本実証事業は、ＤＥＲ（分散型エネルギーリソース）※1や再エネの有効活用の環境を整備し、アグリゲーション※2関連ビジネスの発展を通じた、カーボンニュートラルの達成に貢献することを目的に株式会社エナリス（本社：東京都千代田区、代表取締役社長 都築実宏）をリーダーとする11社でコンソーシアムを組み、再エネアグリゲーション※2の商用化に向けて制御技術や発電量・市場価格の予測技術等の実証を行い、システム構築を目指します。
具体的には、実需給に近いほど予測精度が高いというこれまでの実証で得た結論を基に、リアルタイム予測値（実需給が発生する２時間前に予測した値）をベースに、時間前市場取引や蓄電池充放電を活用して予測値と実績値の誤差を埋めた場合のインバランス※3回避効果と収益性の検証を行います。
弊社は、本実証事業に実証協力者として参画し、弊社が運営する太陽光発電所の発電量の実績データ等を提供することで、需給一体型のビジネスモデル確立に向けた検証に貢献して参ります。また、発電量の変動性が高い再エネ電源導入の拡大には、電力の安定供給のために適切な調整力が求められることから、本実証事業を通じて、発電量予測精度の向上、コストバランス、インバランスを抑制するためのノウハウの蓄積を目指します。
鈴与商事は、再エネアグリゲーションの取り組みを通じて知見を広げ、再エネの安定的な活用とカーボンニュートラルの達成に向けたサービスの構築を進めてまいります。また、先般表明した「カーボンニュートラル宣言」に基づき、自らもカーボンニュートラルに取り組みながら見識を深め、サービスを通して地域に貢献してまいります。
※1 DER（分散型エネルギーリソース）：Distributed Energy Resourcesの略。需要家の受電点以下に接続されているエネルギーリソース（発電設備、蓄電設備、需要設備）に加えて、系統に直接接続される発電設備、蓄電設備を総称するもの。
※2 アグリゲーション：複数電源を束ねる技術により、計画上の発電量と実際の発電量の過不足を解消する仕組み。再エネアグリゲーションは、再エネ発電所を束ねて管理することによって、計画上の発電量と実際の発電量との過不足（インバランス※3）の解消を目指すとともに、発生した発電の過不足を効果的に市場取引することで、新しい収益源になる可能性もある。
※3 インバランス：発電量実績値の計画値から外れた分、ペナルティ（インバランス料金）を払う必要がある。
添付：実施体制図（11社）、及び、本実証の概要について
https://prtimes.jp/a/?f=d75524-197-bc1ebd9a55a0b5e461eeced44da62fc9.pdf
