHLジャパン株式会社 代表取締役社長のトニー カーンは、「SAFは現在、航空輸送における二酸化炭素排出量削減の主要な手段となっており、当社のお客様にとっても、自らのサプライチェーンをより持続可能なものにするために最も効果的な手法となります。このたびの新サービスにより、環境負荷の低減に取り組む多数のお客様に、スコープ3の排出量削減を強力にサポートできることを大変嬉しく思います。」と述べています。
本日発表されたサービスラインナップとしては、「GoGreen Plus – ベーシック」、「GoGreen Plus – カーボンリデュース」となり、ご希望の排出量削減度合い、証明書や排出量削減を確認できるカーボンフットプリントレポートの有無など、お客様のニーズに合わせて選択可能です。今年5月よりMyDHL+ウェブサイト(DHLの発送用オンラインツール)にて選択可能となっていたGoGreen Plusは、引き続きMyDHL+を使ってご発送の際に、オプショナルサービスとしてご選択いただけます。
DHL Expressは、2050年までの二酸化炭素排出量ネット・ゼロ達成を目指した「ミッション2050」を掲げ、世界各地で配送車両の電動化、航空輸送時のSAF使用、施設におけるカーボンニュートラル化の推進や環境負荷を低減したサービスの提供に取り組んできました。GoGreen Plusサービスは、このうち、2030年までにすべての航空輸送において燃料の30%をSAFへ転換する、またサービスにおけるグリーンな選択肢の提供という2つの中間目標の達成に貢献します。
日本におけるこれまでの取り組みとしては、2014年以降、電気自動車19台(小型車5台、1トントラック4台、3トントラック10台)や電動三輪車3台、電動バイク10台を導入し、配送車両のEV化を加速させてきました。また2022年に契約更新した東京都新木場の大型物流施設、東京ディストリビューションセンターへ再生可能エネルギー施設を導入するなど、施設面においても排出量削減に取り組んでいます。
詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください:https://dhlexpress.jp/topics/sustainability/gogreenplus/