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赤外線カメラユニットについて
この度開発を開始した赤外線カメラユニットは、Teledyne FLIR社製A700をPixhawkベースのドローンと接続が可能なGremsy社製T3ジンバルに搭載し、当社独自で開発した画像伝送装置を用いて地上で画像をリアルタイムに確認することができる日本赤外線劣化診断技術普及協会(JAIRA)の調査点検要求性能を満たす製品となります。本ユニットはドローンの操作系とは完全に独立しているため、ドローン側の設定を変更することなく運用が可能であるという特徴を有しています。
SkyLink Japanでは、ドローン用無線通信と赤外線カメラ用無線通信との電波干渉を防ぐために無線方式の最適化や、ドローンの飛行時間に貢献するユニット軽量化に向けた電源部の小型化などの技術開発に取り組んでいます。
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従来の高所点検作業における課題を解決する
定期報告制度における外壁のタイル等の調査においては、令和4年1月18日付けの平成20年国土交通省告示第282号一部改正により、高所点検でドローンによる赤外線調査が進んできております。その中で、赤外線カメラの性能による点検データの正確性や業務の生産性に課題がありました。
そこで、SkyLink Japanは、JAIRA、Teledyne FLIR社と協力し、調査点検レベル(精度・品質)を向上させることを目指しています。また、ドローンの操縦には操縦経験が必要であるため、パイロット派遣サービスも準備しています。
外壁点検業者の皆様にとって、本赤外線カメラユニットは、業務の生産性向上に大きく貢献できる技術です。これにより、業界全体がより持続可能で競争力のあるものになることを期待しています。
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日本赤外線劣化診断技術普及協会(JAIRA) 様 コメント
JAIRA((一社)日本赤外線劣化診断技術普及協会)は、赤外線サーモグラフィを用いて、土木・建築構造物に特化した赤外線法調査技術者の養成並びに資格管理を通じて、今後も安全性と信頼性の社会的ニーズに応える特許工法の『JAIRA赤外線法(JAIRAガイドライン)』の普及に邁進している団体です。
JAIRAは、赤外線カメラ搭載のドローンが登場してから、JAIRAドローン部会を立ち上げ、実証実験を繰り返し建物調査に適しているドローン搭載可能な赤外線サーモグラフィの性能の検証を行ってきました。その結果、私たちが求めている調査点検レベルに該当するには以下の性能が必要との結論に至りました。
・シェーディング現象が発生せず画像全体の温度情報が均一に取得できる
・赤外線解像度が30万画素以上(640 × 480ピクセル)
・温度分解能が標準レンズ装着時で0.05℃ @30℃以下
・測定精度が誤差±2℃または読み取り値の±2%以下
・空間分解能が標準レンズ装着時で0.6mrad程度
上記の要求性能と市場での製品を検討した中で、今回Teledyne FLIR社製A700の検証をすることとなりました。このA700は、地上からの外壁点検で用いられることが多い同社製T860とレンズの互換性があり同じ性能を持つ特徴があります。そのため、現地の撮影距離に応じてレンズを取り替えるなどの柔軟な撮影計画の策定やデータ管理・画像解析面において、地上型と併用した際の空間分解能が統一などに有効であり、また、地上及びドローンでの撮影を併用する『赤外線ハイブリット調査』を行う事も可能となります。
今回の赤外線カメラ用無線通信装置の開発は、従来行っていた地上型赤外線サーモグラフィと同等の調査品質で調査点検を行う上で大変期待できる課題解決の一つであると期待されます。
現在、JAIRAでは、ドローン撮影の手引書及び撮影計画などの仕様書の整備が完了しており、今後は外壁診断のためのドローン撮影講習を取り込んだ教育プログラムを提供すべく検討してまいります。
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フリアーシステムズジャパン株式会社 様 コメント
弊社は米国に本社を置くTeledyne FLIR社の日本現地法人として、赤外線サーモグラフィを日本国内に紹介しております。その中でも建築構造物の外壁劣化診断用として、特に日本赤外線劣化診断技術普及協会(JAIRA)様を通じて可搬型ハンドヘルド型のサーモグラフィTシリーズを多く提供させていただいてまいりました。
また弊社では監視用途あるいは工業用途として設置固定型サーモグラフィも重要施設や工場などに展開いたしております。昨今ではサーモグラフィのドローン搭載により、災害監視や施設異常発熱監視など人手の届かない領域での監視用途が活発化しております。
そこで、建築構造物の外壁劣化診断用においても高所作業などにおける足場構築費用削減や業務効率化、そして作業者の安全性確保などドローン搭載型赤外線カメラユニットの使用価値をSkyLink Japan様、JAIRA様よりご相談を受け弊社固定設置型A700シリーズでの共同開発を進めることといたしました。
A700シリーズはすでにJAIRA様でご使用いただいているT860シリーズと同等の性能を持ち、またレンズおよび取得画像データの互換性があるため既存T860シリーズのレンズもA700シリーズに転用可能であり、また同一ソフトウェアでの画像データの共有も可能となっております。すでに実績のあるT860シリーズに加え、A700シリーズの併用で可搬でもドローン使用でも赤外線サーモグラフィでの劣化診断が可能となります。
このSkyLink Japan様開発のドローン搭載型赤外線カメラユニットが今後の建築構造物の外壁劣化診断技術をより進展させること、そして建築構造物の長期的な安全性にさらに寄与するものと考えている所存です。
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開発予定
2023年4月に開発を開始しており、6月に検証を開始する予定です。
2023年10月に製品の発売を開始する予定です。
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お問合せ先
SkyLink Japan(株式会社WorldLink & Company)
メール info@skylinkjapan.com
法⼈専⽤ダイヤル 075-708-2245(平⽇10:00-12:00、13:00-16:00)
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SkyLink Japanについて
京都・北山に本社を置き、2015年に日本で初めて実店舗型ドローン専門店をオープン。「ドローンと社会を正しくつなぐ」というミッションを掲げ、「SkyLink Japan」というブランドで販売だけでなくドローンを活用した空撮、インフラ点検、測量における最新技術や保守サービスの提供、また講習会やドローンパイロット派遣など顧客ニーズに応じたドローンに関するあらゆるソリューションを提供し、業界のハブとしての役割を担う。
[株式会社WorldLink & Company 本社:京都市北区 設立:2014年 代表取締役社長:須田信也]
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