食品パッケージの裏面をデータ化!一括検索できるDXツールの試験運用開始

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食品メーカーのためのプラットフォーム「シェアシマ」を運営するICS-net株式会社(本社:長野県長野市南石堂町1972、代表取締役:小池祥悟)は、食品パッケージに記載された製品データを一括検索できる『製品情報サーチ(β版)』の運用を開始しました。食品業界に太いパイプを持つ当社が、食品メーカー各社から実際にヒアリングした悩みをもとに開発したDXツールです。日本全国に流通する小売り製品のパッケージ・デザイン・裏面をすべてデータベース化することで、食品開発担当者の業務効率化。食への多様化するニーズにいち早く対応し、食の安全性確保に寄与します。

  • 製品情報サーチの概要

『製品情報サーチ』は、日本全国に流通する小売り製品のパッケージ・デザイン・裏面などのデータを一括検索できるデータベースサービスです。

特徴1:圧倒的な製品情報量。欲しい情報をすぐに入手できる

日本全国の食品メーカーが扱う食品製品データ全220分類・14,000件(2023年4月時点)を一括で閲覧できます。また表示されるデータには、食品製品の販売エリア・実勢価格・小売り先・裏面データなどを開示。日夜新しい食品製品の開発に勤しむ食品製造事業者にとって、欲しい情報を簡単に手に取ることができます。

特徴2:新商品の登録・変更、法改正の対応がスムーズ。担当者の作業コストを大幅に削減

新商品を開発した時、法改正によりパッケージ変更を求められる時など、食品製品を取り扱う企画・開発・品質保証担当者は従来煩雑な作業を行っていました。製品情報サーチでは、毎月新商品やパッケージの変更情報を追加し、パッケージのビフォーアフターの確認がスムーズに行えます。そのため、担当者の大幅な作業コストの軽減を実現させます。

特徴3:データの収集や蓄積、AIによる製品レコメンド機能でマーケティングにも活用

製品情報サーチに登録された製品情報は、CSV出力して必要情報を簡単にダウンロードすることが可能です。

また閲覧する製品の一括表示の原材料情報からAIが分析して、同じ原材料名として使用できる類似原料をレコメンド。マーケティングや新製品の開発にも役立ちます。

【活用シーン】

– 他社製品の検索・注意書きやデザインの参考

– 新商品コンセプトの類似品や自社製品リニューアル時の参考

– 食品原料を扱うセールスや営業企画への活用 など

  • 製品情報サーチの開発背景

当社ではこれまでも 『世界の食品流通をRe-designする』をコンセプトに、主要事業の「シェアシマ」をはじめ、未利用原料を活かす「アップサイクル・フード事業」、食品専門Webメディア「シェアシマinfo」などを運営してまいりました。今回発表する『製品情報サーチ』は、食品製品パッケージの法改定対応、消費者意識の高まりを背景にサービス開発するに至りました。

開発背景1:法改正による食品製品パッケージの改定対応

消費者が商品を手に取る際に必要な情報。それが「食品表示」です。食品表示は3つの法律(食品衛生法・食品表示法・健康増進法)によって表示方法が定められており、3省庁管轄のもと日々法改正が行われています。食品製造事業者はそれに伴い、パッケージの表記・デザインの変更、旧製品回収などの対応に追われます。しかしながら、深刻な人手不足が叫ばれる食品業界において、先に述べた対応に伴う作業負担は、各担当者の肩に重くのしかかります。実的損害として、法改正への瞬時な対応が間に合わず、意図せず法律違反を犯してしまい、自主回収を余儀なくするケースが後を絶ちません。

開発背景2:食品に対する消費者の多様なニーズ

食品表示は、消費者が食品の安全性の確保及び自主的な食品選択をする際に、重要な役割を担っています。しかし、現在の容器包装上の食品表示は法改正ならびに義務表示事項の増加により、表示文字が見づらい状況となっています。令和2年に消費者庁が行った調査※によると、消費者の食品表示への要望として、「より簡潔に情報を記載してほしい」「栄養成分の活用方法を示してほしい」「より詳細な情報を記載してほしい」等の意見があることも明らかとなりました。また昨今は消費者の食品に対するニーズも多様化しており、遺伝子組み換えの有無・添加物・アレルギー物質の有無などを気にする方も増えています。こうした状況において、食品製造事業者は消費者の幅広いニーズに沿った食品表示に素早く対応する必要性があります。

※消費者庁「アプリケーションを活用した食品表示実証調査事業」

(予定変更)アプリケーションを活用した食品表示の実証調査を行います | 消費者庁

  • 開発担当者と、ご協力いただいた企業様の声

開発担当者の声:ICS-net株式会社 取締役 呉 雪梅 

昨年12月より、小売り食品製品のパッケージやデザイン・注意書きや裏面・マーケティングデータまでを一括で検索できるデータベース「製品情報サーチ」の実証実験を始めました。WEB上で製品情報を検索・比較したり、法改正のタイミング等で変更点が一目でわかるため、大幅な業務効率化が見込めます。「製品情報サーチ」によって、一層安全な製品開発にお力添えできればと考えております。なお「製品情報サーチ」は今後、製品データ数や機能追加、海外の製品情報も増やす計画です。より一層付加価値の高いサービス提供をしていく所存です。

ご協力いただいた企業様の声:マルサンアイ株式会社 様

弊社は愛知県岡崎市に本社を置く、味噌と豆乳を製造販売する食品メーカーです。昨今、食品表示の法改正に伴う改版業務のウエイトが高くなっていますが、同時に迅速かつ消費者に誤解を与えない対応が企業側に求められております。そのため、パッケージ表示や表現方法の変更時には、市場で販売されている商品を参考にさせていただく機会も多くあります。「製品情報サーチ」は、市場で販売されている様々な商品をはじめ、知りたい情報を素早く入手できるため、時間の有効活用と社内共有にとても重宝しております。また、新商品の開発試作時には原材料の表示確認をしたり、パッケージデザインの比較したりする際にも利用可能です。キーワードを入れるだけで様々な商品を一括検索できるため、期待した以上の情報が手に入れられ、商品開発の幅とスピードが格段にアップすることが期待されます。

  • 今後の展望 ー食品業界全体の業務効率化を促すー

「製品情報サーチ」が解決したい課題は、『食品業界全体における業務効率化の促進』。そのためにもまずは、日本国内の飲料・食品メーカーへの普及を目指して、今年夏頃に正式発売を予定しています。また将来的には、海外輸出品に関しての法規定サービス導入を計画しております。

◆『ifia JAPAN 2023 ~明日の食を創造する技術者の祭典~』に出展予定

「製品情報サーチ」は、5月17日より行われる『ifia JAPAN 2023 ~明日の食を創造する技術者の祭典~』に出展いたします。ifia JAPANは、食品開発者を中心に業界関係者が一堂に集う技術者のための専門展示会です。ぜひこの機会に製品情報サーチに触れ、その機能を体感いただければ幸いです。

催事名:ifia JAPAN 2023 [アイフィア・ジャパン]

    第 28 回 国際食品素材/添加物展・会議 

会 期:2023 年 5 月 17 日(水)~19 日(金)

          10:00~17:00 

会 場:東京ビッグサイト南 1・2 ホール/会議棟

   (〒135-0063 東京都江東区有明 3-11-1)

出店場所:シェアシマ  ブース内 

URL:https://www.ifiajapan.com/

  • ICS-net株式会社について

本社所在地:長野県長野市南石堂町1972

代表者:代表取締役 小池祥悟

事業内容:食品メーカー向けプラットフォーム運営

資本金:1億8千万円(資本準備金を含む)

Webサイト:https://www.ics-net.com

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