「北海道と札幌市が脱炭素社会を目指す宣言を行ったことを、ドイツ経済は歓迎しています。宣言の中で示された方針や目標は具体的に実践され、実用化されることがとても重要です。この取り組みに、海外のパートナーも参加できることを高く評価しています」と、シュールマンは述べました。
北海道と札幌市は、日本におけるエネルギー変革のフロントランナーとして官民一体で取り組むだけでなく、直流送電インフラの整備などを通じて本州の脱炭素化にも貢献することを目指しています。ドイツでは昨年、過去最大級の再生可能エネルギー促進政策を採択し、今後10年で総電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合をほぼ倍増させることを目指しています。このような取り組みと成果をドイツ国内だけでなくEU域内に広げるためには、水素供給網や送電網などのインフラ整備をはじめ、省エネ・燃料電池、蓄電などの技術革新も必要不可欠です。
2019年、ドイツ連邦経済気候保護省と経済産業省は、日独エネルギーパートナーシップを結びました。これにより、エネルギーに関する両国間の政府間対話をはじめ、日独の企業や研究機関を交えた対話が可能になりました。「ドイツと北海道・札幌市には、担っている役割や解決しなければならない課題に多くの共通点があります。日独エネルギーパートナーシップのような協力関係や様々なグローバルプロジェクトを通じて、北海道と札幌市、そしてドイツをはじめとする各国が今後さらに密に連携し、宣言の実現に向けて協力関係を築いていくことを期待しています」と、シュールマンは付け加えました。
「北海道・札幌宣言」発表
日 時: 2023年4月15日(土)10時~10時45分
場 所: 札幌ドーム(札幌市豊平区羊ヶ丘1)環境広場ほっかいどう2023内ステージ
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組織概要
組織名: 在日ドイツ商工会議所
代表者: マークゥス・シュールマン
所在地: 〒102-0075 東京都千代田区三番町2-4 三番町KSビル5F
設立年: 1962年
URL : www.japan.ahk.de/jp
在日ドイツ商工会議所(略称:AHK Japan)は、ドイツ連邦経済気候保護省(BMWK)による助成のもと、1962年3月に東京で設立されました。現在は460超の会員企業を擁する日本最大の日独のビジネス・ネットワークです。また、世界93カ国150ヶ所にある在外ドイツ商工会議所(略称:AHK)のグローバルネットワークに属しています。設立以来、在日ドイツ商工会議所は日独間の経済関係の強化に努め、日独エネルギーパートナーシップやドイツ農産品・食品の輸出促進、3Dプリンターなどの未来分野でのサポートなど、両国間の経済交流のための様々な取り組みを支援しています。