進化を続ける電動パワートレイン(xEV)のECUソフトウェア開発環境において、モータ駆動電圧の高電圧化やインバータ素子開発による高速化などの影響により、従来のメタルケーブルによる測定データの高速伝送には限界がありました。
この度、ＤＴＳインサイトで販売を開始する「光RAMモニタモジュールと光RAMモニタプローブ」は、xEVの主要開発要素であるモータ制御、インバータ制御、DC-DCコンバータ、昇圧コンバータ、BMS(バッテリー管理)などの開発現場において、高ノイズ・高耐圧の影響により測定データの欠損、欠落、減衰、取得不能といった従来のメタルケーブルでは解消できなかった多くの課題を克服するために、データ伝送のメディアとしてプラスティックの光ファイバーを採用した製品です。
既にRAMScope-EXGをご利用中のお客様については、従来のユニットに光RAMモニタモジュールと光RAMモニタプローブを追加して使用することが可能です。
今回の『光RAMモニタモジュールとプローブ』は、従来の環境では克服できなかったノイズの影響による各種問題を根本から解決して電動パワートレイン(xEV)に関連するお客様の開発環境に貢献できるものと確信しております。
なお、製品の出荷開始は、2023年9月初旬を予定しております。
【光RAMモニタモジュールの概要 】
・RAMデータ取得能力
最短5us周期での高速RAMモニタ
最大2048点のモニタポイント
・伝送距離
最大20m
・計測対象マイコン
ルネサスエレクトロニクス社製 RH850シリーズ(第1世代、第2世代)
インフィニオンテクノロジーズ社製 TriCore AURIX(TC3xx)ファミリ
※サポートマイコンは今後拡大予定
・その他
従来製品(RAMScope-EXG)環境と共存可能（完全互換）
CAN/CAN-FD、アナログと同期計測可能
ASAM XCP on Ethernetサポート
【光RAMモニタプローブの概要 】
・バッテリー内蔵
バッテリーの採用によりフローティング（絶縁）計測可能
・伝送距離
最大20m
・その他車載ECUで採用されているマイコン群をサポート（予定）
【展示会出展】
2023年7月5日（水）～7日（金）にAichi Sky Expo（愛知県国際展示場）で開催される「人とくるまのテクノロジー展2023 NAGOYA」にて 『光RAMモニタモジュール(GT175)と光RAMモニタプローブ(GT108)』 の展示、デモンストレーションを行います。
ぜひ弊社ブースにお立ち寄りください。
「人とくるまのテクノロジー展2023 NAGOYA」の出展情報はこちらをご覧ください。
https://www.dts-insight.co.jp/news/20230613.html
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