本コンペティションは、THE MICHAEL J. FOX FOUNDATIONの主催で2023年3月9日〜2023年6月8日にかけて開催されました。センサーデータを用いて、パーキンソン病を患っている人のFOG(歩行が困難になること)を予測するコンペティションでした。
蛸井は個人・複数人からなる全1,379チーム中、チームで準優勝を獲得いたしました。
今回のコンペティションの結果についてはこちらからご覧いただけます。
蛸井コメント
今回のコンペティションはGRUを使って学習/推論しましたが、系列長の長さを学習時と推論時に変えた(推論時を長くする)ことが、精度向上に寄与しました。また、細かいアノテーションがされてないデータも与えられており、それは擬似ラベルを付与して学習に利用しましたが、上述の方法によって擬似ラベルの精度向上にも繋がったため、他のチームよりも擬似ラベルによる精度向上が大きかったと思われます。以上の2点が最終的に2位に入ったポイントになったと思います。
センサーデータを使った機械学習のモデル構築の知見を得ることができたので、今後の業務にも活かしていきたいです。
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Kaggleとは
Kaggleとは、登録者数1300万人(※1)を超える世界最大級のデータ分析プラットフォームです。企業や団体からコンペティション形式で出題された課題に対し、Kagglerと呼ばれるKaggleに登録するユーザーたちが分析モデルの精度を競います。今回、準優勝・金メダルを獲得した蛸井は、Kaggleコンペティション参加者の上位0.2%(※2)にも満たないKaggle Grandmasterの称号を持っています。
※1、2 2023年5月時点。
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世界トップクラスのAIエンジニア・データサイエンティストが在籍する「Rist Kaggle Team」
Ristは2019年より、優秀な成績を持つKagglerを積極的に採用する「Kaggle枠採用」を開始すると同時に、世界トップクラスのAIエンジニア・データサイエンティストで構成される「Rist Kaggle Team」を創設しました。現在、Rist Kaggle TeamにはKaggle Grandmasterが7名、Kaggle Masterが5名在籍しており、高難度なデータ分析・AI技術を用いたソリューション提供・プロダクト開発などに従事しています。
Ristでは、2026年3月末までに「Rist Kaggle Team」を20名に増員することを目標に、今後「Kaggle枠採用」に力を入れてまいります。
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Ristについて
Ristは先端技術を取り入れることで社会や顧客の課題を解決し、価値提供を行います。
人工知能技術Deep Learningなどを用いて、製造業や医療、建設業をはじめとした分野で画像を用いた検査システムである「Deep Inspection」の提供や、テーブルデータの分析を行う「Deep Analytics」などお客様に合わせた幅広いAIシステムをオーダーメイドで開発しています。
AIを用いたシステムの社会実装を加速させるため、2018年12月に京セラコミュニケーションシステムの完全子会社となりました。
– 会社名:株式会社Rist
– 所在地:京都府京都市下京区五条通河原町西入本覚寺前町830 京都エクセルヒューマンビル 7階
– 設立日:2016年8月1日
– 代表取締役社長:藤田 亮
– URL: https://www.rist.co.jp
※記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。