■日本の伝統文化は輸出できるか?
「ジャポニズム」という呼称がある通り、日本文化がブームとなって世界を席巻し、大きな影響を与えることは、古くから何度も起こっています。近年でも、無形文化遺産という形で、日本からは22件の無形文化遺産が記載されています(令和5年1月現在)。歌舞伎や雅楽といった伝統芸能から、和食、和紙、伝統建築工匠の技といった伝統技術も含めて登録されており、日本の文化が幅広く注目されていることが伺えます。
しかしながら、こうした日本の伝統文化はグローカルビジネスとして、世界に輸出することは可能なのでしょうか。後継者不足などにより伝統文化・伝統工芸の従事者の数は減っている一方であり、経済的な持続可能性は後世に残していくための重要な鍵であると言えます。アニメ、漫画といったポップカルチャーが牽引している中で、日本の伝統文化・工芸の魅力はどのように発信していき、どのようにグローカルビジネスに繋げていくことができるのでしょうか。
■グローカルビジネスとしての日本文化の未来
今回のセミナーに登壇頂く田畑さんは、2008年から日本の地域や伝統文化など「美・技・心」を多言語(6か国語)で 世界に発信するフリーマガジン”AJ~Adventure JAPAN~”を発刊されており、長期にわたって日本文化の世界発信の現場に携わっておられます。
また、活動の一環として、『SAKURA COLLECTION』という、外国人デザイナーが日本の地方の伝統素材を用いてデザインを競い合うことを通じて、その魅力や可能性を再発見し、商品開発や市場開拓に繋げる興味深い取り組みも立ち上げられております。世界各地で10年間開催されてきており、NPO法人ZESDAもサポートを続けています。
そこで、今回は田畑さんにこれまでの具体的な活動とその経緯をご紹介頂くとともに、メディアという現場で定点観測し続けてこられたからこそ見えてくる、世界からの日本文化のニーズの変遷とこれからの日本文化の海外輸出に大事な考え方についてご講演頂きます。
さらに、田畑さんの、現場と向き合ってきた豊富な経験から培ってきたコミュニケーション論についても振り返って頂きます。
・これまで携わった日本文化発信活動紹介
・活動から振り返る体感マーケティング
・これから日本文化を輸出していくための考え方
■イベント:【グローカル・ビジネス・セミナーvol.23】日本の伝統文化は輸出できる
■登壇者(敬称略):
・田畑 則子(たばた のりこ):株式会社 Adventure JAPAN 代表
・奥山 雅之(おくやま まさゆき):明治大学政治経済学部 教授
■開催日時:2023年5月29日(月)20:00~21:30
■開催形式:ZOOMを活用したオンライン開催
※お申し込み後、ZOOMリンクを送らせていただきます。
※お申し込みいただいた方には、セミナーの様子を録画した動画をお届けします。配信は約1週間後を予定しています。
■料金:無料
■参加申込:https://zesda.jp/glbs023/
※申し込みの際は、メールアドレスの誤入力にご注意ください。
■主催:NPO法人ZESDA・明治大学奥山雅之研究室
■共催:研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会