溝口充志先生は米国ハーバード大学医学部で22年間にわたり勤務し研究を重ねられた、腸管(おなかの)免疫の第一人者です。複雑な免疫の機能を柔道の“大将”や“先鋒”、“接近戦”に例えるなど、独自の視点からのユーモアを交えた分かりやすい講座は参加者から大好評でした。
今回はこのセミナーを4つに分割し、2022年7月12日(火)から1年間限定で特別に一般公開いたします。
「日本人だけの腸内環境の特徴とは」「乳酸菌やビフィズス菌は摂りすぎでもいいのか」など、溝口充志先生の明快な分析をぜひご視聴ください。
1. 感染防御に働く免疫細胞はその60%以上が腸管に存在する(11分31秒)
https://youtu.be/jTj4FCavg_o
新型コロナや季節性インフルエンザなどの様々なウイルスや病原菌などから私たちの体を守る「免疫」の概要を解説。感染防御に働く活性化した免疫細胞は60%以上が腸管の粘膜固有層に存在している、腸内細菌と同じく免疫もバランスが重要である、など。
2. 食物アレルギーはアレルギー物質が皮膚から体内に入ることで発症する?!(7分32秒)
https://youtu.be/WlMjF2Fs6ME
「食物アレルギー」対策※1として、これまで「3歳までは食べさせない」とされていたのが、現在では「食物アレルギーを恐れて離乳を遅らせない」と考え方が変わってきている。その根拠となる「二重抗原暴露仮説」※2について解説する。
※1食物アレルギーの治療は自己判断で行わず、かかりつけの医療機関に相談してください。
※2皮膚から暴露した後に食べると食物アレルギーになり、最初から食べれば食物アレルギーにならないという仮説が2008年に発表されました。
3. 腸内細菌叢は何が原因で変化する? 日本人の腸内細菌の特徴とは?(9分41秒)
https://youtu.be/SJvXdyaCEjk
おなかの免疫にも重要な「腸内細菌」について、日本人の腸内細菌の特徴から変動要因、その変化の兆候を確認する方法について解説。日本人には海苔を分解できる腸内細菌が存在しており、食べた海苔を消化することができる。また、日本人の腸内細菌は「おならが臭くない」、「感染症にかかりやすい」などの特徴がある。
4. 乳酸菌とビフィズス菌はたくさん摂っても良い? 腸内ではこんな働きをしている(6分24秒)
https://youtu.be/KCEwoDcixZw
膨大な数の腸内細菌が存在する「腸内細菌の宇宙」。その腸内細菌社会の治安維持に働く「ビフィズス菌」、そのエサを作る「乳酸菌」、そして免疫バランスを保つためにいかにして腸内細菌のバランスを保つかについて解説する。
【講演者】
久留米大学 医学部医学科免疫学講座 主任教授 溝口充志(みぞぐちあつし)
1989年 久留米大学医学部卒業
1992年 ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院に留学
1997年 ハーバード大学医学部助教
2003年 ハーバード大学医学部講師
2011年 ハーバード大学医学部准教授
2014年 久留米大学医学部免疫学講座主任教授に着任
専門分野 | 腸管(おなかの)免疫、炎症性腸疾患、制御性B細胞Breg、食と免疫 |
研究テーマ | 制御性形質芽細胞(Preg) インターロイキン22結合蛋白(IL-22BP) Colitis-associated glycome (CAG) 免疫記憶の解析 Natural killer-like B cells |
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■会社概要
会社名: ビオフェルミン製薬株式会社
創立: 1917年(大正6年)2月12日
本社住所: 〒650-0021 神戸市中央区三宮町一丁目1番2号三宮セントラルビル12階
会社HP: https://www.biofermin.co.jp
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~ビオフェルミン製薬について~
大正6年創業以来「乳酸菌のくすりで、おなかの健康を守り、すべての人が健やかに暮らせる社会に貢献する」を理念としております。数千種の細菌からなる腸内フローラに早くから着目し、そこで果たす乳酸菌の効果を追求することで、おなかの健康を支えてまいりました。幅広い領域で未知の可能性を探求し、乳酸菌の新たな価値を創造し、提供してまいります。