- 宇宙利用論(副題:宇宙ビジネス創出と宇宙の平和利用)について
地球を含むすべての天体・宇宙空間を、平和的にかつ持続的に利用していくためSDGsとその先を目指した文理融合の新たな体系構築を目指すものです。学習院大学は、民間事業による宇宙利用が活発化している現代において、宇宙利用を科学・技術のみの視点から学ぶだけではなく、あらゆる視点からとらえる必要があると考え、全学共通科目としての宇宙利用論開講に至りました。
全15回の授業は、宇宙利用に関連した様々なテーマを選出しています。教員の講義に加え、その分野の第一線で活躍するゲストを招き、学術研究のみに留まらない学びの場を提供します。
・配当年次:学部 1年~4年
▼学習院大学とSpace BDの取り組み紹介動画
https://youtu.be/EE-ai-FwZqA
- 学習院大学 理学部 教授 渡邉 匡人のコメント
世界中で民間の宇宙事業が活発化し、これまで宇宙とは直接関係のなかった分野の企業や人々が、宇宙利用へ参入してきています。この現状を学生たちに知ってもらい、宇宙利用という未知の領域に対して、どのように課題を解決、あるいはアイデアを出していくかを“自分ごと”として捉えてもらう機会を提供します。今後の本格的な宇宙利用には様々な課題があり、文理融合で取り組んでいかなければならないと日頃考えており全学共通科目としました。この授業をきっかけとし、将来学生が宇宙利用の分野で活躍してくれることを期待しています。
- Space BD株式会社 取締役 川元 健一のコメント
宇宙という未知なる挑戦に挑むということは、グローバルな現代社会を生き抜く上で必要な要素が多く含まれていると考えています。今回の学習院大学様との「宇宙利用論」開講にあたっては、宇宙技術に加え、今後の持続可能な宇宙利用に向けたビジネス創出に向けたアプローチで文理融合のテーマで授業を進めます。今回の取り組みで、学生時代から宇宙に挑む人を増やし、宇宙の一大産業化に向けて、当社の「活気と挑戦に満ちた、希望ある心豊かな社会をつくる」というビジョン実現に更に貢献してまいります。
- 学習院大学について
学習院大学は、法学部・経済学部・文学部・理学部・国際社会科学部を持つ総合大学です。
今回の「宇宙利用論」は、2022年度から開始する学習院大学中長期計画「Gakushuin U.Grand Design 2039」採択事業です。
2021年12月実施の課外特別授業「宇宙ベンチャー概論」は、令和3年度学校長裁量枠「文理融合が導く先端研究による人間中心の社会の実現」事業により実施しました。過年度においても「文理融合による学習院大学の特色あるSDGsの検討と試行」事業において、「地球環境の持続を目指した宇宙資源利用プロジェクト」を発足させるなど、宇宙利用に関する多様な教育研究活動を行っています。
- Space BD 株式会社について
Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」です。2017年の創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともに国際宇宙ステーション(ISS)を初めとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討からエンジニアリング部門による技術的な運用支援までをワンストップで提供しています。技術力に立脚した営業力・事業開発力を礎に、多様なキャリアバックグラウンドを持ったメンバーが、宇宙を活用した官民の事業化支援・事業変革、教育分野などに事業を展開しています。
2023年2月現在、衛星取扱い件数 約70件を含め、約300件以上の宇宙空間への輸送実績を重ねています。