●第8回となる今回は、1048点の応募作品が534人の方から寄せられた
●特別審査員の茂木健一郎さん(脳科学者)とともに審査を行い、グランプリはじめ入賞作品計25件をWEBで公表
公益財団法人日本自然保護協会(理事長 亀山章、以下NACS-J)は、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)と協働する「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」の活動を通じて、生物多様性保全の普及啓発を行っています。「わぉ!な生きものフォトコンテスト」は、写真を通じてみなさんの感動体験を多くの人とわかちあい、生物多様性の重要性を伝えたい、そんな想いで開催しています。第8回となる今回は、1048点の応募作品が534人の方から寄せられました。特別審査員の茂木健一郎さん(脳科学者)とともに審査を行い、グランプリはじめ入賞作品計25件を公表しました。
■入選 ※受賞者名はペンネームを含みます。
●わぉ!グランプリ
[賞品:デジタルスチルカメラサイバーショット®『RX100 VII』(DSC-RX100M7G)]
作品名「干潟の大一番」 受賞者:鳥海 貴之
エピソード:有明海に面した干潟では、だれでも耳にしたことのある、有名なムツゴロウが沢山生息していますが、ほかにも干潟にはムツゴロウだけでなく、カニなど他の生物も沢山生息しています。この写真は、干潟のあちこちで繰り広げられている、ムツゴロウの激しい縄張り争いの場面ですが、すぐヨコでまるで行司のように見ているカニがいることで、ユーモラスで楽しいシーンになりました。
【講評】特別審査員:茂木 健一郎さん(脳科学者)
一つひとつの生きものが、それぞれの存在感を示しながら、全体として絶妙な配置になっています。鳥取砂丘を舞台に、人が劇的に配列された写真で世界的に知られる植田正治の作品を連想させます。アートとしてすぐれているだけでなく、ムツゴロウの縄張り争いという営みを的確にとらえ、カニが写っていることで、自然の中での種を超えた共生のあり方、生物多様性の姿まで示唆してくれるようです。くっきりとした干潟の近景と、ぼやけた遠景のコントラストの中に、躍動する生きものの形と動きがとらえられているのも見事です。撮影機材の性能の進化、高度化は目覚ましいですが、その潜在力を引き出すのはカメラを構える人の「眼」と「心」なのですね。
●わぉ!博士賞 2名
[賞品:デジタルカメラ『VLOGCAM™ ZV-1G』]
作品名「翼を休めるエンジェル」(辻 巖)
作品名「小さな宇宙」(カズキ)
●わこちゃん・おっくん賞 4名
[賞品:自然観察グッズ]
「これなーに!?」(とまと)
「煌めく命と干せない洗濯」(きむら こうすけ)
「なんじゃこりゃぁあ!」(伴博之)
「たたり神あらわる」(塩入直也)
●佳作 18名
[賞品:粗品]
■入選作品はこちらのサイトでご覧いただけます。
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/eco/spotlight/waowao/photocontest.html
■開催概要
- 主催:公益財団法人 日本自然保護協会、ソニーグループ株式会社
- 応募テーマ:わぉ!、おもしろい、感動した、人に伝えたいと思った自然のなかの生きもの(植物・動物)の写真とエピソード。
- 応募期間:2022年11月1日(火)~2023年1月10日(火)
- 審査員:茂木健一郎(脳科学者)、秋山幸也(相模原市立博物館学芸員)、わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト事務局
- 写真展:全国各地で入選作品の写真展を開催します。開催情報はFacebookページで発信します(https://www.facebook.com/wow.wow.biodiversity.project/)
<参考>
公益財団法人 日本自然保護協会について
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。http://www.nacsj.or.jp/