ソニーが実施する教育格差縮小に向けた取り組み「感動体験プログラム」子ども向けワークショップと職員向け研修をセットにした「長期プログラム」実施団体を全国から募集

ソニーグループ株式会社（以下、ソニー）と特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクール（以下、放課後NPOアフタースクール）は、子どもの教育格差縮小に向けて「感動体験プログラム」を全国の小学生の放課後で展開しています。

　このたび、本プログラムの一環である「長期プログラム」の実施団体を、全国から1団体募集します。長期プログラムでは、約6か月間の子ども向けワークショップと、職員向け研修会がセットで展開されます。

昨年度の子ども向けワークショップ（上段）と職員向け研修会（下段）の様子

「感動体験プログラム」長期プログラムについて

　長期プログラムは、一つの拠点で同じ児童に対して、ソニーグループのテクノロジーやエンタテインメントを活用したSTEAM*分野の体験機会を継続的に提供し、子どもの好奇心や創造性などの非認知能力を育むサポートをします。また、放課後の居場所を運営する放課後NPOアフタースクールのスタッフの経験と知見を生かした、放課後団体職員向け研修会「大人対話会」も同時期に行い、居場所運営の質的向上やプログラム終了後の拠点における継続的な体験活動の自走化に向けた伴走支援を行います。

　本プログラムで得られた知見に基づき、体験活動を自走化する居場所づくりのモデルを作り、全国の子どもの居場所への普及を目指すことで、子どもの創造性や好奇心などの非認知能力の醸成による教育格差是正の可能性について、社会全体での検討につなげることを目指しています。

　今年度は長期プログラムの実施団体を初めて公募し、放課後におけるSTEAM分野活動の導入や強化を希望する団体をサポートします。そして、本プログラムが子どもの教育格差縮小の一助となり、みんなで子どもを育てる社会を育み、子どもたちを支えることができるよう願っています。

プログラムの第三者評価

　感動体験プログラムは第三者機関による社会的インパクト評価を2021年度以降実施しており、2021年度および2022年度実施分の両結果ともに、「長期プログラムは回数を重ねるごとに、児童の高い非認知能力のコンピテンシー指標の改善があり、意図したプログラム効果が発揮されていると言える」という結果が確認されました。

　本結果に基づき、子どもに継続的な体験機会を提供する重要性を認識し、本プログラムを通じて、小学生の放課後の居場所による体験機会の自走化により、多くの子どもたちの創造性や好奇心を育む体験機会の提供につながることを期待しています。

2023年度「感動体験プログラム」長期プログラム実施・応募概要

・運営：ソニー、放課後NPOアフタースクール

・プログラム内容：

　　　　　　　　　① 小学生（3年生以上）向けSTEAM分野のプログラム実施（4回）

　　　　　　　　　② 子どもたちの自由課題への取り組みサポートと発表会（1回）の実施

　　　　　　　　　③ 職員への伴走支援のための研修会（4回程度）と自走支援

・募集対象：小学生の放課後を対象とした活動を行っている団体（放課後児童ｸﾗﾌﾞ[学童保育]、

　　　　　　　放課後子ども教室、児童館、子ども食堂、子どもの居場所等）

・参加費用：無料

・実施期間：2023年9月～2024年3月の間（約6か月間）

・応募方法：右記より応募ください。https://npoafterschool.org/kando/apply2/

・応募〆切：2023年7月25日（火）まで

・募集チラ：https://npoafterschool.org/wp-content/uploads/2023/06/sony2023_LTpg_intro.pdf　

・問い合せ先：感動体験プログラム事務局（放課後NPOｱﾌﾀｰｽｸｰﾙ内）kando@npoafterschool.org　

「感動体験プログラム」について

　近年、貧困や家庭環境、地域の違いなどの理由から、子どもの「教育格差」の広がりが国内の社会課題のひとつとなっており、学習機会だけでなく、創造性や好奇心、感性などを育む体験機会の差も生じています。

　ソニーは2018年より教育格差縮小に向けて、子どもたちへの支援を行うNPO等の外部団体と連携し、小学生を対象とした「感動体験プログラム」を展開しています。プログラムの一環として、子どもたちに豊かな放課後を提供している放課後NPOアフタースクールとパートナーシップを組み、好奇心や創造性を育むソニーグループの多様な事業アセットを活用したSTEAM分野のワークショップを、単発プログラムと長期プログラムの2種類実施しています。

「感動体験プログラム」ウェブサイト