https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000099626.html
◉コーヒーの里帰りを実現
ユワンガン滞在2日目の朝、Su Su Aungさんに朝食をご馳走になったあと、アマヤーコーヒーファクトリーに行くと倉庫の前にずらりと椅子が並んでいました。程なくして、ゾロゾロと人が集まってくる。Su Su Aungさんによると地元のコーヒー農家やコーヒー・コレクター(収集役・仲卸みたいな役割)、コーヒー・プロデューサー(アマヤーコーヒーのように独自のブランドを展開している生産者)の人たちなんだとか。
僕は傍で見学させてもらうつもりでしたが、「ここに座って!」とSu Su Aungさんに促され、彼女と並んで着座。冒頭で挨拶をさせていただきました。みなさんに「毎年素晴らしいコーヒー豆を日本に送っていただきありがとうございます」とお礼をお伝えし、ミャンマーコーヒーの里帰りをさせに日本からやってきたこと、RoCoBeLのつながるコーヒーの話、日本の障がい者施設で焙煎していることなどについて英語で説明、Su Su Aungさんがビルマ語に通訳してくれました。「自分たちの生産したコーヒーが日本の障がい者施設の役に立っている」そのことにみなさん、感動し、喜んでくれたようです。クーデターの最中で、ちょっと怖かったけど、ユワンガンまできて、良かったと思いました。
◉みんなで有機栽培の認定に挑戦しよう!
その後に、始まったミーティングは基本的にビルマ語なので、僕にはさっぱりわかりませんでしたが、要所要所で、Su Su Aungさんが英語で解説をしてくれました。どうやら有機栽培の認定について、話し合われているようでした。
ユワンガンのコーヒーは農薬は一切使わず、パパイヤやアボカド、バナナ、マカデミアナッツなどの果実の樹をシェードツリー(日陰を作る背の高い樹)として自然農法で栽培されています。しかし、有機栽培の「オーガニック・コーヒー豆」と名乗るには、土壌から栽培、収穫、そしてコーヒーの精製、流通まで全てのプロセスが認定機関の審査を受けて、有機認定を受けなければいけません。だから、農家の協力が必要になります。ミーティングのテーマはこの新しいプロジェクトの参加者を募ることにありました。
今回のミーティングではアマヤーコーヒーが契約している700戸以上の農家の中で、特に意識の高い人たちが集まっているようでした。そして、「有機認定のコーヒーの需要は日本でも高いでしょ?」と突然、話を振られ、ついつい「はい、そうです」と答えてしまった。最初は「今日は日本からやってきたあなたのために、みんな集まってくれたのよ」って言ってたのに、しっかり「話の出汁」に使われてしまいました。Su Su Aungさん、なかなかの商売上手です(笑)。
◉コーヒーのカッピングテストを初体験
ミーティングの後はオフィスでカッピングテストを体験。世界各国から集まるコーヒーのバイヤーはみんなここでカッピングテストをして、その年のコーヒーの豆の出来を確認して購入していくそうです。RoCoBelではコーヒーの買い付けは広島在住のSu Su Aungさんの甥にあたるLin Myat Kyawさんにおまかせしているので僕はバイヤーではありませんし、認定士の資格がない素人ではありますが、せっかくの機会なので挑戦してみました。
2023年産のニュークロップからナチュラル、ハニー、ウォッシュドなど5種類のコーヒー豆をカッピング。精製方法による違いに唸ってしまいました。ちなみにRoCoBeLが現在取り扱っているのはウォッシュド(水洗い式製法)のコーヒー。さすがに、それはすぐにわかりました。個人的にはナチュラル製法のコーヒーの味わいがとても印象的で、ちょっと高価ではありますが、ゆくゆくはこのコーヒーも取り扱いたいと思いました。
ユワンガンの滞在は2日間ではありましたが、とても貴重な体験、ワクワクした出会いと発見があり、とても有意義な旅でした。ミャンマー にとって、今後、コーヒーは貴重な輸出資源であり、それゆえ、外国人が滞在するのにはいろいろな制約がありましたが、たっての願いを汲んでいただき、いろいろ調整いただいたLin Myat Kyawさん、Su Su Aungさんたちユワンガンのみなさんにお礼を申し上げたいと思います。
そして、本日、5月22日はSu Su Aungさんのお誕生日です。
Happy Birthday to Ma Su Su Aung. we wish you and your family are healthy and happy.
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