男女別に見ると、男の子の将来就きたい職業は、「警察官」が過去最高の17.8%で3年連続1位となりました。2016年に登場してから毎年順位を上げている「ユーチューバー」は、今年は5位に入りました。民間企業による宇宙開発・ビジネスが拡大する中、「宇宙関係」が初めて10位に入りました。
女の子の将来就きたい職業は、当調査開始以来25年連続で「ケーキ屋・パン屋」が1位となりました。2位の「芸能人・歌手・モデル」は2年連続で比率が増加。アイドルに憧れる女子が増えているようです。「警察官」は過去最高の4位となりました。
【調査概要】
調査対象:2023年4月に小学校に入学する子どもとその親
調査方法:<クラリーノ>製ランドセルを購入した方にアンケートを実施
※2022年7月~2023年1月のインターネット回答分から有効回答を抽出
有効回答:子ども4,000名(男女各2,000名)、その親4,000名
※子どもの調査は1999年から2023年まで通算25回目、親の調査は1992年から2023年まで通算32回目
- 男の子が「将来就きたい職業」
「警察官」が3年連続トップ、過去最高17.8%
「警察官」が3年連続で1位となりました。比率も過去最高の17.8%。パトカーや白バイ、格好いい制服・制帽は、街やテレビ、絵本などで目にする機会も多く、子どもたちのあこがれを集めているようです。
「スポーツ選手」は20年前から半減
2020年まで不動の1位だった「スポーツ選手」は、3年連続の2位でした。20年前と比較すると比率は半減(31.6%→15.4%)。子どもの夢も多様化し、「スポーツ選手」一強の時代ではなくなってきているようです。
スポーツの内訳は、昨年世界中で熱く盛り上がった「サッカー」が59.6%と大幅に増加しました。続く「野球」は17.6%で、両者の差は、昨年から大きく広がる結果となりました。
「ユーチューバー」が初のトップ5入り
2016年の初登場以来8年連続で順位を上げた「ユーチューバー」が、過去最高の5位となり、子どもの就きたい職業として定番化しました。
「宇宙関係」は過去最高の10位に
「宇宙関係」は昨年の13位から順位を上げ、過去最高の10位となりました。内訳を見ると、9割が宇宙飛行士と回答。日本人宇宙飛行士の活躍に加え、宇宙や天体観測をテーマとした教育プログラムやイベントも各地で実施されており、子どもたちは宇宙をより身近なものと感じているのかもしれません。
- 女の子が「将来就きたい職業」
「ケーキ屋・パン屋」が25年連続トップで不動の人気
今年も「ケーキ屋・パン屋」が2位以下を大きく引き離して1位となりました。比率は緩やかに減少してきているものの、時代を超えて根強い人気を保っています。
2位「芸能人・歌手・モデル」はアイドル人気で比率増加
2012年から2位をキープしている「芸能人・歌手・モデル」。比率は減少傾向にありましたが、ここ2年は再び上向きに。人気が戻ってきているようです。
内訳を見ると、モデルや歌手を押さえ、アイドルが7割を占めました。歌って踊るアイドルの華やかさに、あこがれを抱いているようです。
女の子も「警察官」、「消防・レスキュー隊」への関心高まる
「警察官」は4年連続で順位を上げ、過去最高の4位となりました。「消防・レスキュー隊」も5年連続で順位を上げて過去最高の19位に。男女問わず、人や街を守る職業に意義や格好よさを感じているようです。
12位「スポーツ選手」、サッカー人気で2年連続順位アップ
男の子では人気下落傾向の「スポーツ選手」ですが、女の子の方は2年連続で順位を上げて12位となりました。外出自粛やスポーツ大会の延期・中止などがあったコロナ禍を経て、徐々に人気が戻ってきているようです。
内訳を見ると、3人に1人が「サッカー」と回答。昨年を上回る人気ぶり(19.4%→34.1%)で、男の子同様、サッカー選手へのあこがれが増しているようです。
- 男の子の親の「就かせたい職業」
トップは今年も「公務員」、「会社員」は過去最高比率で安定求める傾向
14年連続で「公務員」が1位でした。「会社員」は3年連続で2位に入り、比率は過去最高となりました。安定した職業に就いてほしいという気持ちがより強まっているようです。そのほか、「スポーツ選手」が順位を上げて3位に入っています。
- 女の子の親の「就かせたい職業」
「看護師」が26年連続でトップ、「会社員」は過去最高の3位に
毎年人気の「看護師」は、3年連続で過去最高比率となった2位「公務員」との差が縮まりましたが、今年も1位をキープしました。「会社員」が昨年から大幅に比率を伸ばして過去最高の3位となり、男の子の親と同じく、安定を求める傾向が高まっているようです。