スーダンの状況
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4月15日、アフリカ東部スーダンにて戦闘が勃発しました。この危機により、チャドに3万人、エジプトに4万人、南スーダンに3万人以上が移動を余儀なくされ、隣国でもそれぞれ大きな危機に直面しています。また、国連WFPの職員3名が命を落とし、2名が重傷を負いました。スーダンにおける治安情勢の悪化により、国連WFPは4月16日、現地での支援活動を一時的に停止。命を救うための食料・現金支援、子どもたちへの学校給食の提供、栄養不良の予防や治療といった支援を中断せざるを得なくなりました。5月1日には、全ての職員とパートナーの安全確保に最大限の注意を払いながら支援再開を決定しましたが、治安情勢は依然として非常に不安定です。
4月5日に新たに国連WFP事務局長に就任したシンディ・マケインは「必要とされている人道支援者とスーダンの人びとを守る最善の方法は、戦闘を止めることです。スーダンでは、戦闘勃発前から1500万人以上の人びとが深刻な食料不安に直面していました。この数は、戦闘が続けば続くほど、大幅に増加すると予想されています。このような時こそ、国連WFPとパートナーが最も必要とされています」と述べています。
国連WFP協会 青木 創 事務局長のコメント
スーダンではこの戦闘前より370万人の国内避難民に加え、110万人以上の難民を受け入れており、1,500万人以上が深刻な食料不安に直面していました。約400万人の幼児と妊娠中・ 授乳中の女性が急性栄養不良に陥っており、現在の危機の継続によってさらに増加することが予想されています。また、重要な港湾都市であるポートスーダンでは8,000トンの食料を確保しています。しかし、国内にある物資のかなりの部分(約17,000トン)が武装勢力の攻撃を受け略奪されたと報告を受けており、皆さまからのご支援がなければ、困っている方々に支援を届けることができない重大な危機に直面しています。日本の皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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■国連WFPとは
飢餓をゼロにすることを使命に活動する、国連唯一の食料支援機関です。災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、123の国と地域で活動しています。2020年にはノーベル平和賞を受賞しました。
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