株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:木原 正裕)と富士通株式会社(代表取締役社長:時田 隆仁、以下「富士通」)は、富士通が有する生成AIの活用を通じて、〈みずほ〉のシステム開発・保守フェーズにおける品質向上やレジリエンス向上を目指す実証実験を、本日から2024年3月31日まで共同で実施します。
〈みずほ〉では、システム開発・保守フェーズにおける品質向上やレジリエンス向上に継続して取り組んでおり、富士通では、2023年6月9日より、AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (code name) – Fujitsu AI Platform」を通じて生成AIコアエンジンを提供開始しています。両社は今回、〈みずほ〉のシステムの開発プロセスにおいて、設計書の記載間違いや漏れを生成AIで自動検出し、システム開発の品質を向上させることを目指します。今回の実証実験で活用する生成AIは、生成AIコアエンジンに富士通が保有するエンジニアの知識とノウハウを組み合わせたものになります。
また、両社は、生成AIを活用することで改善された設計書からテスト仕様書を自動生成する技術も共同で開発していきます。さらに、従来は人間にしかできないと思われていたソースコードの生成やシステムの開発、保守に関連する作業について、生成AIを活用した技術による品質・レジリエンス向上を目指して検証していく予定です。
両社は、富士通が国立大学法人東京工業大学(注1)、国立大学法人東北大学(注2)、国立研究開発法人理化学研究所(注3)と進めている、スーパーコンピュータ「富岳」を活用した大規模言語モデル(Large Language Model, LLM)(注4)に関する研究成果を、2024年度に、産業界での応用研究として〈みずほ〉のシステムに広く適用していく予定です。これにより、同システムのさらなる高品質化と効率化を目指します。
以 上
【 商標について 】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【 関連リンク 】
・「Fujitsu Kozuchi (code name) – Fujitsu AI Platform」を通じて先端AI技術を公開し、持続可能な世界に向けたAI社会実装を加速(2023年4月20日富士通プレスリリース):https://pr.fujitsu.com/jp/news/2023/04/20-1.html
・スーパーコンピュータ「富岳」政策対応枠における大規模言語モデル分散並列学習手法の開発について(2023年5月22日富士通プレスリリース):https://pr.fujitsu.com/jp/news/2023/05/22.html
【 注釈 】
(注1) 国立大学法人東京工業大学:本部 東京都目黒区 学長 益 一哉
(注2) 国立大学法人東北大学:本部 仙台市青葉区 総長 大野 英男
(注3) 国立研究開発法人理化学研究所:本部 埼玉県和光市 理事長 五神 真
(注4) 大規模言語モデル:大量のデータを用いて事前学習された、数億~数十億以上のパラメータを持つ巨大なニューラルネットワークのことを指す。
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