リコーは、デジタルサービスを提供する先進性の高いものづくり企業として、働く場を変革し、働き手の生産性を向上させる DXの推進に注力しています。この業務改革の一環として、技術情報の分野において、PLMであるWindchillの活用範囲を拡大させるとともに、その情報をよりわかりやすく見える化するPTCのThingWorxを導入しました。リコーグループでは、これまでに国内、国外の拠点で PTC のWindchillを技術情報基盤として活用しており、ものづくりに関わる9,500人以上のユーザーが3D CADデータや部品表、技術ドキュメントなどの技術情報を、リアルタイムに閲覧、共有、生成できるように管理しています。
そして、このたび、PTCは、Windchillとの接続性が高い ThingWorxを活用し、リコーグループがWindchillのみならず、複数の基幹システムの情報を統合させ、Windchillで一元管理されたデータと紐づけて閲覧できるよう支援します。統合されたデータは、それぞれの現場での業務要件やニーズに適したフォーマットに置き換えられるため、あらゆるシステムユーザーにとって簡単に情報把握や伝達が行える環境を整えることができます。たとえば、Windchillに格納されている部品表の情報と、資材、仕入先に関わる情報を、ThingWorxにより、部品に紐づいた一連の情報として容易に業務活用できるようにします。さらに、ユーザーが必要な様々な業務観点からの過去、現在、予測情報を表示し、分析・活用業務の容易化に役立てます。
PTCは、リコーにおいて2023年度からThingWorxのクラウド上での利用を順次展開します。そして 2024 年度には生産現場とも連携を図り、ユーザーの業務効率や生産性の大幅な向上を目指します。また、PTCは、このたびのシステム導入における効果や評価結果をPTC の製品開発の参考にするなど、DX推進に向けた両社の協力関係をさらに強化させていく予定です。
今回の取り組みについて株式会社リコー デジタル戦略部コーポレートIT統括センター 所長 浜中啓恒氏は以下のようにコメントしています。
「PTC様のソリューションを最大限活用することで、弊社の働き方改革・業務改革を加速するだけでなく、弊社で培ったノウハウをお客様にお届けすることで『“はたらく”に歓びを』を体現する。その活動が確実に前進していることを実感している。」
また、PTCジャパン株式会社 代表取締役の桑原 宏昭は次のように述べています。
「PTCはPLM製品であるWindchillをリコーの皆様にグローバルで活用いただき、共にDXの推進に取り組んでまいりました。この度ThingWorxの導入により製品ライフサイクルでのデジタル情報活用を促進させ、あらたな価値提供とリコーのデジタルサービス企業への変革にパートナーとしてご支援できることを大変うれしく思います。」
PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、IoTアプリケーション開発プラットフォーム、拡張現実 (AR) オーサリングソリューションの各テクノロジーソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群のCreo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、工学技術計算の設計と文書化を同時に行えるMathcad、IoT アプリケーション開発プラットフォームのThingWorx、拡張現実 (AR) オーサリングソリューションのVuforia、産業用接続プラットフォームのKepwareといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
1992年3月設立。国内 4 事業拠点。Web サイト: https://www.ptc.com/ja
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※PTCの社名、ロゴマーク、Windchill、ThingWorx およびすべてのPTC製品の名称は、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。