新型コロナウイルスの感染拡大により、多くのオフィスワーカーに在宅勤務などのリモートワークが浸透しました。出社とリモートワークを組み合わせた働き方であるハイブリッドワークは今後も続くと予想され、多様な働き方が増える中でオフィスに行く意味やオフィスのあり方が問われています。
今回リニューアルした「MENNOLU LABO」のコンセプトは、「つながる」です。従業員同士、個人とチーム、社内と社外、会社と地域、さらにリアルとオンライン、集中とリラックス、ロジックとセンスなど、さまざまな「つながる」を体現します。偶発的な会話や雑談ができる仕掛けや、情報共有や共同作業ができる場をつくり、言葉を交わすことによる「つながる」だけでなく、想いや目標の共有、地域や社会の課題を意識することなど、多様なコミュニケーションの形を実現します。
―ラボオフィス「MENNOLU LABO(みのるらぼ)」の特徴―
●ABWの実践
オフィスに在籍する従業員の80%以上がフリーアドレスのため、その日の業務に必要な席を選んで働き、効率化を図るとともに部門を越えたコミュニケーションを生み出します。また、ワークブースでオンライン会議を行い、場所を越えてつながります。仕事の内容に合わせて時間や場所を選んで働くABWを実践します。
●コミュニケーションの誘発
オフィス内は行き止まりのない回廊性のある空間とし、狭い場所と広い場所の繰り返しや立ち止まる場所の意図的な配置により、コミュニケーションを誘発します。デスクエンドや収納の上で簡易な打合せを行ったり、情報の集まる場でコミュニケーションを取ったりすることができます。
エリアを区切らず緩やかに全体がつながるコネクトスペースを意識して設けたことで、リニューアル前に比べて、偶発的な会話や雑談などの気軽なコミュニケーションが取れる場の割合が増えました。
●エンゲージメントを高める
経営理念や取り組みを感じられるようなグラフィックをオフィスの各所に施したり、デジタルサイネージで表示するなど、会社への愛着や一体感などのエンゲージメントを高める雰囲気をデザインしています。
●レジマーシャルを取り入れたデザイン
オフィスに自宅のような雰囲気を取り入れたレイアウトや家具のスタイル「Resimercial design(レジマーシャルデザイン)」を取り入れています。「Resimercial」とは、住居(Residence)と商業やビジネス(Commercial)を合わせた造語で、リモートワークが余儀無くされた状況から、ワーカーがオフィスへ再び戻ってくる動きを見せつつある欧米で注目されているスタイルです。ソファやカジュアルな家具を増やし、オフィスをよりアクティブな場所としてデザインします。ストレスを軽減することに加え、より活発にオフィス内を動き回ることで積極的なコミュニケーションの促進につながることが期待されます。
「MENNOLU LABO」では、自宅のようにリラックスできる環境とオフィス環境の機能性の融合を目指しています。
●共創空間
併設している共創空間「Open Innovation Biotope”Cue”(オープンイノベーションビオトープ”キュー”)」も今回リニューアルを実施しました。壁面に地元産の美濃焼タイルを使用。共創イベントなどに参加する企業や地域の方、学生など多様な人が集まり、企業や組織などの枠組みをこえて、社会や地域とのつながりを感じる場から対話を通して新たな価値を生み出します。
●サステナビリティ
オカムラでは、サステナビリティに関するさまざまな取り組みを推進しています。地産地消の考えに基づく地域材の活用や環境配慮製品の使用、健康と安全への配慮、オフィスで働く一人ひとりが働きがいを感じるオフィスづくりを進めています。
―「MENNOLU LABO(みのるらぼ)」について―
「MENNOLU LABO」は、2016年にオカムラの中部地区の営業拠点が大名古屋ビルヂングへの移転を機に開設したラボオフィスです。MEET(出会い)、INNOVATION(イノベーション)、SOLUTION(解決)のエッセンスを凝縮し、「MENNOLU LABO(みのるらぼ)」と名付けました。オフィス内には、これからの「はたらく」を考える共創空間「Open Innovation Biotope”Cue”(オープンイノベーションビオトープ”キュー”)」を併設しています。
□「MENNOLU LABO」概要
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング14階
オフィス面積:約1200㎡
入居部門所属人数:116名
2016年開設、2018年リニューアル ※今回は2回目のリニューアル