筑波大学発バイオベンチャーの株式会社MCBI(代表取締役 徳美 喜久、以下「MCBI」)が開発したMCIスクリーニング検査プラスが、令和5年度より実施される大阪府の認知症「予防」発信事業に採用されました。
認知症の前駆段階である軽度認知障害(MCI)は認知症の発症を予防するための重要な機会と考えられ、血液バイオマーカーによって早期に認知機能低下の評価を行うことは、アルツハイマー病の予防において最も重要でかつ簡便な方法であると考えられます。
その中でも2015年に事業化したのが、世界初の血液検査によるMCIスクリーニング検査で、さらに研究と改良を重ね、2021年10月に「MCIスクリーニング検査プラス」*を上市するに至りました。
今回の大阪府で実施される認知症「予防」発信事業では、市町村が行う運動教室などの事業において認知症に対する予防効果の検証を「MCIスクリーニング検査プラス」を用いて行います。これにより効果的な認知症予防事業を府内市町村に発信し、普及していくことを目的にしています。
令和5年度は、枚方市・田尻町において実施する予防事業の効果検証を行います。
本事業にご参加の方にはMCIスクリーニング検査プラスを無料で受検いただき、ご自身のMCIリスクをご認識いただくとともに、今後の生活習慣の改善に役立てていただきたいと思っております。
*MCIスクリーニング検査プラス
アルツハイマー型認知症の病態進行に関わる9つのたんぱく質の血中量を測定し、MCI(軽度認知障害)のリスクを評価する血液検査。国内の約2,700の医療機関などで自由診療として提供しています。