ポジティブ・インパクト・ファイナンスは,企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し,当該活動の継続的な支援を目的とした融資です。企業の活動,製品,サービスによるSDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用し,開示情報に基づきモニタリングを行い,エンゲージメントを通じて活動を支援していくことが最大の特徴です。
本評価は,株式会社日本格付研究所(代表取締役社長:髙木 祥吉)より評価にかかる手続きのポジティブ・インパクト金融原則への準拠性,活用した評価指標の合理性について第三者意見(*3)を取得しています。
IHIグループは,2021年11月に中期経営計画「プロジェクトChange」の力点である「ESGを価値観の軸においた社会・環境に配慮した適切な経営」を実現させるための具体的な取組みを示すものとして「IHIグループのESG経営」を公表しました。その中で「事業活動を通じて,社会課題の解決を果たし,持続可能な社会を実現」することを宣言しており,IHIグループが目指す「自然と技術が調和する社会」の実現のため,「暮らしの豊かさの実現」「脱CO₂の実現」「防災・減災の実現」を通じて社会課題の解決に取り組んでいます。
IHIグループは,これからもESG経営の実現に向けて社会やステークホルダーの方々の対話を大切にして,社会課題の解決に真正面から取り組み,新たな価値を創造してまいります。
(*1)国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)
国連環境計画(UNEP)は,1972年に「人間環境宣言」および「環境国際行動計画」の実行機関として設立された国連の補助機関。UNEP FIは,UNEPと200以上の世界の金融機関による広範で緊密なパートナーシップであり,1992年の設立以来,金融機関,政策・規制当局と協調し,経済的発展とESG(環境・社会・企業統治)への配慮を統合した金融システムへの転換を進めています。
(*2)ポジティブ・インパクト金融原則
UNEP FIが2017年1月に策定した,SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた金融の枠組。企業がSDGs達成への貢献をKPIで開示し,銀行はそのプラスの影響を評価して資金提供を行うことにより,資金提供先企業によるプラスの影響の増大,マイナスの影響の低減の努力を導くもの。
融資を実行する銀行は,責任ある金融機関として,指標をモニタリングすることによって,インパクトが継続していることを確認します。
(*3)ポジティブ・インパクト金融原則への準拠性,活用した評価指標の合理性についての第三者意見
株式会社日本格付研究所のウェブサイトをご参照ください。
https://www.jcr.co.jp/greenfinance/
<本評価の概要>
本件締結にあたりIHI が SDGs 達成に対しインパクトを与える以下のテーマについて定性的 定量的に評
価を受けています。
【参考リンク】
当社のサステナブル・ファイナンスについて
https://www.ihi.co.jp/csr/finance/index.html