【川西市】川西特産の桃 春を迎え花満開の桃源郷に

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 3月下旬、川西南部の加茂地区などで、鮮やかな桃の花が咲いている。同地区では早生桃の栽培が盛んで、春を迎えた今、桃の花が畑一面を鮮やかなピンク色に染め、住宅街の傍らに広がる田畑を幻想的な桃源郷に変えている。

 加茂地区の農家、大田雅之さん(おおた まさゆき)は、約2,000平方メートルの桃畑(加茂3)で桃の木を約100本を育成している。3月18日頃から花が咲き始め、今週末にピークを迎えるという。

 桃の花は直径4センチ~5センチほどで、桃の木の高さは2メートルほど。大田さんの畑では、早生品種の「日川白鳳(ひかわはくほう)」や「はなよめ」を栽培している。

 春を迎え、この時期になると桃の花が見事に咲き誇る。農家によってやり方や時期は異なるが、大田さんの畑では、花が落ちた後、5月のゴールデンウィーク中から枝の実を間引く「摘果作業」が行われ、5月中旬頃には「袋かけ」が行われる。「袋かけ」は実を害虫から守り、日が当たり過ぎて赤黒くなるのを防ぐためのもので、数センチほどの大きさに成長した桃の実一つひとつに袋を被せていく。「袋かけ」の後、本格的な収穫作業は6月上旬頃から始まる。

 大田さんは「近くを通りがかった際などに鮮やかな桃の花を見てもらって、明るい気分になってもらえたら。桃の生育は天候に左右され、なかなか思い通りにはいきませんが、おいしい桃を皆さんにお届けしたい」などと話していた。

※加茂地区全体では約40戸の農家が約4ヘクタールの畑で、早生品種の「日川白鳳」などを栽培。京阪神を中心に、年間約60トンを出荷している。

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