株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市、社長:吉田 守孝)は、量子コンピューターによる物流最適化に関する技術開発に成功し、国際的な総合科学ジャーナルNature誌が出版するScientific Reportsに論文が掲載されました。
当社はスタートアップ企業である「QC Ware」と共同で、量子コンピューターを用いて輸送の最適ルートを割り出す技術を開発しました。
物流において、最大の積載率や最短経路、最小のトラック台数で輸送する最適ルートの設計は不可欠であり、複雑な条件を満たすこのルートを導くには膨大なデータを扱う必要があります。このデータの処理に、非常に高い計算能力がある量子コンピューターを用いることで今回の技術の実現が可能になります。この技術を実装すると、瞬時に最適ルートを導き出すことができ、業務効率向上に大きく貢献するとともに、物流工程でのCO2排出量削減に寄与します。
アイシンはこれからも、環境や社会をより良いものにする技術開発を促進し、経営理念である「”移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現していきます。
<量子コンピューターを使い、導かれた最適ルートの配送イメージ>
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論文概要
タイトル:量子アニーリングアルゴリズムと古典アニーリングアルゴリズムによるサプライチェーンロジスティクス
著者:ショーンJ.ワインバーグ(QC Ware)、ファビオ・サンチェス(QC Ware)、井手貴範(アイシン)、神谷一光(アイシン)、ランドール・コレル(QC Ware)
掲載誌: Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-023-31765-8
※論文情報は掲載時点のものです
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関連リンク
・人と地球に優しい物流革新。アイシンのDX-Lって?【前編】 https://www.aisin.com/jp/aithink/innovation/blog/005615.html
・3分でわかるアイシン https://www.aisin.com/jp/3min/