【リリース情報】看護師のためのメンタルケアサービスにChatGPTを活用した新機能!“AIねこぴー”を株式会社Plusbaseと共同開発し、5月11日より提供開始

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ソフトウェア開発による新規事業支援を行う株式会社ispec(本社:東京都品川区西五反田8-2-12、代表取締役社長:島野耕平)は、株式会社Plusbase(本社:東京都渋谷区、代表取締役:氏家好野)が運営する看護師のためのぴえん相談室「ナースビー」の新機能”AIねこぴー”を共同開発し、5月11日より提供開始することをお知らせします。

  • 開発背景

株式会社Plusbase様とのコラボレーションは、LINEのトークで看護師のメンタルケアを行うサービス「ナースビー」の開発を弊社にご依頼いただいたことがきっかけとなりました。

近い世界観を持って、メンタルヘルスケア領域に焦点を当てる2社がタッグを組み、誰もがメンタルの問題で悩まない世の中を目指すための第一弾として、今回、”AIねこぴー”をリリースしました。

【開発時の課題:手動返信部分の限界】

従来の「ナースビー」では、ユーザーのお悩みに対する返答をパターン化しつつ、通常の返答パターンではドライに感じるようなお悩みを受け取った際は手動変換することで、心の揺らぎ方に合わせた返答を可能にしていました。 特に、命に関わる相談などお悩みの中でも特別な対応が必要なものについては、専門知識を持つサービス運営メンバーが個別対応による返信作成を行なっていました。 しかし、ユーザーの悩みは増加傾向にあり、即時に質の高い返信を人力手動で行うことに限界が生じていました。

AIは、ユーザーの身近なデバイスに行動データを蓄積させ、会話をパーソナライズできるため、返信精度向上に役立ちます。また、AIがデータを毎時分析することで、うつ病や不安症状を生じているユーザー特定をサポートし、早期の段階で専門家から指摘することが可能になります。

以上の利点を踏まえ、今回はChatGPTをもちいることで、こころの揺らぎに寄り添った自由度の高い返答の自動化を目指しました。

  • 開発概要

【課題解決の方向性:ChatGPTの活用】

ChatGPTをもちいることで、可能にしたことは下記の3つです。

パターン化されていた”ねこぴー”の返答の自由度を高め、ユーザーのお悩みに合わせた応対の強化へ

ChatGPTで会話を重ねることで、サービス上に会話データを蓄積させ、より高度な返答や解決策の提案を可能に

蓄積された会話データから、看護師ごとのメンタル不調の要因や、看護師ならではのメンタルヘルスの傾向を調査し、今後の研究開発に活かせる環境を構築

【開発内容】

ChatGPTをもちいた開発時にポイントとなったのは、”ねこぴー”を定義するプロンプトの作成です。ChatGPTを活用したサービスでは、この定義がクオリティを大きく左右します。
また今回は、ユーザーのメンタルに関わるサービスのため、弊社ではテストを繰り返し、Plusbase様とも相談をしながらアップデートを行っていきました。

●要件定義・詳細設計
ユーザーにどのような体験を提供するのか、それを実現するためにはどのような実装が必要か等を、Plusbase様と相談しながらまとめました。
実験用の環境も構築し、精度やトークンの消費量(コスト)を確認しながら、仕様のアップデートを進めました。

●プロンプトの作成
機能の精度に直結する重要な工程となります。
Plusbase様にフィードバックをいただきながら、”ねこぴー”の性格や、口癖、振る舞い方などを定義したプロンプトを、弊社の担当者がリードし作成いたしました。

●実装
既存の「ナースビー」に、OpenAIのライブラリを使用し実装を行いました。トークンの消費(コスト)を抑えるためのロジックを実装いたしました。

  • 今後の展開:ヘルスケア領域を中心にDXを推進します

ispecは、UI/UXを重視した0→1開発支援に強みをもつテックカンパニーです。「誰もがメンタルの問題に悩まない世の中に」をビジョンに、複数のヘルスケア・メンタルヘルスケア領域の企業様との共同開発に力を入れています。

具体的には、
●病院向けのクラウド型オンラインカルテ
●特定業種向けのメンタルケアサービス
●予防のための症状分析・改善提案サービス

など、DX案件、新規事業開発…と様々なプロジェクトが進行中です。 今後はChatGPTの応用を積極的に行うことで、より細やかなヘルスケア・メンタルヘルスケアの提供を目指します。
引き続き、ispecではヘルスケア・メンタルヘルスケア領域に力を入れ、医療機関・自治体・民間企業の皆様を開発力で支援してまいります。それぞれのソリューションをつなぐ架け橋として、新規事業の開発チームが一気通貫で皆様をサポートいたします。
ヘルスケア領域のサービス開発に関するお問い合わせ:https://ispec.world/#contact

【関係者コメント】

株式会社Plusbase CEO 氏家 好野(うじけ よしの)

メンタルヘルス問題の解決には、ユーザーとの高精度なコミュニケーションが重要です。ispec様には、「ナースビー」の立ち上げ時からご支援いただいていますが、高い技術力はもちろんのこと「誰もがメンタルの問題で悩まない世の中に」をビジョンに掲げていることから、メンタルヘルスケアのサービスを提供する私たちにとって、非常に心強いパートナーとなっています。

今回のChatGPTに基づいたAIチャットプログラムの開発においても、お客様目線で丁寧に進めていただきました。今後もispec様と連携し、より一層サービスの質を高め、メンタルヘルス問題の解決に尽力していきたいと考えています。

株式会社ispec 代表取締役社長 島野 耕平(しまの こうへい)

今回、Plusbase様と共同で、ChatGPTを用いた”AIねこぴー”を開発させていただいたことを大変嬉しく思います。

メンタルヘルスケア領域において、テクノロジーはまだ活かしきれていません。人間と話すのが苦手な人でも、AIと会話することで救われる人もいるという仮説があります。

今まで「ナースビー」は、固定のパターンによる返答がメインとなっており、一般的なChatbotと同様な機能となっていましたが、プロンプト一つで特定の人格や性格を持った “キャラクター” を作ることが可能となりました。

また、ChatGPTは安価で活用することができるため、カウンセラーという職業のサポートとして労働環境の改善などにも役立つ可能性があり、結果として世の中のメンタルの課題を解決することに一歩近づいたと考えています。ChatGPTを搭載した、新しい「ナースビー」にご期待ください。

  • サービス概要:看護師のための、ぴえん相談室「ナースビー」

「ナースビー」は看護師自身で自分のこころの状態を把握し、こころの見える化をサポートするアプリです。

  1. LINEで気軽に「ぴえん」を表出

    自分自身がストレスを感じたり、落ち込んだ日を記録することで、経時的なこころの状態の変化を見える化することができます。

  2. ぴえんカレンダー

    ぴえんボタンを押した日と「できごと」を思い浮かべることで、感情のパターンに気づき、「ぴえん」の予測や対処ができるようになります。

  3. 認知行動モデル等を用いたセルフワーク

    セルフワークで、「ぴえん」な気持ちを整理することができます。

  • 会社概要

●株式会社Plusbase
「働く人のこころを守る」をビジョンに掲げ、メンタルヘルスケアをさまざまな形で提供するヘルステックベンチャーです。私たちは、急性期病棟の看護師の54%が抑うつ症状を抱えながら働いている現状に着目し、看護師に特化したメンタルヘルスケアサービス「ナースビー」を開発・展開。「ナースビー」は「Nurse well-being」の略であり、看護師の皆さまが「健康で、安心して、幸せに生きることをサポートしたい」という願いを込めています。

所在地:東京都渋谷区円山町5番5号Navi渋谷V3階TOP

代表者:代表取締役 氏家好野

設立:2022年1月

URL:https://plusbase.studio.site/

●株式会社ispec

「誰もがメンタルの問題で悩まない世の中に」をビジョンに、メンタルヘルスケア・ヘルスケア領域を中心とした開発支援事業を運営。プロダクト開発に必要なチームを、一気通貫で提供する法人向けサービス「ispec studio」を通じ、テクノロジーの力でメンタルケアの文化を作ります。

本 社:東京都品川区西五反田8-2-12 アール五反田 7A

資本金:17,967,818円(資本準備金含む)

代表者:代表取締役社長 島野 耕平

URL:https://ispec.world/

【本件に関するお問い合わせ】

メールでのお問い合わせ

担当者:株式会社ispec Partner success team

E-mail:sales@ispec.tech

フォームでのお問い合わせ

株式会社ispec:https://ispec.world/#contact

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